今回は『キッチンの選び方』というテーマでお話をしていきます。
家づくりは家具から始めるのですが、家の中で一番目立つ家具はキッチンです。
ですので、キッチンから家づくりをしていきましょうということなのです。
そうは言っても、
- キッチンは何がどう違って、どこのメーカーで何を選べるのか
- メーカーごとの違いは何なのか
- マイナーなキッチンメーカーも世の中にあるみたいだけれど、何がどう違うのか
- 一般的なキッチンと高級キッチンの違いって何なのか
など、キッチンに対する疑問は結構あると思います。
ただ、注文住宅においてキッチンは最後に決めることが多いので、矢継ぎ早にどこのメーカーのどのキッチンにするか決めなければならず、担当者に言われるがままに、おすすめのメーカーの中からキッチンを選ぶという人も多いと思います。
そうなると、後々になってから「こんな選択肢があったんだ」、「うわ、最初から知っておけばこれを選ばなかったな」といったことが出てきます。
ですので、今回はそうならないようにするためにも、そもそものキッチンの見方、考え方について大枠から掘り下げて説明をしていこうと思います。
是非参考にしてください。
キッチンの種類
キッチンの大枠の部分に関して整理をしていきます。
キッチンは、2つの種類に分けることができます。
それが「インテリアキッチン」と「システムキッチン」です。
それぞれ説明をしていきます。
インテリアキッチン
こちらは、わかりやすくお伝えをすると、日本以外の国のキッチンになります。
例えば最大の高級キッチン生産国と言われているドイツでは、
- bulthaup
- SieMatic
- Poggenpohl
- Eggersmann

これらのキッチンメーカーがありますし、デザイン重視の高級ブランドが多いイタリアでは、
- Boffi
- Arclinea
- Valcucine
- Snaidero
- Varenna by Poliform
- Dada

といったキッチンメーカーがあります。
他にも
- La Cornue(フランス)
- Mobalpa(フランス)
- Smallbone of Devizes(イギリス)
- Plain English(イギリス)
- HTH(デンマーク)
- Multiform(デンマーク)
- Marbodal(スウェーデン)
- Ballingslöv(スウェーデン)

など、いろいろな国でいろいろなキッチンメーカーがあるわけですが、どのメーカーも基本的にはインテリアキッチンに該当してきます。
では、インテリアキッチンとは何なのか、これをわかりやすくまとめると、以下のようになります。
- 位置付け:家具
- 設計思想:部屋の中のインテリアの一部
- 耐用年数の考え方:最低でも30~50年は使う前提
- 販売形態:個別に設備を組み合わせる
一方で日本はというと、システムキッチンというものになっていて、
- 位置付け:設備
- 設計思想:機能効率を最優先
- 耐用年数の考え方:約15~20年で交換前提
- 販売形態:一体型のセット販売

となっています。
このように比較をしてみると、全然違うということがわかります。
例えるなら、インテリアキッチンが「注文住宅」で、システムキッチンが「規格住宅」のようなものなのです。
インテリアキッチンが個別に設備を組み合わせてつくるのに対して、システムキッチンは一体型のセット販売なわけです。
まさに注文住宅と規格住宅そのものです。
ですので、インテリアキッチンを入れる場合は、それこそ注文住宅と同じように、素材、設備、大きさの設計、デザインから納め方までありとあらゆることを知っておかなければなりませんし、知らないとお客さんに提案することもできないわけです。
反対に日本のシステムキッチンの場合は、単純に限られた範囲内での組み合わせなのです。
何と何を組み合わせたら見た目がよく見える、何と何を組み合わせたらお得に入れることができるといったように、その限られた中で自分たちにあった最適解を探していくというイメージです。
システムキッチンの考え方は、本当に規格住宅そのものです。
本記事では、基本的にインテリアキッチンを意識して情報をお伝えします。
なぜなら、注文住宅を建てるのであれば、まずはキッチンも注文住宅同様に、インテリアキッチンを入れることを前提で動いた方がいいからです。
家を建てようと思ったら最初に考えるのは注文住宅だと思います。
いきなり規格住宅を考えることはあまりないと思います。
それと同じ感覚です。
ですので、「おすすめのキッチンメーカーはどこですか?」と聞かれると、私は日本でインテリアキッチンを頑張ってつくっている田中工藝の「RILNO」、

