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住友林業は「木」を主軸として事業展開しているハウスメーカーです。住友林業の注文住宅は、木の温もりと洗練されたデザインを特徴とし、多くの指示を集めています。
今回は、住友林業の注文住宅について、特徴や人気商品のラインナップ、おすすめの仕様について解説していきます。これから住友林業で家づくりを検討している方に役立つ情報を詳しく解説するので、ぜひ最後までお読みください。
住友林業の概要

住友林業は、「木と生きる幸福」をスローガンにしている会社です。木を主軸とした幅広い事業を展開しており、住宅事業だけでなく、国内外で良質な木材・建材の仕入れや販売を行っています。
会社名 | 住友林業株式会社 |
設立 | 1948年2月20日 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1丁目3番2号 |
代表 | 光吉 敏郎 |
資本金 | 55,088百万円 ※2023年12月31日時点 |
住友林業の歴史は1691年(元禄4年)にまで遡り、別子銅山の開坑に伴う木材調達事業を起源としています。木材事業を基盤に、1964年には分譲住宅事業に進出しました。
現在では、安心・安全な木造住宅の提供を目指し、住宅分野に力を入れています。国内では、住宅用資材の供給に留まらず、伐採期を迎えた国産材やバイオマス発電用の木質チップなど、幅広い分野で木材を活用した事業を展開しています。
海外では、シンガポールを拠点に木材や建材商品の販売ネットワークを拡大しています。インドネシアや北米市場にも進出し、グローバルなサプライチェーンを構築しています。
このように、木を主軸として海外にも事業展開しているのが住友林業です。
住友林業の注文住宅の坪単価

続いて、住友林業の注文住宅の坪単価について解説します。
坪単価は約115万円〜130万円
住友林業の注文住宅の坪単価は、約115万円〜130万円程度となっています。具体的には、完全な自由設計の注文住宅を希望する場合には、建物本体の坪単価はおおよそ125万円前後を想定しておく必要があります。ただし、規格型の商品であれば、建物本体の坪単価が100万円前後です。
大手ハウスメーカーの中では比較的リーズナブル
住友林業の注文住宅は決して安価とはいえませんが、大手ハウスメーカーの中では比較的リーズナブルな価格帯に位置しています。
たとえば、坪単価ランキングでトップのハウスメーカーである積水ハウスなどと比較した場合、同じ仕様でも住友林業の方が1,000万円ほどコストを抑えられる可能性があります。近年の物価上昇が続く中でも、住友林業は価格の上昇幅が抑えられており、検討しやすい価格帯を維持しています。
近年の物価上昇が続く中でも住友林業は価格の上昇幅が抑えられており、高い品質とデザイン性を考慮すると非常にバランスが良いハウスメーカーといえるでしょう。
住友林業の注文住宅で人気の商品ラインナップ
住友林業の注文住宅は商品ラインナップが豊富です。ここでは、その中でも人気の高い4商品について解説します。
GRAND LIFE

「GRAND LIFE」は、平屋専用の商品です。平屋は住友林業の契約者の約4割が選ぶほどの人気があります。
近年は、軒と天井を同一素材で仕上げたり、床とウッドデッキをフラットにつなげたりする、空間に広がりを感じさせる演出が流行しています。内と外が自然につながり、より開放感のある空間をつくることができるのです。
特に、住友林業の平屋プラン「GRAND LIFE」では、このようなデザインを得意としており、美しい外構と調和した洗練された空間を作り出しています。
また、「プラスカイ」と呼ばれる1.5階建ての空間を取り入れられるため、平屋でありながら変化のある設計が可能です。

階段が不要な平屋ならではの家事動線の良さや、無駄のない広々とした設計も大きな魅力です。
MyForest BF

画像引用元:MyForest BF(マイフォレストBF)(住友林業)
「MyForest BF」は、木の温もりと高級感を追求したプレミアムラインで、住友林業の主力商品です。最大横幅7.1メートル、天井高2.8メートルの大空間リビングや、大開口窓、コーナーサッシなどのBF(ビッグフレーム)構法の強みを活かした設計を得意としています。
住友林業が厳選した高品質な木材「PRIME WOOD」を使用し、床材や内装は14種類の樹種から選べます。その他の設備も、標準仕様がハイグレードになっています。住友林業ならではの木の質感やデザインにこだわる方にぴったりの商品です。
The Forest BF

