この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。

「一条工務店で家を建てて後悔した人はいるの?」「一条工務店で家を建てて後悔しないポイントはあるの?」そういった疑問をお持ちでしょうか?
結論からお伝えすると、一条工務店で後悔する人の多くは、間取りの制限や保証のルールなど、一条工務店ならではの弱点を理解しないまま建てた人です。
一方で、一条工務店は断熱・気密の性能とコストパフォーマンスが非常に高く、弱点を理解したうえで建てれば後悔しにくいハウスメーカーです。また、「一条ルール」と呼ばれる独自の間取りのルールの中で、理想の家にどこまで近づけられるかは担当者のレベル次第です。
この記事では、一条工務店での家づくりを検討している方に向けて、実際に一条工務店で家を建てた方が後悔した点と、良かったと感じた点を解説します。
なお、大手ハウスメーカーでの注文住宅購入を検討中で、どのメーカーに絞ったらよいか迷っている方は、30秒でわかる「ハウスメーカー診断」をご利用ください。
- 一条工務店の後悔で多いのは、外観が似通う点と間取りの制限
- 一条工務店は値引きをせず、割引は一部の紹介ルートの3%程度
- 一条工務店の製品以外の設備は保証の対象外になる
- 一条工務店の坪単価は建物のみ約80万〜100万円と主要20社で2番目に安い
- 断熱・気密の性能が高く、全館床暖房をつけっぱなしでも光熱費が安い
一条工務店で注文住宅を建てて後悔した理由

まずは、一条工務店で注文住宅を建てて後悔したという人が、どんな理由で後悔したのか紹介します。
価格が高い
一条工務店を「価格が高い」と感じて後悔する声もありますが、建物の価格は主要ハウスメーカーの中で安い水準です。一条工務店の坪単価は、建物のみで約80万〜100万円です。
MEGULIEの坪単価ランキングでは、全20社のうち安い方から2番目でした。このランキングは、2025年1〜12月にMEGULIEが注文住宅の相談を受けた事例約2,000件の見積もりから、建物本体価格(税込)÷延床面積で算出した平均値です。
それでも「高い」と感じる方がいるのは、選ぶ商品やオプションによっては、建物の坪単価だけで100万円前後になる場合もあるからです。
また、他社では発生しない地盤補強工事費用が、一条工務店では発生する可能性がある点も、価格が「高い」と感じている要因の一つでしょう。
なお、土地・建物以外にかかる諸費用(外構費・地盤改良費・登記費用・家具家電など)は、どのハウスメーカーで建てても約1,500万円が目安です。坪単価だけでなく、総額で予算を考えましょう。
ただ、他の大手ハウスメーカーと比較すると、価格はかなり抑えられています。一条工務店は、圧倒的なコストパフォーマンスで間違いない性能の家が手に入ることから、今現在全国で一番売れているハウスメーカーです。例えるなら、 「住宅業界のユニクロ」のような存在です。
安さの理由は、フィリピンの自社工場で窓・キッチン・外壁などほぼすべての建材を自社でつくり、中間マージンをカットしているからです。こんな芸当ができるのは全国で唯一一条工務店だけで、他社では真似ができません。
とはいえ、施主によっては「それでも高い」と感じる方もいます。下手なミドルコスト系のハウスメーカーで家を建てるくらいなら、一条工務店で建てた方が間違いありません。
値引きが期待できない
一条工務店は、値引きをしないハウスメーカーです。
大手ハウスメーカー10社の値引き傾向を比べても、「ほぼ値引きしない」に該当するのは一条工務店だけです。たとえ社員が家を建てる場合でも、社割は2%程度しか適用されません。
社員でさえその程度であるため、施主が値引き交渉をしても、応じてもらえることは基本的にありません。
そのため、値引きを希望して一条工務店で注文住宅を建てた方の中には、値引き交渉に応じてもらえずにがっかりしたという方もいます。
他社の見積もりを材料に同額の値引きを求めても、一条工務店が大幅に応じることはありません。あるのは、一部の紹介ルートを通した場合の本体価格3%割引や、紹介を受けて展示場を訪れた場合のカップボードなど20〜30万円程度の設備プレゼントです。
そもそも値引きを追求すると職人にしわ寄せがいくため、値引きをしないのが真っ当な姿です。
間取りの自由度がさほど高くない
一条工務店は、家の性能を重視しているため、間取りに制限があります。高耐震・高気密高断熱の家を工場生産でつくるために、「一条ルール」と呼ばれる独自の間取りのルールを設けているからです。
そのため、他のハウスメーカーのように間取りを細かくいじってデザイン性を高めていくことには向いていません。
製品の質とコストメリットを優先している分、間取りの自由度やデザイン性は犠牲になっています。間取りを自由につくり込みたい方ほど、この点に不満を感じて後悔しやすいです。
ただし、一条ルールがあっても、実際にできないことは次の3つ程度です。
- お風呂を家の真ん中に持ってこられない
- 屋根の形(屋根掛け)に多少制限がある
- ダウンリビング(床を一段下げたリビング)ができない
それ以外は、つくり方次第でどうにでもなるのが実情です。現場の大工に負荷がかからなければ、造作家具(家に合わせて家具屋がつくる家具)を現地に設置することもできます。一条工務店をうまく活かせるかどうかは、担当者のレベル次第です。
外観デザインがどれも同じように見える
一条工務店の外観は、比較的シンプルでどれも似たようなデザインになります。性能とコストを優先して決められた形の中で家をつくるため、街中で自分の家と似た家を見かけることもよくあります。
そのため、外観で個性を出したい方は、一条工務店で建てると「後悔した」と感じやすいです。
ただ、一条工務店は「住宅業界のユニクロ」のような存在であり、尖ったデザイン性を求めるハウスメーカーではありません。一条工務店でおしゃれな家をつくるなら、建物の形をいじるのではなく、マンションと同じように家具や照明などのインテリアで内装を整えるのが、ノーリスクの必勝法です。
設備の選択肢が少ない
一条工務店は、設備の選択肢が少ないです。一条工務店オリジナルの製品ではない社外品の設備も導入できないことはありませんが、社内稟議が通らなければ選ぶことができません。
次のような懸念事項が発生した場合、基本的には稟議は通らず、選択することができません。
- 現場の大工の手間がかかる可能性が高い
- 工期に影響が出る可能性が高い
たとえば塗り壁は、施工に時間がかかって工期に影響するうえ、地震の際にひび割れするおそれもあるため、採用が難しいです。
設備の種類が少ない分、時間をかけずに設備を選べるというメリットもあります。ただ、たくさんの種類の中から自分にぴったりの設備を選びたい方には物足りず、社外品を入れたがる方も多いです。
さらに注意したいのが保証です。一条工務店には、オリジナル製品以外のものを使うと保証の対象外になる仕組みがあります。たとえばパナソニックやLIXILのキッチンを入れた場合、その部分は保証から完全に外れます。社外品の不具合は一条工務店側では解決できず、販売元のメーカーも「施工したハウスメーカーに」という対応になるため、板挟みになってしまいます。
そのため、極力オリジナル製品以外のものを入れないようにしてください。「どうせなんとかなる」と社外品を入れた場合は自己責任となり、アフター対応が遅くても文句は言えない点に注意してください。
また、一条工務店は工業生産ゆえに、新製品は初期不具合が出やすいという構造的な弱点もあります。新商品はすぐに飛びつかず、少し様子を見てから採用するのが無難です。
一条工務店で良かったと感じるポイント