ユキ・コーポレーションが展開している「CARRARA」、

あとは、日本でベルクハウスが代理店をやっている「MittelCucine」など、

その辺のキッチンメーカーをおすすめしています。
注文住宅のようにゼロから全てをつくれるのがインテリアキッチンです。
きちんとつくればパントリーをつくらなくてもよくなりますし、十分に収納量も確保できます。
もちろん、オーダーキッチンにプラスしてパントリーがあればさらに最強だと思いますが、高額になりますし、そこまで大きな家を買えない、だからパントリーを確保できないという人もいます。
それだったら、オーダーキッチンで注文住宅のようにしっかりと設計してつくった方がいいと思います。
もちろん規格住宅のようなシステムキッチンが悪いという話をしているわけではないですし、注文住宅でコストが合わなかったら規格住宅を選ぶのと同じように、インテリアキッチンが合わなかったらその次にシステムキッチンを選ぶという流れでいいと思います。
ただ、システムキッチンの場合は、どうしてもサイズの調整や選べる設備仕様などの小回りが効きにくいです。
そういう場合は、ざっくりと収納できるパントリーがあった方がいいと思います。
何にせよ、注文住宅のようにゼロから全てをつくれるのがインテリアキッチンということです。
システムキッチン
システムキッチンは規格住宅のような形態のキッチンです。
日本のシステムキッチンは
- 位置付け:設備
- 設計思想:機能効率を最優先
- 耐用年数の考え方:約15~20年で交換前提
- 販売形態:一体型のセット販売
となっています。
ただ、一応海外にも日本のシステムキッチンのような形態を取っているメーカーもあるにはあり、例えば
- Einbauküche(ドイツ)
- Fitted Kitchen / Modular Kitchen(アメリカ)
- Cucina Componibile(イタリア)
- Cuisine intégrée(フランス)
など、これらのメーカーは、日本のシステムキッチンのように組み合わせ方式によって、キッチンを販売しているメーカーになります。
ですが日本のように、洗面、お風呂、トイレ、これら水回り3点セットを同時に販売する、1つの住宅設備メーカーであれもこれも全部採用すると割引が得られる、約15~20年で交換前提の設計になっている、こういうのは日本独自の考え方で、日本のシステムキッチンならではの特徴になります。
なぜ日本だけこのような考え方が普及したのか、システムキッチンという考え方がなぜ一般的になったのかというと、戦後に公団住宅、今でいう団地の大量供給時代があったからです。
この時に「規格化、量産、効率化」、これが国策として推進されていたので、その流れで日本の集合住宅にシステムキッチンという考え方が普及したと言われています。
こういったことがあり、日本のシステムキッチンが誕生し、今の日本の常識をつくり上げました。
LIXILもパナソニックもクリナップもTOTOも、公式の目安の耐用年数は大体15~20年と普通に書いています。
日本の住宅の平均寿命は約30年なので、キッチンも家と一緒に交換する前提となっているのは至極当然の話なのです。
一方でキッチン発祥のドイツは、引っ越しする時にキッチンをもって引っ越しをするそうです。
なぜなら、キッチンは家具と同様で、インテリアだからです。
実際に知らない人も多いと思いますが、一部の日本のインテリアキッチンメーカーは、引っ越しの時にキッチンをもっていけるようにつくっています。
「そんなところあるの?」という感じですが、あるのです。
ですので、根本からシステムキッチンとインテリアキッチンは全然違うのです。
キッチンメーカーの分類
どのキッチンメーカーがシステムキッチンで、どのキッチンメーカーがインテリアキッチンなのか、ここについてお伝えします。
システムキッチンメーカー
システムキッチンメーカーについてですが、以下が有名なシステムキッチンメーカーです。
- LIXIL:業界最大手で、デザイン・機能のバランス型として知られている
- Panasonic:高いデザイン性とIHや食洗機が強み
- クリナップ:ステンレスに圧倒的な強みをもっている
- TOTO:水栓・水回りの技術が強みで、「きれい除菌水」を搭載している
- タカラスタンダード:ホーローパネルが唯一無二の強み
- トクラス:人造大理石技術に秀でている

どのメーカーも100~300万円いかないくらいで購入できるキッチンの価格帯となっていて、ほとんどの方が、これらのメーカーの中で選んでキッチンを採用している印象です。
インテリアキッチンメーカー
日本のインテリアキッチン系のメーカーについてですが、主なメーカーは
- CUCINA(クチーナ)
- 田中工藝
- AMSTYLE(アムスタイル)
- CARRARA(カラーラ)/ユキ・コーポレーション
- レザルク
- キッチンハウス

となっています。
クチーナは、ここ最近積水ハウスの営業マンがなぜか激推ししているキッチンメーカーです。

クチーナという名前から海外のキッチンブランドかなと思ってしまいますが、純日本系のキッチンブランドです。
田中工藝は「RILNO」という名前で商品を展開していますが、ここの会社は現場の職人さんからの評判がいいですし、今人気急上昇中のキッチンメーカーです。

元々仏壇などをつくっていた企業で、その技術を応用してキッチンに取り入れている、職人気質的なメーカーです。
AMSTYLE(アムスタイル)は、社長が全てのデザインを考えているという話をよく聞きます。

