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マイホームは人生で最も大きな買い物というように、マイホームづくりで失敗や後悔はしたくないことでしょう。
しかし、「断熱性に特化しているハウスメーカーだと思ったら、夏は暑くて冬は寒い」「デザイン性が高いハウスメーカーだと思ったら、イマイチだった」という声が後を絶たないのが現状です。注文住宅が完成した後にそれに気がついても手遅れです。
今回は、住友林業の口コミ・評判を紹介します。住友林業の特長も解説するので、住友林業を検討しようとしている方は、ぜひ最後までお読みください。
なお、大手ハウスメーカーでの注文住宅購入を検討中で、どのメーカーに絞ったらよいか迷っている方は、30秒でわかる「まかろにおのハウスメーカー診断」をご活用ください。
住友林業とはどのような会社?

住友林業は、木材を主軸として事業展開をしている大手ハウスメーカーです。1691年に創業して以来、長い歴史と確固たる信頼性で高い評価を得ています。
木を多用したデザインと自然素材を活かした家づくりを得意としており、木材建材製品に関わる幅広い分野で商品の仕入れ・販売を行っています。また、次のように生態系を守りながら効果的な伐採・再植林によって、森林を若返らせるサステナブルな経営を実施していることもポイントです。
- 国内外の森林のCO2を吸収・固定する機能を維持・強化する
- 木をさまざまな用途に活用できる「木材」に加工し、広く社会に流通させる
- 住宅や中大規模非住宅建築物に木材を積極的に使うことで、木が吸収した炭素を長期間にわたり固定させる
- 建築廃材や林地未利用木材などをバイオマス発電の燃料として活用する
この一連の取り組みを、住友林業では『WOOD CYCLE』と呼んでいます。これらを達成しようと奮闘しており、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいます。
住友林業の注文住宅の特長

続いて、住友林業の注文住宅の特長を、次の5つの観点から解説します。
住友林業の特長を押さえて、後悔のない家づくりを進めましょう。
デザイン性
住友林業の屋根は、四方に向かって傾斜した「寄棟」を基本とし、重厚感のある外観になっていることが特長です。
外壁の吹付塗装も高品質で、モルタル(コンクリートの下地)をスプレーガンで吹き付けて塗装します。そのため、サイディングのような目地ができず、高級感のあるシームレスな外装に仕上げることが可能です。
内装は、境界を崩して内外をつなげたデザインにより、開放感のある空間を演出しています。自然な木目や色合いを生かし、居心地の良い空間を作ることができます。また、高い天井と大きな窓で開放感を強調し、光と風を取り入れた設計が可能です。
構造
住友林業はビッグフレーム構法を開発し、木造住宅でも鉄骨住宅に負けない耐震性と自由度の高い設計を実現できます。従来の木造工法である軸組工法(在来工法)と枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の欠点を解消したためです。
軸組工法は耐震性に不安があり、枠組壁工法は大きな窓を付けるのに向いていないという欠点があります。これらの欠点を克服して開発したのが「ビッグフレーム構法」です。
ビッグフレーム構法とは、柱や梁を減らし、大開口や高天井を可能にする工法です。一般的な105mm角の柱の約5倍もある560mm幅のビッグコラム(大断面集成柱)を採用していることが特長です。

従来の工法と異なり、ビッグフレーム構法を取り入れることで、次の5つのメリットが得られます。
- 最大7.1mの大開口、高い天井高をつくれる
- 構造上影響のない間仕切り壁が多くなるため、壁内に引き戸を入れられる
- コーナーサッシを取り入れられる
- 木造にもかかわらず、3階建、4階建の住宅が建築可能
- 尺モジュールとメーターモジュールの混合提案が可能
ビッグフレーム構法であれば、木造でありながら鉄骨なみの大開口・天井高を実現でき、鉄骨以上の自由度の高い間取りを採用することが可能です。
加えて、建物のコーナー部分に設置できる窓「コーナーサッシ」により、視線が抜けた先にある庭の様子を室内に取り入れやすくなります。
建築には、910mm四方で設計する「尺モジュール」と、1,000mm四方で設計する「メーターモジュール」があります。両方を取り入れることにより、尺モジュールで全体的に費用を抑えてコンパクトにしつつも、メーターモジュールで階段の幅を広くして階段勾配を緩くするといった柔軟な設計が可能です。
このようにビッグフレーム構法を採用することで、間取りの自由度が高くなり、より理想的なマイホームに近づけることが可能です。
省エネ性
省エネ性を重視するうえで重要になるのが、窓の性能です。外気と接しているため、外気温の影響を受けやすく、冷暖房費に直結します。
住友林業の窓は、地域によって標準仕様が異なります。通常はアルミ樹脂複合サッシのペアガラス「LIXILのサーモスII」を採用していますが、北海道などの寒冷地では樹脂サッシが標準です。窓の性能はあまり高くないため、グレードアップを考えるとよいでしょう。
オプションの住宅設備
一般的な注文住宅では「標準仕様」も「オプション仕様」もありませんが、住友林業は標準仕様とオプション仕様を明確に分けてわかりやすくしています。
住友林業の標準仕様とは、追加で費用を支払わなくても本体に含まれる設備です。たとえば、キッチンではLIXIL、トクラス、クリナップのように複数のメーカーがラインナップされており、どのメーカーを選んでも差額はありません。
一方で、住友林業のオプション仕様は、施主の好みにより追加したり変更したりする設備や仕様のことです。多くの場合グレードアップとなり、上乗せ費用になることが多いですが、中には減額になるものもあります。
たとえば、食洗器の代わりに収納を設置するような場合は減額になり、食洗機を日本製から海外製のものにすると増額になるようなイメージです。また、収納には多様なオプションがあり、住友林業クレストによる収納や建具で統一感と機能性を持たせることが可能です。
オプションを付ける場合は、優先順位の高いものから決めることをおすすめします。
耐震性