反対に、一条工務店で建てて良かったという声が多いのは、住宅性能の高さや一条工務店ならではの設備・保証です。主なポイントは次の10個で、ここでは一条工務店の特徴を交えながら解説します。
- 住宅展示場でのイメージとの差が小さい
- 2つの構法から選べる
- 他メーカーとは異なる全館床暖房システムを搭載している
- 断熱性能が業界ダントツで高い
- 地震に強い家を建てられる
- 換気システムにこだわっている
- 全現場で気密測定を実施している
- 防災に力を入れている
- オリジナル製品は10年間無償で修理・交換してくれる
- 特許技術のある屋根を使用できる
住宅展示場でのイメージとの差が小さい
一条工務店の住宅展示場では、設備や建材のほとんどに実際に建てる家と同じ仕様のものが使用されています。
多くのハウスメーカーの住宅展示場では、豪華な仕様・設備が使われています。キッチンハウスやアムスタイルなどの高級キッチンが採用されたり、床材に無垢のフローリングが使われたりしています。
そのため、展示場は現実とはかけ離れた仕様になっており、実際に建てる家をイメージしにくいです。
しかし、一条工務店はあくまでも現実的な仕様をそのまま住宅展示場に採用しているため、実際に家を建てた時に完成形をイメージしやすいです。そのため、実際に家を建てた際に「イメージと違う」というようなギャップが生まれにくく、一条工務店で建てて良かったと感じる方が多くいます。
ただし、展示場のデザインはミサワホーム出身のデザイナーが監修したもので、現場単位ではそこまでデザインに力を入れていないのが実情です。設備や仕様はイメージしやすい一方、デザインまで展示場どおりになるわけではない点は理解しておきましょう。
2つの構法から選べる
一条工務店には次の2種類の構法 があり、どちらかを選ぶことができます。
- 夢の家 I-HEAD構法(軸組工法)
- 外内ダブル断熱構法(2×6工法)