ハウスメーカーではあまり採用されていないので、注文住宅業界の中では少し影は薄いかもしれません。
ユキ・コーポレーションの「CARRARA(カラーラ)」は天然石のキッチンに力を入れているキッチンメーカーです。

こちらもここ最近積水ハウスの人たちが使い始めていて、それを真似する形でいろいろなメーカーが採用しはじめ、徐々に受注を伸ばしている、そんなキッチンメーカーです。
あと、都内で超高級戸建てを建てている「諸戸の家」という会社があるのですが、そこではカラーラのキッチンが標準として採用されています。
すごく写真映えするのが特徴です。
レザルクは東京の新宿のオゾンというビルの中に入っているメーカーで、マルホンのショールームの上の階にあります。

かなり穴場的なメーカーですが、海外の雑誌にも取り上げられるくらいかっこいいデザインのキッチンをつくることが特徴です。
しかもレザルクのキッチンは、「引っ越しをする時に分解できて持ち運びが可能なキッチン」なのです。
これはとてもすごいです。
キッチンハウスは、昔はインテリアキッチン専門のメーカーという感じでした。

ただ、ハウスメーカーとコラボしてシステムキッチンをつくりはじめてから、徐々にシステムキッチンメーカーっぽくなってきてしまい、ここ最近では「キッチンハウスのキッチンは、おしゃれだけどそこまで高くない」という印象が強く定着してしまったように思います。
キッチンハウスは、インテリアキッチンとシステムキッチン、その半々という感じのメーカーではありますが、元々はインテリアキッチン系のメーカーだったので、一応こちらのカテゴリーで紹介させていただきました。
このような感じで、システムキッチンメーカーとインテリアキッチンメーカーに分けることができます。

ただ、キッチンハウスのように元々はインテリアキッチンメーカーではあるものの、システムキッチンメーカーのような動きになってきている会社があったり、システムキッチンメーカーのような商品展開に移行している会社もあったりします。
ですので、簡単に分類分けできるところもあれば、そうでないところもあるというのが実態です。
この辺に関しては、どちらに該当するのか、皆さん自身で判断していただいた方がいいかと思います。
ただ、「システムキッチンメーカーとインテリアキッチンメーカーに分けられるのもわかったし、それぞれで根本的な違いがあるというのもわかったけれど、インテリアキッチンメーカーごとに何が違ってくるの?」と思われた方も多いと思います。
システムキッチンメーカーとインテリアキッチンメーカーは、結局のところインテリアキッチンメーカーは注文住宅のように何でもありで、1からつくり込んでいくというスタイルです。
「だったらそこまでの違いはないんじゃないの?」と思われても不思議ではないわけですが、実は違いがあるのです。
次はそこを掘り下げていきます。
インテリアキッチンとシステムキッチンの違い
インテリアキッチンの違いを一言でお伝えすると、「つくりの丁寧さや細かさ」だと思います。
トメ加工とイモ加工
少しマニアックな話になってくるのですが、例えば「トメ加工」と「イモ加工」の違いです。
- トメ加工:部材を45°にカットして繋ぎ合わせる方法
- イモ加工:部材をただ上に乗せて繋げるだけの方法

それぞれ一長一短あって、トメ加工は見栄えがきれいになる一方で加工が難しく、さらには接合部分の角の強度が少し弱くなるというデメリットがあります。
本当に弱くなるのは少しなので、デメリットと呼ぶかどうかも怪しいレベルではあります。
一方で、イモ加工はトメ加工に比べて加工が簡単で強度が出るものの、見た目がボテっとしてかっこ悪くなるというデメリットがあります。
このトメ加工、イモ加工は、キッチンの天板の部分で使われている加工方法です。
例えば、トメ加工でキッチンがつくられているのであれば、加工技術がすごいという話になりますし、イモ加工でキッチンがつくられていれば、イモ加工の野暮ったさをどれだけデザインで隠しているのかという見方になります。
実際に例を出すと、このキッチンはトメ加工になっています。

拡大してみると天板と側面の部分がそれぞれ45°でカットされていて、それが繋がって1つのキッチンを形成しています。

「ふーん」という感じだと思いますが、この素材は「セラミック」なのです。
セラミックを斜めにカットして繋げるのは手間がかかりますし、技術も必要なので、思っている以上につくるのが大変です。
特に日本でセラミックをトメで加工してキッチンをつくっている会社を見たことがありません。
もっと細かくなってくると、このような感じのトメ加工になります。

