この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。
注文住宅を建てるなら、毎日使う玄関はこだわりたい大切な場所ですよね。「家の顔」ともいわれる空間だからこそ、おしゃれで機能的にしたいものです。
しかし、いざ計画を始めると、間取りや収納、デザイン、予算など、考えることが多く、何から手をつければ良いか迷ってしまう方も多いことでしょう。「もっと収納を広くすればよかった」「思ったより暗い印象になった」そんな後悔は絶対にしたくないはずです。
今回は、そんなお悩みを解決するために、注文住宅の玄関づくりで失敗しないためのポイントを解説します。おしゃれで機能的なデザインのコツや予算を抑える賢い方法、さらには玄関デザインが得意な大手ハウスメーカーの特徴までを紹介します。この記事を読めば、漠然としていた理想の玄関が、具体的な計画へと変わるでしょう。
注文住宅の玄関づくりで失敗しないためのポイント

注文住宅の玄関は、単なる出入り口ではなく「家の顔」ともいえる大切な空間です。来客に与える第一印象を左右するだけではなく、家族が毎日使う場所だからこそ、デザイン性も機能性も妥協したくないでしょう。
しかし、限られたスペースの中で理想を詰め込むのは意外と難しいものです。まずは、「こうすればよかった」と後悔しないために、計画段階で押さえておくべきポイントを解説します。
なお、玄関づくりのポイントについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「後悔する玄関の特徴と解決策【注文住宅】」や「玄関で後悔しないためのチェックポイント8選」を参考にしてください。
運営者である「まかろにお」は、『人から始める家造りの重要性を世に広める』をコンセプトとした住宅系YouTuberです。元ハウスメーカー営業マンとして全国1位の営業成績を誇り、その後も不動産融資を扱う大手金融機関での実務経験を経て、幅広いハウスメーカー事情に精通しています。

大手ハウスメーカーの特徴やメリット、デメリット、さらに注文住宅を建てる前に知っておきたい知識を中立的な立場で発信しています。
玄関は役割を決める
玄関づくりで最初にすべきことは、自分たちのライフスタイルに合わせて玄関の「役割」を明確にすることです。なぜなら、玄関を「来客を迎えるパブリックな空間」と捉えるか、「家族が使うプライベートな空間」と捉えるかで、理想的な間取りやデザインが大きく異なるからです。役割が曖昧なままだと、使い勝手が悪く、ちぐはぐな印象の空間になってしまいます。
たとえば、来客が多いご家庭なら、お客様を気持ちよくお迎えできるよう明るく開放的なデザインにし、LDKが見えないように廊下を設けてプライバシーを確保する間取りが適しています。一方、来客が少ないなら、玄関を家族専用の土間収納や趣味のスペースとして有効活用することも可能です。
まずは家族の暮らし方を振り返り、玄関にどんな役割を持たせたいかを話し合うことが、後悔しない玄関づくりの第一歩となります。
家族構成と敷地条件から適切な玄関の広さを決める
玄関の役割が決まったら、次に家族構成や敷地の条件に合わせて適切な「広さ」を検討することが大切です。
家族の人数やライフスタイルに対して玄関が狭すぎると、靴の脱ぎ履きがしにくかったり、収納が足りなくなったりと、日々のストレスにつながります。反対に、必要以上に広くしても他の居住スペースを圧迫しかねません。一般的に広さは2〜3畳が目安ですが、ベビーカーを置きたい子育て世代や、将来的に車椅子を利用する可能性がある二世帯住宅では、3畳以上のゆとりある広さがおすすめです。
一方で、敷地が限られる狭小地の場合は、あえて玄関をコンパクトにし、その分LDKや収納スペースを広く確保するという考え方も、暮らしの満足度を高める賢い選択といえるでしょう。
一般的な目安に囚われず、自分たちの暮らしに最適な広さを見極めることが機能的な玄関を実現するカギとなります。
建具が近い箇所に集中しないよう配置を工夫する
玄関の広さと合わせて、空間をすっきりと見せるためには「建具の配置」にも工夫が必要です。
玄関には、シューズクロークの扉、トイレの扉、LDKへ続く扉など、多くの建具が集中しがちです。これらの扉が近い位置に集まると、壁面が細切れになり圧迫感や窮屈さを感じさせる原因になります。
また、建具が増えるほどコストもかさんでしまいます。たとえば、LDKへの入り口を引き戸にしたり、収納に扉を設けないオープンなスタイルを採用したりすることで、建具の数を減らすことが可能です。
複数の扉を設ける場合でも、一直線に並べるのではなく、壁を挟んで配置をずらすだけで、視線が抜けて空間が広く感じられるようになります。建具の数と配置を計画段階から意識することで、コストを抑えつつ、視覚的に広々とした美しい玄関空間をつくることができます。
注文住宅でおしゃれで機能的な玄関をつくるデザインのコツ