「夢の家 I-HEAD構法(軸組工法)」は、間取りや天井高の自由度が比較的高い構法です。ただ、手間がかかることから金額が高く、外内ダブル断熱構法と比較すると断熱性能が下がることがデメリットです。
「外内ダブル断熱構法(2×6工法)」は、夢の家 I-HEAD構法よりも金額が安く、断熱性能の高い構法です。一方で、一条ルールによって間取りや天井高の自由度はあまりありません。
- 間取りの自由度を求める方:「夢の家 I-HEAD構法」
- 断熱性能の高さを求める方:「外内ダブル断熱構法」
というように、一条工務店の中でも自分のニーズに合った構法を選べます。
なお、実際の現場では夢の家 I-HEAD構法の方が気密を取りやすい場合もあるため、気密を重視する方は担当者の意見も聞いて選びましょう。
ただし、一条工務店で家を建てる方のほとんどは、外内ダブル断熱構法を選んでいます。その理由は、外内ダブル断熱構法なら、断熱等級7(断熱性能の最高等級)の取得が可能な「断熱王」や、「2倍耐震」などのオプションを使えるからです。
これらのオプションは、夢の家 I-HEAD構法では使えません。
他メーカーとは異なる全館床暖房システムを搭載している
一条工務店の全館床暖房は、家中すべての部屋に床暖房を入れられる仕組みで、これはハウスメーカーの中で一条工務店だけです。床暖房の方式も他メーカーとは異なります。
多くのハウスメーカーではガス温水式の床暖房を採用していますが、一条工務店ではヒートポンプ式の床暖房を採用しています。
ガス温水式の床暖房は、水温を60度まで一気に引き上げて床を温める仕組みです。建物の断熱性能が低い場合、この高い水温を常に維持しなければ家の中を温められないため、光熱費が高くなってしまいます。
一方で、ヒートポンプ式の床暖房は、空気を圧縮する際の熱を利用して床を温める方式です。そのため、ガス温水式床暖房よりもランニングコストを格段に安くすることができます。
ヒートポンプ式床暖房には、立ち上がりが遅く、温度もそこまで高くできないという弱点があります。しかし、一条工務店の家は断熱・気密の性能が高く保温力があるため、床付近と天井付近のわずかな温度差を埋めるだけで足元まで暖かくなります。そのため、パワーの弱いヒートポンプ式床暖房とも相性がぴったりです。
また、一条工務店の床暖房は自社オリジナル製品です。家全体にまんべんなく床暖房の配管が通るように設計し、配管にアルミを巻いて熱のロスをなくす仕組みまで作っています。これにより、たとえ真冬の夜中であっても裸足で歩けるほど暖かい床暖房を実現しています。
なお、一条工務店の床暖房は基本的につけっぱなしにする前提です。太陽光や蓄電池を乗せられるだけ乗せるハウスメーカーなので、つけっぱなしでも光熱費はほとんどかかりません。トイレや洗面所、お風呂まで暖かく、ヒートショック対策にもなっています。
断熱性能が業界ダントツで高い

一条工務店は、断熱においては最強のハウスメーカーです。
MEGULIEが住宅会社全18社の断熱仕様を商品ごとに比較した断熱性能ランキングでも、外内ダブル断熱構法のアイ・キューブとグラン・スマートが圧倒的な第1位です。
たとえば、外内ダブル断熱構法は次のような断熱構成になっています。
| 箇所 | 断熱構成 |
|---|---|
| 天井 | 高性能ウレタンフォーム235mm |
| 壁 | 外内ダブル断熱 高性能ウレタンフォーム合計190mm |
| 床 | 高性能ウレタンフォーム140mm |
他のハウスメーカーと断熱材の厚さを比較すると、一条工務店の断熱材の厚さは圧倒的です。
ただし、夢の家 I-HEAD構法の商品(グラン・セゾン、セゾンAなど)は断熱材の種類と厚さが異なり、同じランキングでは62位です。断熱性能を最優先するなら、外内ダブル断熱構法を選びましょう。
また、一条工務店では他のハウスメーカーにはない工業化という強みもあります。
吹付系の断熱材は、現場で施工すると同時に膨らみ、表面にスキン層(断熱材の表面にできる硬い膜) が形成されます。このスキン層が壁よりも膨らんでしまうと、その後の施工に影響が出るため、壁に収めるために削る作業を行います。しかし、これによって断熱性能を30〜40%程度落としてしまうのです。
一条工務店では、工場で施工することによりスキン層を壊さないで断熱性能の高さを維持したまま、現場で家が組み立てられます。これは、他のハウスメーカーでは真似できない一条工務店ならではの大きな強みの一つです。
また、一条工務店は住宅先進国であるドイツにあるパッシブハウス協会と提携しており、家の性能に関しても海外のトレンドをいち早く取り入れて家づくりに反映させています。
たとえば、これまで日本の窓は、中空層(ガラスとガラスの間の空気層)16mmが断熱性能を出せる限界の幅でした。しかし、 一条工務店は海外から技術を輸入して、中空層18mmのオリジナルの窓をつくり上げました。
U値(窓の断熱性能を示す数値。小さいほど高性能)は0.8と、世界トップクラスのYKKAP「APW430」の0.91を上回る日本トップの性能です。
他にも、オプションの「断熱王」では、断熱性能の高い玄関ドア「DANNJU」の採用や土間部分の断熱強化により、これを付けるだけで最高等級の断熱等級7を簡単に取得できます。