あとは、これもです。

これに関しては、表面の板とその内側にある金物までトメ加工になっています。
これも難しいですし、手間もかかります。
さらにこれは、角の部分がトメになっていますが、

そのトメをデザインに利用して、手を引っかけるところにしているのです。

収納を開けられるようになっているわけです。
しかもこのトメ加工してある側面の部分は、突板です。
突板というのは、天然木を厚さ約0.2~0.6mmくらいにスライスした木目のシートなのですが、それをうまくきれいに貼り付けています。
イメージしてもらえればわかりますが、お歳暮やお中元の梱包を自分でやってみてくださいと言われたら面倒です。
しかも包む箱の形が三角形や台形だったらなおのこと面倒ですし、どうやってきれいに梱包するのだろう?と思います。
要はそれと同じです。
「突板を貼り付ける」と簡単には言うものの、それを貼るのは難しいのです。
本当に「どうやって貼っているんだ?」という感じです。
さらにトメの技術が極まるとこうなります。

完全にピタッとなっていて、一体化しています。
ここまで完璧なトメ加工ですと、引きで見た時にただの木の箱にしか見えません。

このようにトメの部分だけを切り取ってもこれだけ話せるくらい、細かくつくり込むと、デザインやつくり方のこだわりのようなところが見えてくるのです。
あとはイモについてです。
日本のキッチンは、イモ系キッチンが多いです。
例えばこれです。

これは日本のキッチンで、天板が御影石になっているのですが、側面の御影石に天板が乗っている構造になっています。
これをイモ加工といいます。
日本はそこまで石の加工技術が高いわけではなく、特にキッチンで天然石を使うとなると、どうしてもイモになってしまうのです。
都心の高級マンションのキッチンがいまいちな理由は大体これです。
一方で海外は、天然石であってもトメにしています。
これはまさにそれです。

トメになるようにわざわざ天然石を削ってキッチンをつくっているのです。

日本で有名なシステムキッチンメーカーの加工方法
天然石以外の日本のキッチンはどうなっているのか、日本で有名なシステムキッチンメーカーのキッチンを例に見ていきます。
まずは、パナソニックの「Lクラスキッチン」です。

こちらはイモになっています。
ただ、イモはイモでも、天板を薄くして可能な限り野暮ったさがないようにしているイモ系キッチンになります。
LIXILの「リシェル」もパナソニックと同様で、天板を薄くして可能な限り野暮ったさが出ないようにしているイモ系キッチンになります。

クリナップの「セントロ」、

TOTOの「ザ・クラッソ」、

タカラスタンダードの「レミュー」もイモです。

トクラスの「DOLCE X」は、限りなくイモに近い形状で少し判断が難しいのですが、イモかイモでないかで言えばイモ寄りになります。

このような感じで、日本で有名なシステムキッチンメーカーのキッチンを例に見てきましたが、ほぼイモです。
それは当たり前の話で、元々システムキッチンは大量生産前提のキッチンなわけです。
ですので、どうしてもつくりやすさ重視でイモになるというのは、もう至極当然の話です。
ですが、ここまでの話からもわかるとおりで、「トメ」なのか「イモ」なのかでキッチンのデザインは全然違ってきますし、キッチンの作成難易度も大きく変わってくるのです。
インテリアキッチンとシステムキッチンでつくり方が全然違ってきますし、インテリアキッチンの中でもどれだけうまくトメを使うのか、それともどれだけうまくイモを使うのか、はたまたトメもイモも使わずにキッチンをつくるのか、この辺がインテリアキッチンメーカーの腕の見せどころなわけです。
インテリアキッチンメーカーの違い、これは「つくりの丁寧さや細かさ」、ここにあるのです。
トメ加工、イモ加工以外の加工方法
ちなみにトメもイモも使わずに第3の道を選んでキッチンをつくっていのが、ポリフォームのキッチンなどです。

これはトメでもイモでもなく、超絶技巧でつくっているキッチンの代表格になります。

トメとイモ以外にも、突板を貼る技術、ステンレスを加工する技術、メラミン材の加工技術など、技術がインテリアキッチンメーカーごとに違っていて、その小さな積み重ねでキッチン全体のデザインをつくり込んでいるわけです。
この辺になってくると職人レベルの話になってきてしまいますが、最低でも「トメ」「イモ」くらいは覚えておいてください。
このトメとイモをうまく使えるかどうかが、インテリアキッチンメーカーの腕の見せどころであり、違いになってきます。
キッチンの素材
キッチンにはいろいろな素材が使われています。
それらの素材をある程度把握しておかなければ、自分たちが提案されているキッチンの良し悪しがわからなくなるので、こちらも是非とも覚えておいてもらえればと思います。
ちなみに、ここでお話することは、あくまで一般的な話です。
一覧にまとめたので、まずはワークトップ、つまり天板部分に使われている素材を見ていきます。

これらがキッチンの天板部分で使われている素材の一覧ですが、細かく分けると10個あります。
順番に説明していきます。
ステンレス
ステンレスは鉄とクロムとニッケルの合金のことで、クリナップなどが得意な素材です。