画像引用元:The Forest BF(住友林業)
「The Forest BF」は、完全自由設計にこだわりながらもコストを抑えられる商品です。「四季を楽しむ」というコンセプトを基に、自然と調和した空間設計を得意としています。
和モダンでスタイリッシュなデザインは、30代の若い世代からも人気です。こだわりを妥協せずに、理想の住まいをリーズナブルに実現したい方におすすめです。
Forest Selection BF

「Forest Selection BF」は、セミオーダー型の商品です。規格プランをベースにしながら、外観や内装、設備の仕様をある程度自由に選べることが特徴です。
完全自由設計ではありませんが、その分コストを抑えられるメリットがあります。規格プランといっても、選べるプランが1500以上と非常に多いため、自分のライフスタイルや好みに合った間取りを見つけやすいのも特徴です。
また、住友林業は規格住宅でも断熱性能や構造は高い水準の品質を維持しており、他社と比較しても優れています。間取りや設備などに制限があっても、コストを抑えて住友林業の品質の高い住宅を建てたい方におすすめの商品です。
住友林業の特徴とメリット
続いて、住友林業の特徴とメリットを解説します。
木の魅力を活かしておりデザインがおしゃれ
住友林業の大きな特徴は、木の魅力を活かしたデザインです。住友林業独自のアンケートでは、住友林業を選んだ理由として「木の質感」が1位に挙げられています。
住友林業の室内ドアや巾木、棚板など、さまざまな内装材の木材は、グループ会社である「住友林業クレスト」がすべて手掛けています。そのため、内装材に統一感があり、安定して住友林業らしい、洗練された雰囲気の空間を作りやすくなっています。
BF(ビッグフレーム)構法を採用している
住友林業の基本構造の特徴は「BF(ビッグフレーム)構法」です。
BF(ビッグフレーム)構法は、従来の木造工法である軸組工法や枠組壁工法の欠点を解消し、木造でありながら鉄骨なみの大開口や大空間を実現しつつ、鉄骨以上の自由度の高い間取りを可能にしています。
BF(ビッグフレーム)構法の基盤となるのが「ビッグコラム」と呼ばれる幅560mmの大断面集成柱です。ビッグコラムは一般的な105mm角の柱に比べて約5倍の強度を持ち、家全体を支えています。

