2023年2月に積水ハウスからまた新たなる断熱仕様が出ました。
その名も『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』
去年の11月にも新しい断熱仕様として、『グリーンファーストゼロ・スーペリア』が出ましたが、その約3ヶ月後に更に新しい断熱仕様を出すとは思ってもみませんでした。
それだけ今現在の住宅業界が過渡期だということなのですが、断熱性能に関しては今の現状ですと、正直、新しい仕様を出した積水ハウスとダイワハウスの木造、この2社の2強という感じになっています。
他の住宅系インフルエンサーは今、企業案件でイベントなどを積極的にやっていることもあって、「どこどこのハウスメーカーは全てのメーカーの良いとこ取りです。」と言ってみたり、自分の付き合いのある企業にお客さんを送り込むために、「住宅の断熱性能が高いのはどこどこだ。」と言ってみたり、そんなの絶対嘘だろという解説や情報発信をあちこちで目にするようになりました。
ただ皆さんも思い浮かべてみてください。
例えば家電製品や携帯電話でもそうですが、なんでも新しい商品の方が性能がいいですよね。
ですので当然、新しい仕様を出している積水ハウスとダイワハウスの木造の断熱性能がよくなるのは当たり前なわけです。
にも関わらず、今現在、ネット上では住宅系インフルエンサーによるステマ情報が乱立しています。
私は、こんなステマ感満載で大丈夫なのだろうか、よく企業が放っておくな、というかステマに対するアンテナ低くないか?と思いながら達観して見ているのです。
そのうち規制が入ると思いますし、ことの重大さに気がついた企業は慌てて対策するのだろうと思いつつも、私は私でいつも通り勝手に解説をしていきたいと思います。
一応、皆さんにお伝えしますが、今回の記事も積水ハウスさんからの企業案件ではありません。
ですのでもちろんステマではありません。
そのため忖度はせず、だけれども社会人として企業さんには迷惑をかけないよう、ギリギリのラインを攻めながら、今回はその新しい仕様である『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』の簡単な説明をしていきたいと思います。
これから注文住宅を建てようと考えている方は是非とも最後までお読みください!
なぜ、今ハウスメーカー各社は断熱に力を入れているのか?
そもそも住宅には断熱等級と呼ばれるものがあります。
これは簡単に説明すると、建物が外気の影響をどれだけ受けないかを定量的に表すものになるのですが、それが今まで最高等級4だったのです。
しかし去年2022年10月から断熱等級の最高等級が7に引き上げになったことにより、国の断熱性能の基準が大きく変わりました。
では新しい基準に対応した家づくりをすると一体どうなるのかわかりやすく説明をすると、真冬でも室内の温度が20度を下回ることがなくなるのです。
また、エアコンを使っても最小限の力で室内を温めたり冷やしたりできるので、非常に経済的なのです。
例えば、朝起きて寒くて布団から出られない、
床が冷たすぎてスリッパがないと歩けない、
というのは無縁な環境で暮らすことが可能になるわけです。
ですので今までの家づくりとは大きく時代が変わってきていて、住宅業界は今まさに時代の転換期だということなのです。
そのような背景もあって、各ハウスメーカーは続々と、と言っても今現状は積水ハウスとダイワハウスの木造だけですが、新しい断熱仕様を出しているという状況なのです。
では、他のメーカーは一体いつ新しい仕様を出すんだ?という疑問を持たれている方も多いかもしれませんが、正直、各社新しい仕様を出す予定はあるようなのです。
あるのですが……まだ未定なのです。
そのため確実なことは言えないわけです。
住宅の断熱性能を表すUA値は、建物の開口部、つまりは窓を無くす、
あるいは窓を小さくすれば断熱性能が上がるという計算式なのです。
ですので、やろうと思えば開口部を小さくしたり、『なんちゃって断熱等級6』で提案して、その場を乗り切れたりしてしまう可能性もあります。
それは本質ではないと私は思っていますし、UA値は良いけど、思っていたほど家が暖かくない、涼しくない、なんて状況にもなりかねないわけですから、早く他のメーカーも今の時代にあった新しい仕様を出してもらいたいものです。
ということで最後少し話が逸れてしまいましたが、これが『なぜ、今ハウスメーカー各社は断熱に力を入れているのか?』という説明になります。
もっとしっかりと家について知りたい、カタログを見ただけで各ハウスメーカーの良し悪しがわかるようになりたい!という方は、以前にアップしている
記事版:【ハウスメーカー比較】断熱性能を比較する時のポイント
動画:【一生役立つ】注文住宅で最初に抑えるべき超キホンを解説!