メリットは、
- 熱に強い
- 衛生的で菌が繁殖しにくい
- 水、サビに強い
- 軽量で価格も手頃
になります。
デメリットは、
- 細かい傷がつきやすく、使い込むと傷だらけに見える
- もらいサビが発生する
- 無機質で生活感が出やすい
- 水垢が目立つ
となります。
あと、ステンレスは、加工するのが非常に難しく、デザインを整えるのに結構な技術力が必要です。
ですので例えば、クリナップであっても、なるべく簡単なステンレスの加工方法にしているので、ステンレスの面材に対して取っ手をつける方針でキッチンをつくっているわけです。

一方で、レベルの高い方法でステンレス加工するのであれば、叩いて加工していきます。

そうするとどうなるのかというと、取っ手の部分までステンレスにすることができるのです。
こうすることで、ノイズレスな面をつくり上げることができます。

さらに、丁寧にステンレスを叩いてつくると、ものすごくシャープに角を仕上げることができます。

ここまで来ると職人芸の世界になってきて、日本でも加工できる人はほぼいないのではないのかなというレベルです。
簡単そうに見えて実は加工が難しいというのがステンレスです。
そういった理由もあって、日本では複雑な加工のステンレスキッチンというのがあまりなく、主流となっているステンレスキッチンは、割と簡素につくられているものが多くなっています。
場合によっては、キッチンのデザインが業務用のキッチンらしかったりもするので、ステンレスキッチンを採用したいと考えている方は、業務用感がないかどうか、そんな目線で見てみるのもいいかもしれません。
あと、今はそんなことはないとは思いますが、ステンレスキッチンは金属なので、温度差による結露が起きやすいのです。
ですので、シンクの裏側などにきちんと断熱処理が施してあるかどうか、工事現場でシンクの裏が傷ついていたということが起こっていないかどうか、この辺は絶対に確認した方がいいです。
リフォームの工事現場に行くと、結構ステンレスキッチンが悪さをして家を痛めているということがあります。
ちなみに一押しのステンレスキッチンは、「トヨウラ」という会社から出ている「洗える清潔キッチン」です。

全体を全てまるっと洗えるキッチンになっていて、これが非常にいいです。
アクリル系人工大理石、ポリエステル系人工大理石
「人工大理石」と呼ばれるものには、アクリル系の人工大理石とポリエステル系の人工大理石があります。

基本的には、アクリル系の方が上位グレードで、ポリエステル系が普通グレードという立ち位置です。

日本ですとほぼポリエステル系になってくるのですが、ポリエステル系は数年で黄ばむリスクがあります。
しかもキッチンメーカー側は、「うちはアクリル系です」「うちはポリエステル系です」といったことをカタログなどに表記してないことが多いのです。
ですので、人工大理石を選ぶ場合は、アクリル系なのかポリエステル系なのか、これはきちんと確認した方がいいです。
作り方は同じで、アクリル樹脂もしくはポリエステル樹脂にフィラー剤と呼ばれる鉱物の粉末を混ぜて人工大理石をつくっていきます。
アクリル系人工大理石を選んだ場合のメリットは、
- 樹脂系の中では高品質
- 衝撃に比較的強く、割れにくい
- 傷がついても研磨で補修できる
- 経年による変色がポリエステル系より少ない
デメリットは、
- 熱に弱い
- ポリエステル系より価格が高い
- 色素の強い食品を放置するとシミになるリスクがある
- シーリングや保護処理による定期メンテナンスが必要な場合がある
です。
ポリエステル系人工大理石を選んだ場合のメリットは、
- 価格が最も安い
- 色柄が豊富
- 加工がしやすい
デメリットは、
- 経年で黄ばみやすい
- アクリル系より傷・熱・薬品に弱い
- 透明感がなく、質感はアクリル系に劣る
- 長期使用には不向き
- シーリングや保護処理による定期メンテナンスが必要な場合がある
です。
どちらも一長一短はありますが、アクリル系の方が上位グレードで、ポリエステル系が普通グレード、これは絶対に覚えておいてください。
人造大理石
人造大理石は、天然の大理石と樹脂を混ぜてつくったものになります。

よく、人工大理石と混合して覚えてしまっている方がいますが、人造大理石と人工大理石とでは、使っている樹脂の量と混ぜ込む石の量が違います。

わかりやすく一言でまとめて言い換えると、「つなぎ多めのふわふわハンバーグが人工大理石」、「肉9割の粗引きハンバーグが人造大理石」ということです。
人造大理石のメリットは、
- 本物の大理石に近い風合いを比較的安価に再現できる
- 天然大理石より色柄が安定している
デメリットは、
- 大理石由来なので酸に弱い
- 硬度が低めで傷がつきやすい
- 国産のシステムキッチンの天板ではほぼ選択肢がない
- シーリングや保護処理による定期メンテナンスが必要な場合がある
です。
要するに人造大理石は、意匠重視の方向けの素材です。
クォーツストーン
実は人造大理石とクォーツストーンは、系統としては同じです。