住友林業の注文住宅は、繰り返しの地震にも耐えられる高い耐震性能を誇ります。大きな窓を使用したビッグフレーム構法の建物は、最大3,406ガルに耐え、さらに震度7の地震22回、震度4から6弱の地震に224回耐えられたとされています。
一般的に、大きな窓を使用すると耐震性能が下がります。しかし、住友林業のビッグフレーム構法では、大きな窓を取りながらも耐震性も維持することが可能です。
このように住友林業は、木造住宅でも地震への強さが評価され、安心して住める家を提供しています。
住友林業に関する良い評判

住友林業で注文住宅を建てて良かったという人は、どういった点に満足しているのでしょうか?ここでは、住友林業に関する良い評判を紹介します。
各セクションで対応が良い
住友林業で注文住宅を建てて満足した点として、各セクションでの対応が良かったことが挙げられます。
住友林業では、設計段階から専任の設計士と直接打ち合わせを重ねることができます。契約を急かすハウスメーカーもありますが、住友林業なら時間をかけて入念に打ち合わせができることが特長です。
また、他のハウスメーカーでは、契約後に打ち合わせの回数を設けて、制限回数を超えると追加料金が発生する場合もあります。ただし、住友林業では回数の制限がないため、納得いくまで話し合えます。
もちろん、打ち合わせが長くなるほどその分時間がかかるものの、理想のマイホームを実現させるためにも、妥協せず打ち合わせを重ねるのがおすすめです。
デザイン性が高く品質が良い

住友林業は、木の魅力を活かしおしゃれなデザインにできることも満足度の高い理由の一つです。
住友林業独自のアンケートによると、住友林業に決めた理由として「木の質感」が1位でした。木材の温もりや美しさを活かしたデザインは、住友林業ならではの大きな特長です。
デザインを重視したい方や、自然を意識した空間作りをしたい方には、住友林業が特におすすめです。
設計に柔軟性がある
住友林業の設計は自由度が高いため、満足いく間取りを実現できたという方が多いです。
住友林業独自のビッグフレーム構法は、柱や壁の制約を最小限に抑えられるため、開放感のある自由な間取りを作れます。境界をなくし外部空間と内部空間を一体化することもでき、大開口や高天井も実現可能です。
また、住友林業の設計士は提案力が高い傾向にあり、難しい要望にも可能な限り対応してくれます。もちろん、設計士の家づくりに対するリテラシーが高いか低いかによって提案内容は左右されますが、住友林業だから実現できる間取りもあります。
開放感のある住まいを求めている方は、住友林業への相談を検討してみてください。
アフターサービスが良い
住友林業では、長期保証や定期点検といったアフターサービスが充実していることが満足度の一つの要素になっています。具体的なポイントには次のものが挙げられます。
30年間の初期保証と最長60年まで延長できる長期保証
住友林業では、家の主要構造部分や防水設備に対し、30年間の初期保証を提供しています。また、30年目に延長保証を希望される場合は、有償ですが10年ごとに延長できる仕組みがあり、最長60年まで保証が可能です。
国が定める保証期間10年よりも、長期間対応してもらえるため、引渡し後も安心して住み続けられるのが大きな魅力です。
無料の定期点検
住友林業では、引き渡し後から60年目まで、3ヶ月、1年、2年、5年、10年、その後は10年ごとの計12回、無料点検を実施しています。専門スタッフが建物を入念にチェックし、劣化した箇所や不具合に対応してくれます。
点検時に疑問や不安も直接相談でき、安心して住友林業の家で暮らせるサポート体制が整っていることがポイントです。
24時間365日受付のコールセンター
住友林業では、水漏れや設備の故障など、住まいのトラブルに対応するため、24時間365日受付可能なコールセンター(電話相談窓口)を設けています。これにより、引き渡し後も建築主と繋がりを持つことができます。
また、必要に応じて補修・修理の手配を迅速に行ってくれるため、万が一の時にも安心です。
住友林業に関する良くない評判