大開口や大空間を作れることにより、非常に大きなLDKが取れたり、コーナーサッシという、壁の角まで窓にできたりするメリットがあります。
標準グレードが高くおしゃれ
住友林業は、標準仕様とオプション仕様が明確に分かれています。
本来、注文住宅の場合は標準仕様やオプション仕様という考え方はありません。選ぶ選択肢を制限している場合、注文住宅ではなく規格住宅になります。しかし、住友林業はあえて標準仕様とオプション仕様をつくりわかりやすくしています。
そして、標準仕様のグレードがもともと高く設定されています。そうすることで、担当者が誰であっても、おしゃれで住友林業らしさを出しやすくする仕組みをつくっています。
注意点としては、住友林業が標準仕様やオプション仕様で取引しているメーカー以外での施主支給は、保証が効かず責任が取れないため、断られる場合があります。
特に水回りの設備は、水漏れの恐れがあるため、施主支給が厳しいようですので、絶対に入れたい設備などがある場合、事前に担当者に確認をした方がよいでしょう。
耐震性に優れている
住友林業の注文住宅は、独自の BF(ビッグフレーム)構法 を採用することで、非常に高い耐震性能を実現しています。BF構法は、耐震性能を上げるために、一般的な柱に比べて約5倍の太さの「ビッグコラム」という大断面集成柱を使用しています。
住友林業の耐震実験では、阪神・淡路大震災の4倍に相当する3,406galの揺れや、震度7の地震を22回、震度4〜6弱の地震を224回加振した実験でも、耐震性能が維持されることが実証されています。
住友林業のBF(ビッグフレーム)構法は大きな窓や広々とした空間を実現しながら、耐震性を確保できる性能を持っているのです。
アフターサービスが充実している
住友林業は、アフターサービスが充実していることも特徴です。具体的なポイントは次のとおりです。
30年間の初期保証と最長60年まで延長できる長期保証
住友林業は、家の主要構造部分や防水設備に対し、30年間の初期保証を提供しています。また、30年目以降は、有償ですが10年ごとに延長できる仕組みがあり、最長60年まで保証が可能です。
無料の定期点検
住友林業では、引き渡し後から60年目まで、3ヶ月、1年、2年、5年、10年、その後は10年ごとの計12回、無料点検を実施しています。専門スタッフが建物をチェックし、劣化した箇所や不具合に対応してくれます。
24時間365日受付のコールセンター
住友林業では、水漏れや設備の故障など、住まいのトラブルに対応するため、24時間365日受付可能な電話相談窓口を設けています。必要に応じて修理の手配を迅速に行うため、緊急時にも安心です。
住友林業で注文住宅を建てる際の注意点
続いて、住友林業で注文住宅を建てる際の注意点を2つ解説します。
断熱性能はそこまで優れていない
住友林業の注文住宅は、断熱性能に関しては他の大手ハウスメーカーと比較すると、ものすごく良いというわけではありません。標準仕様では、床は床下断熱、壁は充填断熱という構造になっており、東北以南の仕様であれば「中の上」程度の性能です。
ただし、次の2つの方法で断熱性能を強化することが可能です。住友林業の断熱性能は標準仕様のままでも大きな問題はありませんが、これらの対策を取り入れることでさらに断熱性を高められます。
壁の断熱仕様を東北・北海道の断熱仕様にする
一つ目は、壁の断熱仕様を「東北・北海道の断熱仕様にする」方法です。
住友林業の断熱材の標準仕様には、柱と柱の間に断熱材を入れる「充填断熱」が採用されています。充填断熱はスペースを取らず、コストも安いことがメリットですが、断熱材が入っていない柱の部分から熱が伝わりやすいというデメリットがあります。
そこで、断熱仕様を東北・北海道仕様に変更すれば、充填断熱の弱点を補う「付加断熱」にすることができます。外壁部分に断熱材を追加する付加断熱は、柱部分から熱が伝わりやすい課題を解決できます。
断熱材は厚ければ厚いほど断熱の効果が上がるため、付加断熱にすることで断熱性能の向上が可能です。
無垢床を入れる
二つ目は、「無垢床を入れる」という方法です。
住友林業の床下断熱材は、ポリスチレンフォーム3種100mmが標準仕様となっていますが、これは業界全体で見ても特別厚いわけではありません。
無垢床は突板や挽き板よりも厚みがあり、床下の冷気を遮断してくれるため、断熱効果を高められます。1階部分には無垢床を入れて対策をするのがおすすめです。
契約前に5万円の申込金が必要になる
住友林業で注文住宅を建てる際には、契約前に5万円の申込金を支払う必要があります。この申込金は、敷地調査や間取りの提案、詳細な見積もり作成に使用されるため、具体的なプランを進めるための必要経費といえます。
申込金を支払うことで、住友林業での建築を本格的に検討している意思を示し、精度の高い提案を受けられます。
申込金は、契約が成立した場合、契約金の一部として充当されます。契約に至らない場合でも、敷地調査を行う前であれば返金される可能性もあるため、事前に担当者に確認しておくとよいでしょう。
住友林業の注文住宅で採用したいおすすめの仕様
最後に、住友林業で注文住宅を建てる場合におすすめしたい仕様を紹介します。
無垢材の床材
住友林業のデザインで重要なのが、床材です。住友林業で注文住宅を建てるなら、高級感と自然な風合いを楽しめる無垢床材がおすすめです。
住友林業の床材には「無垢床」「挽板」「突き板」があります。無垢床は、一本の木から切り出した床材で、木の温もりや独特の質感を楽しむことができます。