ただ、内容物が大理石メインなのか、それとも水晶がメインなのか、この違いだけです。
ですが、クォーツストーンの方が圧倒的に性能はいいです。

価格は少し高めにはなりますが、人造大理石の完全上位互換になっているのがわかります。
キッチンを選ぶなら、最低でもクォーツストーンがいいのではないかと思っています。
長期的に使い続けるとなると、多少高くてもそちらの方が物持ちよかったりします。
クォーツストーンのメリットは、
- 天板素材としては最高クラスの硬度
- 傷に非常に強い
- 酸・アルカリに強い(大理石系の弱点がない)
- 本物の石の質感と高級感を得られる
- 色柄が安定している(天然石のような個体差がない)
- 欧米キッチンの最主流=世界標準
デメリットは、
- 価格が高い(人工大理石の1.5~2倍)
- 熱への耐性は中程度(熱い鍋の直置きは推奨されない。樹脂部分が変色するリスク)
- 重量があるため、施工に制約が出る場合がある
- 紫外線で変色の可能性がある(屋外利用不可)
- 国産システムキッチンでは、選べるメーカーが限られる
- シーリングや保護による定期メンテナンスが必要な場合がある
となっています。
とはいえ、デメリットも人工大理石と人造大理石に比べると、正直大したことはないと思います。
グラナイト系天然石
マグマが地下深くゆっくり冷え固まった石のことで、日本でいうと、墓石で有名な御影石などがこれに該当します。


グラナイト系の天然石は吸水率が低くて水に強い石材で、水によるシミや変質が起こりにくいです。
ですので、キッチンや洗面台、浴室などの水回り、屋外の床、墓石などによく使用されているわけです。
日本ですと、高級マンションのキッチンにも使われています。
グラナイト系の石を採用するメリットは、
- 硬度が高く傷に強い
- 耐水性・耐熱性が高い
デメリットは、
- 重量が最大級
- 割れたら修復困難
- 国産システムキッチンでは基本選べない
となります。
マーブル系天然石
いわゆる大理石系の石のことで、御影石のようなグラナイト系天然石が地味なものが多い一方、マーブル系の天然石は、華やかなものが多いです。


ですので、デザイン的なことを考えると、圧倒的にマーブル系の天然石が有利になります。
ただ、実用性に関してはあまりなく、鑑賞用という感じのキッチンになりやすいです。
本当に一部の富裕層向けの専用建材というイメージです。
マーブル系の天然石のキッチンのメリットは、
- 圧倒的な美しさと高級感を得られる
- 経年変化も味になる
- ステータス性は全素材で最高
デメリットは、
- 酸に非常に弱い(レモン汁・酢・ワインで即シミ=エッチング)
- 柔らかくて傷がつきやすい
- 油染みのリスクがある(シーリング必須)
- 価格が最高クラス
- キッチン天板としては実用性が最も低い
です。
本当に料理をしない富裕層向けのキッチンというイメージです。
ここで、今まで説明した
- アクリル系人工大理石
- ポリエステル系人工大理石
- 人造大理石
- クォーツストーン
- グラナイト系天然石
- マーブル系天然石
これら6つの違いを図にまとめました。

ちなみに「テラゾー」という表記がありますが、これはイタリア語の「terrazzo」、和訳をすると「テラス」、「平らな場所」という意味です。
砕いた石、要するに大理石や御影石など、これらをセメントや樹脂で固めて表面を磨いた建材、これを「テラゾー」と言います。
大理石に樹脂を混ぜた建材、これは「レジンテラゾー」と言いますし、大理石にセメントを混ぜた建材は「セメントテラゾー」と言われます。
セメントテラゾーはキッチンで使われているのを見たことがないですが、一応セメントテラゾーというカテゴリーもあるので記載しました。
セラミック
セラミックは、無機物を高温で焼き固めてつくった素材です。


主にダイニングテーブルやキッチンの天板、洗面などに使われます。
熱や傷、汚れに非常に強くて、天然石のような高級感がある質感が魅力です。
近年、インテリアとして大変人気を集めている素材でもあります。
セラミックのメリットは、
- 熱に最強
- 傷に最強
- 酸・薬品・紫外線に強い
- 焼き物特有の質感、高級感が出る
デメリットは
- 価格が最高クラスに高い
- 硬すぎて食器を落とすと食器が割れる
- 強い衝撃の一点集中で天板が割れる可能性がある
- 重量による施工制約がある
となります。
海外でもセラミックは非常に人気の素材で、「高級キッチン=セラミック」というような風潮さえあります。
ただ、大体が「デクトン」、「ラミナム」という会社のセラミックを使ってキッチンをつくっています。
ですので、加工技術には差があるのですが、セラミック自体の差はあまりありません。
日本ですと、セラミックをつくる機械、あとは加工する技術もほぼないので、海外からの輸入頼りになっているという現状があります。
ですので、価格はズバ抜けて高いです。
「日本だってセラミックを加工できる技術はあるんだよ!」と言ってくる人もいますが、セラミックでトメ加工をやれる会社はどこにあるんですかという話で、ほとんどありません。
もしセラミックをペタペタ貼り付けているだけのキッチン、これを「セラミックの加工技術で、日本の優れた技術だ」と言う方がいたら、それは違います。
簡易的な施工は、どこのメーカーでもできます。
メラミン
メラミンは簡単に言いうと、プラスチックの一種です。