住友林業で注文住宅を建てて良かったというコメントもあれば、反対に後悔したという声もあります。ここでは、住友林業の良くない評判を紹介します。対策や対処法を講じれば、失敗や後悔を防ぐことが可能です。
建築費用が高額になり予算オーバーした
住友林業で家を建てて、「金額が高い」「予算オーバーした」という人も少なからずいます。費用が高額になり、予算オーバーになりやすい理由として、主に次のことが挙げられます。
品質・性能が高い
住友林業の注文住宅は、高品質な素材と高性能な技術を駆使してつくられるため、全体的な価格の設定が高めです。
構造材に国産檜などの高品質な木材を使用することで、耐久性と快適性を上げています。また、住友林業の木材は厳しい基準をクリアしたものだけが使用されるため、経年変化に強く、快適な住環境を維持できます。
さらに、独自技術であるビッグフレーム構法により、高い技術を用いて家づくりをしています。柱や梁を最小限に抑えつつ、耐震性の高い家を実現できるため、大開口の窓や吹き抜けなど、デザイン性を重視した空間を実現できます。
このように、住友林業は高品質な素材と高性能な技術によって、他のメーカーと差別化された価値を提供しているため金額が高くなっています。ただし、価格に見合った品質と性能であるため、多くの顧客に選ばれています。
標準仕様のグレードが高い
住友林業は標準仕様のグレードがそもそも高いため、全体の価格が高くなっています。
住友林業では、標準仕様とオプション仕様が明確に区別され、標準仕様の段階でハイグレードな設備や素材が揃っています。そのため、基本プランの段階で他のメーカーと比べると高価格帯に位置しています。
たとえば、住友林業のキッチンは食洗器が標準仕様に含まれているものの、他のメーカーではオプション仕様の場合が多いです。
ハイグレードな標準仕様からさらにオプションを追加していくと、金額が上がり、予算オーバーとなる可能性が高くなります。そのため、予算内で満足度の高い住宅を実現するためにも、優先順位の高い順にオプションを採用することが大事です。
坪単価は100〜115万円
2024年現在、住友林業の坪単価は建物のみで約110万円です。決して安くはありませんが、大手ハウスメーカー各社と比べると、高くなく検討しやすい価格帯に位置しています。
たとえば、同じ大手ハウスメーカーの積水ハウスの坪単価は約140〜150万円です。35坪の家を建てた場合、住友林業は3,850万円程度、積水ハウスは4,900万円〜5,250万円程度と、1,000万円以上の差が生じます。
また、近年の物価上昇の影響で他のハウスメーカーの価格が急激に上がる一方で、住友林業は比較的価格の上昇が抑えられており、検討しやすい状況が続いています。
住友林業の坪単価は決して安くはないものの、他の大手ハウスメーカーと比べると、バランスが取れた価格設定となっています。そのため、2024年現在ではコストパフォーマンスの良い選択肢といえるでしょう。
各セクションの担当者に当たり外れがある
住友林業に限った話ではありませんが、担当者によっては対応がイマイチな場合があります。
たとえば、連絡が遅かったり、情報提供が不足していたりすると、施主としては担当者に対する信頼感が欠如し、不安を感じやすくなります。また、経験が浅かったり、実績の少なかったりする場合も同様です。
もし、イマイチな担当者にあたってしまった場合は、その旨をお客様窓口に問い合わせてみましょう。
だからといって、変更した担当者が必ずしも優秀な担当者だとは限りません。当サイトメグリエ(MEGULIE)では、お気に入りの施工事例を手掛けたハウスメーカーの営業担当者に家づくりを直接お願いすることが可能です。優秀な担当者が揃っているので、そこでじっくりと時間をかけて自分たちに合った担当者を選びましょう。
住友林業に依頼すれば良い家が建てられるというわけでなく、誰が担当になるかが非常に重要です。
保証延長は外壁の塗装工事も必要だった
住友林業の家に住んで保証延長をする際、外壁塗装が必要で費用が高額になるケースもあります。
実際に、40年目以降の保証延長を受けるとき、40年目と50年目の点検で外壁塗装のメンテナンスが必要となる可能性があります。また、外壁にタイル等がある場合は、40年目と50年目に足場を設置して有償で耐久診断が必要です。
初期にかかる建物や土地だけの支払いだけではなく、今後のメンテナンス費も含めて予算管理をしましょう。
まとめ
住友林業の評判や特長について解説しました。
一生に一度のマイホームの購入では、悩みが尽きません。特長や口コミ・評判を確認しただけでは解決できないという方も少なくないでしょう。
住友林業をはじめとした大手ハウスメーカーを検討している場合は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」で情報をチェックしてみてください。大手ハウスメーカーの特長や得意分野がわかり、複数のハウスメーカーを比較検討するうえでご参考になります。
なお、公式LINEでは、各大手ハウスメーカーの攻略カタログを無料で配布しています。入手したい方は公式LINEに登録していただき、ぜひ有効活用してみてください。