玄関の間取りや広さが決まったら、次はいよいよ空間を彩るデザインのステップです。おしゃれな玄関は、家に帰るたびに気分を高めてくれ、訪れる人にも良い印象を与えます。
しかし、ただ見た目を重視するだけでは、使い勝手が悪くなったり、手入れが大変になったりすることもあるでしょう。ここでは、デザイン性と機能性を両立させるための具体的なコツについて解説します。
玄関づくりのデザインについて詳しく知りたい方は、住宅系YouTuberの「まかろにお」が運営する「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」内の「【簡単】玄関を明るくおしゃれにする方法」や「【間取り解説】最高な玄関の間取りの特徴と具体例」を参考にしてください。
自然光と照明計画で明るい玄関空間をつくる
明るく開放的な玄関は、それだけで気持ちが良いものです。そのためには、日中の「自然光」と夜間の「照明」の両方を計画的に考えることが大切です。
玄関はプライバシーや防犯の観点から大きな窓を設けにくい場所ですが、FIX窓(はめ殺し窓)や縦長のスタイリッシュなスリット窓、足元を照らす地窓などを採用すれば、外からの視線を遮りつつ効果的に光を取り込めます。
また、照明の計画も重要なポイントです。帰宅時にスイッチを探す手間が省ける人感センサー付き照明は、利便性と省エネを両立できます。さらに、間接照明を靴箱の下や天井に組み込むと、空間に柔らかな光の陰影が生まれ、一気におしゃれで上質な雰囲気を演出できるでしょう。
クロスと建具の色を統一して美しい壁面をつくる
空間全体をすっきりと広く見せるには、壁面の「色の統一感」がカギを握ります。特に、シューズクロークなどの収納の建具は、壁のクロスと色味を合わせるのがおすすめです。建具の存在感が壁に溶け込むことで、視線が遮られず、空間に広がりと一体感が生まれます。
ただし、リビングへ続く扉など、人が頻繁に出入りするメインの建具まで壁と同化させてしまうと、空間がのっぺりとした印象になることもあります。こちらは少し色を変えたり、デザイン性のあるものを選んだりして、空間のアクセントにするのが良いでしょう。
メンテナンス性を考慮した床材と壁材を選ぶ
おしゃれな玄関を長くきれいに保つためには、デザイン性だけではなく日々の「メンテナンス性」も考慮した素材選びが欠かせません。
玄関の床は、靴についた雨や泥で汚れやすく、傷もつきやすい場所です。そのため、耐水性・耐久性に優れ、掃除がしやすいタイルやモルタル、フロアタイルなどが実用的で人気があります。
壁材には、デザインのアクセントとして、調湿・消臭効果が期待できる「エコカラット」のような機能性壁材を一面だけに取り入れるのも良い方法です。ただし、汚れと見分けがつきにくいムラ感の強い柄や、飽きやすい奇抜なパターンの素材は、後悔につながる可能性もあるため慎重に選びましょう。
注文住宅で予算を抑えながら理想の玄関を実現する方法