ただ一般的にイメージするプラスチックとは全くの別物で、質感に関しては本物の木や石にしか見えない素材です。
触ってみるとわかりますが、本当に木や石そのものなのです。
本当に本物の木にしか見えないような質感です。
こういったメラミン素材は、割と海外では主流の建材になっていて、海外のInstagramやPinterestを見ると、部屋の壁のところに、木目の素材が貼ってあります。

石の素材が貼ってあるというような写真もあると思いますが、あれは本物の素材ではなく、こういうメラミンを使って壁に貼り付けているのです。
そういう特殊技術が海外では一般的になっていて、普通にこのようなメラミン材が使われています。
日本が遅れてしまっているのは、こういうメラミン材が普及していないという理由もあります。
ただ、これも仕方なく、1990年、2000年くらいにダイオキシンが流行りました。
それにより、世界的にポリ塩化ビニルを使うことはやめようという動きになったのです。
ポリ塩化ビニルの代わりになる素材として、世界は何を選んだかというと、このメラミンです。
一方で日本はというと、オレフィンシートというものを選びました。
日本ではオレフィンシートを使った建材が主となって流通し、海外では、メラミン材が主流となって、建築技術が進んでいったという歴史的な経緯があります。
こういう話をすると「日本は四季の関係で…」、「日本は地震大国だから…」など、わけがわからない理由を言ってくる人がいますが、全然そのようなことはなく、日本はいろいろな既得権益の影響でオレフィンシートを使うことになりました。
世界的に見て、オレフィンシートを使っているのは日本だけです。
それ以外の国は、みんなメラミンを使って建築技術の発展をしてきているという変遷があります。
実はメラミンには2種類あり、キッチンの天板に使われるメラミンは「高圧メラミン」と呼ばれるものになります。
一方で、キッチンの扉や面材に使われるのは、「低圧メラミン」と呼ばれるものになります。
それぞれで何が違うんだという話ですが、製造時にかける圧力が違うのです。
それによって、強度や厚み、用途、価格が変わってきます。

こういった特性がそれぞれにあるので、主にキッチンの天板では、高圧メラミンが使われています。
それこそキッチンハウスでも採用されている素材です。
一応高圧メラミンでキッチン天板をつくった場合のメリット・デメリットについても簡単に触れておくと、メリットは、
- 色柄が最も豊富
- 傷・汚れに意外と強い
- 軽量、価格が手頃
デメリットは
- 熱に弱い
- 継ぎ目から水が侵入すると基材が膨らむ
- 補修が難しい
- シート感が出る製品もある
以上になります。
メラミンは別に悪い素材ではありませんが、キッチンの天板にするには少し寂しい素材かなと思います。
ただ、キッチンの天板を木目調にしたいとなった場合、本物の木を使うと長期的に見てどうなの?という問題が出てきます。
この場合は、メラミン天板で木目調のキッチンにするのもありかと思います。
また、最近ではメラミンの進化版として「FENIX(フェニックス)」などの高機能メラミンが海外の高級キッチンで採用されはじめています。

これは高圧メラミンのさらに上を行く素材で、
- 表面がマットで指紋がつきにくい
- 細かい傷なら熱で自己修復する
といった性能があります。
「bulthaup」など、イタリア系のモダンキッチンで使われ始めていて、「メラミン=安物」というイメージを覆す存在になってきています。
今日本でフェニックスのような高機能メラミンが普及するというのは想像できないですが、もしかしたら数年後には日本でも流行っているかもしれません。
木材
木でキッチンの天板をつくるというもので、最近ですと、クリナップから「天然木キッチン」という製品が出ています。