挽板は厚さ2mm程度の木を合板に巻き付けた床材で、突き板は厚さ0.2mmくらいの木を合板に巻きつけた床材を指します。

住友林業の床材の標準仕様は、1階の玄関ホールとLDKは、床暖房なしなら無垢床が標準、床暖房ありなら挽板が標準になります。住友林業の無垢床材は、アッシュ、ウォルナット、チェリー、オークなど、多彩な樹種を取り揃えており、インテリアや好みに合わせて選べます。
また、オプション仕様になりますが、スプーンカットやうづくり加工など、特殊な加工をした床材のバリエーションも豊富です。経年変化によって色味や風合いが深まり、長く使うほど愛着が増すのも無垢材ならではの魅力ですので、床材を楽しんで選んでいただきたいです。
BF(ビッグフレーム)構法を生かした開放感のある空間
住友林業独自のBF(ビッグフレーム)構法を生かし、柱や壁の制約を最小限に抑えた広々とした解放感のある空間づくりをおすすめします。
住友林業のBF構法は、最大7.1mの大開口や、標準2.4mから最大3.52mの天井高を確保できる特徴があります。そのため、非常に大きなLDKを実現できたり、コーナーサッシにしたりすることも可能です。
コーナーサッシとは、建物の角部分に設置する窓を指します。従来の窓では一方向にしか視線が抜けなかった空間を、多方向に視線を抜けさせられ、広がりのある空間をつくれます。

たとえば、大きな窓を設けて外の景色と一体化したリビングを作れば、自然を感じながらゆったりと過ごせる空間を演出できます。高度な設計スキルが必要ですが、よい提案をしてくれる設計士が担当になってくれれば、開放的で住み心地のよい空間が作れるでしょう。
3種の神器と呼ばれる内装材
住友林業には、「3種の神器」と呼ばれるオプションの内装材があります。
これらは住友林業で家を建てたお施主さんたちが親しみを込めて「3種の神器」と呼んでいるものであり、正式な名称ではありません。住友林業の中でも特に人気で、ぜひおすすめしたいオプションアイテムですので、それぞれ詳しく解説します。
ウッドタイル

ウッドタイルは、その名のとおり木材を使用したタイルで、住友林業の内装材の中でも特に人気の高いアイテムです。
ウッドタイルを取り入れることで、玄関ホールや廊下、リビングなどに木の温もりを感じられる空間を作り出せます。また、木材特有の質感で高級感も加わります。
ただし、ウッドタイルを採用する際には、室内の色味や家具とのバランスをしっかり考える必要があり、センスが求められるアイテムでもあります。
スタイルシーリング

スタイルシーリングは、木製パネルのような質感を再現したシート素材の天井パネルです。下がり天井や目線に近い場所に取り入れることで、空間にアクセントを加え、洗練された印象を演出します。
スタイルシーリングはカラーバリエーションが9色と豊富なため、床材や家具との調和を取りやすい点も魅力です。施工事例でもよく目にし、住友林業らしさが出るアイテムといえます。
チェスターフィットシリーズ

チェスターフィットシリーズは、住友林業クレストという住友林業の関連会社が手がける収納シリーズで、住友林業の注文住宅に最適化されたアイテムです。
チェスターフィットシリーズの最大の特徴は、サイズや収納部分のバリエーションが豊富な点です。キッチンやリビング、寝室などの空間に合わせ、それぞれの用途に最適な収納を設置できます。
さらに、住友林業の床材に合わせた豊富なカラーバリエーションや柄が用意されているため、住まい全体に統一感を持たせることが可能です。木目シートを使用した手頃な仕様から、突板や天然木を採用した高級感のある仕様まで選べるため、デザインにこだわりたい方におすすめです。
まとめ
住友林業の注文住宅は、木の魅力を活かしたデザイン性や耐震性能、住み心地の良さなど多くの魅力があります。
特に、住友林業の代名詞ともいえるBF(ビッグフレーム)構法は、木造でありながら鉄骨なみの大開口や大空間を実現し、鉄骨以上の自由度の高い間取りを作れる大きな強みがあります。
住友林業の注文住宅の坪単価は、約115万円〜130万円と、決して安くはありません。しかし、他のハウスメーカーに比べて価格の上昇幅が抑えられており、品質の高さとデザイン性を考慮すると非常にバランスの良いハウスメーカーです。上質な木のぬくもりを感じる住まいを理想とする方は、ぜひ住友林業の注文住宅をご検討ください。
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