注文住宅を建てる多くの方は「おしゃれで機能的な玄関にしたいけど、予算は限られている」という悩みを抱えるのではないでしょうか?玄関はこだわりたいポイントが多い一方で、すべてに費用をかけるとあっという間に予算オーバーしてしまいます。
しかし、お金をかける部分とかけない部分にメリハリをつければ、予算内で満足度の高い理想の玄関を実現することが可能です。ここでは、予算を抑えながら理想の玄関を実現する方法について解説します。
造作と既製品を使い分けてコストダウンを図る
予算を抑える上で非常に効果的なのが、オーダーメイドの「造作」と、メーカー品である「既製品」をうまく使い分けることです。
造作家具はスペースにぴったり収まり、デザインの自由度が高いという魅力がありますが、その分コストは高くなります。一方で、既製品はコストを抑えられますが、デザインやサイズに制約があります。そこでおすすめなのが、両者の良いとこ取りをする方法です。
たとえば、デザインの核となるベンチや飾り棚は造作でこだわり、一般的なシューズクロークは既製品を選ぶといったように、メリハリをつけます。すべてを造作にする場合に比べて大幅にコストを削減でき、予算内で自分たちらしいオリジナル空間をつくることができます。
優先順位を決めて予算配分を最適化する
限られた予算を有効に使うには、どこにお金をかけ、どこを節約するのか「優先順位」を明確にすることが大切です。重要な判断基準は、「来客から見える場所かどうか」です。
たとえば、家の顔となる玄関ドア、空間の雰囲気を左右する照明、お客様の目に留まる壁などは、少しグレードの高いものを選ぶと家全体の印象が格段に良くなります。反対に、シューズクロークの内部の棚板やハンガーパイプなど、普段は見えない部分はシンプルな標準仕様で十分でしょう。
このように、人目につく場所にはしっかり投資し、見えない部分はコストを抑えるという意識を持つことで、予算配分を最適化し、満足度の高い玄関づくりが実現できます。
施主支給や標準仕様の活用でコストを削減する
さらにコストを削減する具体的な方法として、「施主支給」や「標準仕様の活用」が挙げられます。
施主支給とは、照明器具やタイル、ミラー、表札などを自分で購入して、施工会社に取り付けだけを依頼する方法です。デザインにこだわりつつ、費用を抑えられる可能性がありますが、事前にハウスメーカーに可能かどうかを確認する必要があります。
また、床材や壁紙などを、追加費用のかからない「標準仕様」の中から選ぶことも基本的ながら効果的な節約術です。思い切って収納に扉をつけず、見せる収納としてオープンにすれば、建具費用をまるごと削減することもできます。
注文住宅で玄関のデザインが得意な大手ハウスメーカーの特徴
理想の玄関を形にするには、自分たちのイメージに合ったハウスメーカーを選ぶことが重要です。ハウスメーカーにはそれぞれ得意なデザインや工法があり、その特徴を理解することが、後悔しない家づくりのカギとなります。
最後に、特に玄関のデザイン力に定評のある大手ハウスメーカー3社をピックアップし、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
積水ハウス

積水ハウスは、トップデザイナーによる高い設計力が魅力です。プライバシーを守りつつ開放感を演出する、ホテルライクな玄関空間を得意としています。
特徴
積水ハウスの玄関デザインは、建築家レベルの高い設計力と、プライバシーを守りながら開放感を創出する「囲うデザイン」に大きな特徴があります。これは、トップデザイナーである「チーフアーキテクト」が手掛ける独創的なプランニングによるもので、単なる出入り口ではなく、暮らしの一部として玄関空間を豊かにデザインします。
メリット
積水ハウスを選ぶ最大のメリットは、実際の面積以上の広がりと、生活感を感じさせない洗練された空間を実現できる点です。玄関とLDK、そして中庭などを巧みにつなげることで、視線が抜け、家全体に一体感のある伸びやかな印象を与えます。
さらに、エアコンや照明器具といった設備を壁や天井に隠蔽する設計技術も非常に高く、空間そのものの美しさを際立たせることができます。
デメリット
一方で、設計士や営業担当者によって提案の質に差が出やすい点は、積水ハウスを検討する上でのデメリットです。全国に多くのスタッフを抱えているため、残念ながらスキルや提案力にはばらつきが見られます。
また、デザイン性の高い重量鉄骨造の「イズ・ロイエ」シリーズなどは、その分価格も高くなる傾向があります。
積水ハウスについてより詳しく知りたい方は、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおが積水ハウスについて詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。
住友林業