あとは一部地元の造作家具屋さんにキッチンの造作依頼をすると、木の天板になっていることがあります。
事例自体は少ないと思いますが、実際に木を使った天板も世の中にはあるにはあります。
木のキッチンのメリットは、
- 温かみを感じられる
- 経年変化を楽しめる
- 削り直しで再生可能
デメリットは、
- 水に弱い
- オイル塗装等の定期メンテナンスが必須
- 傷・凹みがつきやすい
- 衛生管理に気を使う
となっています。
クリナップから出ている「天然木キッチン」は、最大7層のウレタン塗装で天然木を水から守るような仕様になっているので、ある程度デメリットは緩和されています。
ですがこの商品が発売されたのは2025年と割と最近なので、長期的に見たらどうなるのかはわかりません。
そのため結局のところ、木の天板を採用したいのなら、いつか直面するであろうそれ相応のデメリットは覚悟しておいた方がいいですし、それを念頭に丁寧にメンテナンスを行っていくという覚悟が必須だと思います。
ということで、キッチン天板で使われる素材全10種の解説がここまでとなります。
- ステンレス
- アクリル系人工大理石
- ポリエステル系人工大理石
- 人造大理石
- クォーツストーン
- セラミック
- グラナイト系天然石
- マーブル系天然石
- メラミン
- 木材
です。
キッチンを選ぶ上で、これらの素材の特性は全て頭に入れておかなければなりません。
特にインテリアキッチンを選択される方はなおのこと、これらの基礎知識は覚えておかなければ立ち打ちできないわけです。
1回で覚えられなかった人は、何回か見直してみてください。
キッチンメーカーの闇
実は、本当は人工大理石なのに人造大理石として販売しているキッチンメーカーがあります。
具体的な名前は伏せますが、例えば「コーリアン」という人工大理石の素材を、あるメーカーでは人造大理石として販売しています。
コーリアンは本来、アクリル樹脂にプラス水酸化アルミを加えてできた素材で、天然石の砕石は主成分ではありません。
そのため、素材分類上では人工大理石に近いです。
人造大理石=上位グレードという業界の価値観があるため、高級そうに見える人造の名前を使って販売しているのです。
あとは、とあるキッチンメーカーは独自の定義を公言していて、樹脂と無機物を混ぜた素材で意匠性に優れ、特に衝撃、熱変色、光変色、熱湯などへの耐久性やメンテナンス性に優れた材料、これを人造大理石として定義しています。
要は完全無欠のスーパー建材が人造大理石であって「自分たちの売っている商品はそれだ」と話しているわけです。
こういうこともあるので、なおのことややこしいのです。
「表記が違うと違法なんじゃないの?」と思う方も多いと思いますが、これは違法ではないのです。
実は、人工大理石や人造大理石は、JISなどの法的に統一された定義が存在しないのです。
ですので、各社が独自に命名でき、言ったもの勝ちなのです。
この辺は要注意です。
気になる方は、入れようとしているキッチンメーカーに、天然石が入っているかどうかを聞いてください。
そして「入っていない」と言われたら、それは人工大理石になります。
「入っている」と言われたら、それはフィラー材と呼ばれている石の粉末の話で、ほぼ樹脂でできているのか、それとも樹脂はつなぎ程度で、ほぼ石でできているのか、これを確認してください。
ほぼ樹脂なら人工大理石です。
ほぼ石なら人造大理石になります。
闇深いですし、わかりづらいです。
キッチンの面材
面材とは、キッチンの側面の部分です。
ここにもいろいろな素材があるので、ある程度は覚えておかなければなりません。
ただ、天板ほど複雑ではありません。
キッチンの面材の種類は、大きく分けて6種類存在します。
- 化粧シート:国産システムキッチンで最も普及している面材
- メラミン:傷・熱・水に強い
- 塗装:高級感No1
- ホーロー:タカラスタンダードの独自素材
- ステンレス:清潔感と業務的な質感
- 無垢材・突板:本物の木の質感を感じられる

以上の6種類です。
ホーローに関しては、強度は高いですが、強い1点の衝撃が加わると欠けることもあります。
ですので、衝撃の耐性に関しては△の側面もありますが、一応〇にしてあります。
それぞれの素材でどのような人におすすめなのかというと、
- コスパ最優先:化粧シート
- 傷・熱に強く、長持ち:メラミン化粧板/ホーロー
- 掃除がラクで汚れに強い:ホーロー/ステンレス
- 高級感・デザイン重視:塗装(鏡面)、無垢材
- マグネット収納を使いたい:ホーロー
- 清潔さ最優先:ステンレス/ホーロー
- ナチュラル・木の質感:無垢材、突板
- 海外のキッチンの質感:メラミン/塗装/無垢材

というのが目安となります。
面材の部分に関しては、性能だけではなく見た目を気にした上で選ぶ部分になるので、最終的には好みかなとは思いますが、建材の特性を知った上で選ぶのと知らないで選ぶのとでは雲泥の差だと思います。
ですので、天板の説明と合わせてこちらも覚えておいてください。
キッチンの選び方基礎知識編のまとめ
今回は『キッチンの選び方』というテーマでお話をしてきました。
今回お伝えしたことは、まだまだ基礎知識です。
ここからさらにレンジフードや食洗機、その他の調理設備などが入ってきて、キッチンメーカーごとの特徴も入ってきます。
この辺りは別の機会に解説できたらと思いますが、まずは基礎知識として、今回お伝えしたことを理解していただければと思います。
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