記事版:耐震性が高く、高気密・高断熱の家づくりで抑えるべき基本
動画:【損失500万円以上】後悔する注文住宅オプション15選
記事版:後悔する注文住宅オプション15選
これらの動画と記事版も合わせて見てみてください。
きっと役に立つはずです!
積水ハウスの断熱仕様について
続いては積水ハウスの断熱仕様についてお話をしていきます。
ようやくここから新しい仕様の『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』についても触れていきます。
まずそもそも論として、積水ハウスには標準仕様の他に
- グリーンファーストゼロ
- グリーンファーストゼロ・プラス
今までこの2つがありました。
そして去年の11月に新しい仕様である『グリーンファーストゼロ・スーペリア』が登場し、今回2023年2月に『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』がまた新たに登場した形になります。
ですので実は積水ハウスは、こだわれば断熱仕様を結構いじれるのです。
これ、知らない方が多い気がしていて、この情報を知っているお施主さん、あるいは、それぞれの仕様の違いをしっかりと理解している営業マンであれば、デザインだけではなく、性能面に関してもとことん追求することが可能なのです。
では、たくさんの断熱仕様がある積水ハウスですが、それぞれの仕様で何がどう違うのかという話だと思います。
それを簡単に説明すると、標準仕様よりも、グリーンファーストゼロ仕様の方が断熱性能が高く、グリーンファーストゼロ仕様よりも、グリーンファーストゼロ・プラス仕様の方が断熱性能が高くなります。
そしてグリーンファーストゼロ・プラス仕様よりも更に断熱性能が高いのが、今回2023年2月から新しく登場したグリーンファーストゼロ・プラスアルファという仕様になります。
では、もう1つのグリーンファーストゼロ・スーペリア仕様とは何なのか、これはわかりやすく一言でお伝えするなら、グリーンファーストゼロ仕様の『亜種』です。
つまり今までのグリーンファーストゼロ仕様と比較すると、完全に別物だということなのです。
積水ハウスの新しい断熱仕様の使い分けや注意事項
では、
- グリーンファーストゼロ
- グリーンファーストゼロ・プラス
- グリーンファーストゼロ・プラスアルファ
- グリーンファーストゼロ・スーペリア
これらの使い分けですが、デザイン性を優先するなら
- グリーンファーストゼロ
- グリーンファーストゼロ・プラス
- グリーンファーストゼロ・プラスアルファ
これらを選択し、断熱性能と気密性能を優先するなら、
- グリーンファーストゼロ・スーペリア
になります。
もちろん、グリーンファーストゼロ、グリーンファーストゼロ・プラス、グリーンファーストゼロ・プラスアルファを選んだからといって気密が取れないわけではないですし、グリーンファーストゼロ・スーペリアを選んだからといってデザイン性が極端に悪くなるわけではありません。
あくまでどちらにウェイトを置くかです。
それを判断するためにそれぞれの仕様の詳しい断熱材の種類や厚さ、施工方法などが気になる!という方もいるとは思いますが、
これは公開するとマズい気がします。
冒頭でもお伝えしたように、私は企業さんに迷惑をかけるつもりは一切ないので、ここで詳細をお話しすることは控えようと思います。
ただし皆さん自身で何となくわかっていただけたと思いますが、断熱仕様1つ取ってもこれだけ種類があるのです。
この部分が正に注意事項なのですが、要は担当者のさじ加減や、担当者がどうやってお客さんを導くのかで家の性能が大きく異なってくるということです。
きちんと理論理屈に則って話ができ、正しい方向へお客さんを導けるリテラシーの高い担当者はごくごく少数なので、担当者選びは慎重に行うことをおすすめします。
積水ハウスの詳細についてはこちらの記事もご覧ください。 「【2023年最新】積水ハウス徹底解説」
新しい断熱仕様「グリーンファーストゼロ・プラスアルファ」が登場のまとめ
今回は割とあっさりとした内容だったと思いますが、企業さんに迷惑をかけない範囲で、かつ、皆さんにきちんとした情報を届けるようにと思ったら、これが限界かなという感じです。
ただし私が個別で担当者を紹介した方には、より深い情報として他社と比較した時の注意事項や詳しい性能の裏話などをお伝えします。
高気密・高断熱の家で、かつデザイン性にも優れた完璧な家をつくろうと、今まで私と一緒に活動してきた優秀な営業マンたちを紹介しています。
自分で調べるのも面倒だし、最短で情報を知り比較検討したいという方や、担当者選びで失敗したくないという方は是非とも公式LINEからお声がけいただければと思います。
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