木の温もりと開放的な空間を両立させたいなら、住友林業がおすすめです。独自の工法と上質な木材を使い、心地よい玄関を創り出します。
特徴
住友林業の玄関は、その名のとおり、「木」の魅力を最大限に活かした、温かみと上質さが際立つデザインが最大の特徴です。独自開発のビッグフレーム(BF)構法により、耐震性を確保しながら柱や壁の少ない大開口・高天井の空間を実現できるため、ダイナミックで開放的な玄関づくりを可能にします。
メリット
住友林業で家を建てるメリットは、本物の木が持つ高い質感と、自然光にあふれた明るい玄関空間を両立できることです。世界中から厳選したウォルナットやチークといった銘木を床や建具に用いることができ、オリジナリティあふれる深い味わいの空間を演出できます。
また、BF構法が可能にする大きな開口部からはたっぷりの光が差し込み、木の温もりを一層引き立ててくれます。
デメリット
住友林業のデメリットは、価格の高さと、天然木ならではのメンテナンスの手間が挙げられます。高品質な木材をふんだんに使い、自由度の高い設計を行うため、坪単価は他の大手ハウスメーカーと比較しても高くなる傾向は否めません。
また、無垢材のフローリングなどは、経年変化を楽しめる一方で、定期的な手入れを怠ると反りや色褪せが起こる可能性もあります。
住友林業の家についてもっと詳しく知りたいなら、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおが住友林業について詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。
ダイワハウス

高い住宅性能をベースに、柔軟な設計対応を求めるならダイワハウスが適しています。凛とした和モダンデザインから機能的な都市型設計まで、幅広く対応します。
特徴
ダイワハウスの玄関デザインは、高い技術力に裏打ちされた優れた住宅性能と、多様なライフスタイルに応えるデザインの幅広さが特徴です。独自のエネルギー吸収型耐力壁「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」により、高い耐震性を保ちながら最大3.16mの天井高や広い開口部を持つ、開放的な空間を実現します。
特に、格子や石材など和の要素と現代的な機能を融合させた、凛とした佇まいの「和モダン」デザインを得意としています。
メリット
ダイワハウスの大きなメリットは、高い住宅性能と設計の自由度を両立できる点にあります。工業化住宅のパイオニアとして培った技術力で、玄関のような大きな開口部を持つ空間でも、優れた断熱性や耐震性を確保できるという安心感は大きな魅力です。
また、建築途中での間取りの調整や細かな仕様変更にも比較的柔軟に対応してくれるため、施主のこだわりを形にしやすいという声も多く聞かれます。
デメリット
ダイワハウスを検討する際のデメリットは、高性能な仕様を選ぶと価格が高くなりがちなことと、選択肢が豊富であるがゆえに迷いやすいことです。標準仕様でも十分な性能を備えていますが、より高い断熱性やデザイン性を求めるとオプション費用がかさみ、結果的に高価格帯になるケースもあります。
また、商品ラインナップや選べる仕様が多いため、家づくりに対する明確なビジョンがないと、打ち合わせの度に迷ってしまい、決定に時間がかかる可能性もあるでしょう。
ダイワハウスについてより詳しく知りたい方は、「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」でまかろにおがダイワハウスについて詳しく解説しているこちらの動画をチェックしてみてください。
まとめ
後悔しない玄関づくりには、ライフスタイルに合わせた計画とデザインのコツ、予算配分が重要です。この記事を参考に、まずは理想の玄関像を具体的にイメージすることから始めましょう。
おしゃれで機能的な玄関のデザイン事例や、ハウスメーカー選びのポイントをさらに詳しく知りたい方は、YouTubeチャンネル「まかろにお【大手ハウスメーカー攻略法】」の動画をチェックして知識を身につけましょう。運営者のまかろにおが、豊富な実例をもとにした具体的なテクニックやメーカーごとの特徴をわかりやすく解説しています。
また、当サイト「メグリエ(MEGULIE)」では、家づくりの無料相談をLINEで受け付けています。

「理想の玄関を実現するための予算配分がわからない」「ハウスメーカーごとの具体的な費用感を知りたい」に関する悩みを専門スタッフによる丁寧なサポートで解消できるでしょう。また、リアルタイムでの最新情報を受け取ることができます。
さらに、「メグリエ(MEGULIE)」に掲載されている豊富な建築実例から気になる施工事例を選び、その施工を担当したハウスメーカーや営業担当者に直接依頼することも可能です。実績のある優秀な担当者と出会うことが、理想の玄関づくりを成功させるための近道になります。
なお、当サイト「MEGULIE(メグリエ)」を活用するメリット・デメリットは、こちらの動画で詳しく解説しています。一度チェックしてみてください。
一生に一度の大きな買い物だからこそ、情報収集を重ね、後悔のない家づくりを実現してください。