しかも、断熱王なら北海道の網走などでも通用する正真正銘の断熱等級7の家を、本州で建てられます。これは他のハウスメーカーにはない強みです。
また、建物の断熱性能が高くても、玄関ドアの断熱性能が低いと玄関ドアが結露してしまいます。選べる色が少ない、親子ドアを選べないといった理由で迷う方もいますが、DANNJUは必ず採用してください。
地震に強い家を建てられる
一条工務店は、全棟で許容応力度計算(部材ごとに強度を確認する詳細な構造計算)を行っており、耐震等級は基本的に最高等級の3のみの取得になります。計算に基づいたしっかりとした耐震性能が、全棟で担保されているのです。
ただし、耐震等級3さえ取れていれば、どのハウスメーカーで建てても耐震性に大きな差はありません。一条工務店も実大耐震実験を繰り返し行っていますが、実験の映像などの印象ではなく、耐震等級3を取れているかどうかで判断しましょう。
そのうえで、一条工務店には「一条アドバンス免震」という免震システム(地震の揺れを建物に伝えにくくする仕組み)があります。価格は1階部分の坪数×坪30万円で、たとえば1階が20坪なら600万円です。
免震システムとしてはものすごく安く、南海トラフ地震や首都直下型地震など、将来の巨大地震にも耐えうる住まいが実現できます。お金に余裕がある方は、ぜひ採用してください。

ただし、免震システムは地盤によっては設置できないため、土地から購入する方は土地の契約前に地盤調査をしておくことを強く推奨します。免震や後述の耐水害住宅も含め、一条工務店ほど災害対策がされているハウスメーカーは他に存在しません。
換気システムにこだわっている
一条工務店では、換気システムにもこだわっています。一条工務店には次の3種類の換気システムがあります。
ロスガード90

ロスガード90は、給気・排気のどちらも機械で行う全熱型の第1種換気システムです。機械で室内に外気を取り入れる際に、取り入れた外気を室内の温度に近づけるだけでなく、加湿・除湿も行って室内に取り入れます。
熱交換率は90%と、業界平均の80〜85%を上回る非常に高い数値です。そのため、外気によって室内の温度が影響されずに、新鮮な空気を取り込むことが可能です。また、サイクロン式となっており、外気に含まれる微細なホコリや花粉など、目詰まりの原因になるものを室内に取り込ませない仕組みです。室内でメンテナンスできる手軽さも魅力の一つです。
うるケア

うるケアは、換気システム「ロスガード90」に給水機能を付け、家全体を加湿できる一条工務店のオリジナル設備です。細かい水の粒子を家中に届けるため、冬場に加湿器を置かなくても湿度を保てます。お手入れも年2回だけでとても簡単です。ただし、加湿機能は最大40%までで、湿度センサーのある本体近く以外は湿度40%に達しないことが多い点は理解しておきましょう。
さらぽか

さらぽかは、床暖房の配管に体感より少し低いぬるい水を流して温度を下げる「床冷房」と、天井のサーキュレーターで空気をかき混ぜる仕組みを組み合わせた全館空調です。夏場でも、さらっとした心地のいい空間をつくれます。
なお、うるケアとさらぽかは、どちらか一方しか選べません。うるケアの加湿は最大40%までにとどまるため、迷ったら「さらぽか」を選ぶのがおすすめです。ただし、最終的には好みで選んで問題ありません。
一条工務店の家では、このような機能を取り入れることができます。ここまで換気システムにこだわっているハウスメーカーは一条工務店だけです。
全現場で気密測定を実施している
一条工務店では、通常のハウスメーカーでは実施しない気密測定を一棟一棟行っています。
気密性能とは、「その家にどのくらいの隙間があるか」を表したもので、C値(気密性を示す数値。小さいほど高気密)で数値化します。この数値が低ければ低いほど家の隙間が少なく、「夏涼しく・冬暖かい」を作りやすくなります。
多くのハウスメーカーでは、気密を数値化するための気密測定を実施していません。その理由は、手間とお金がかかるからです。
気密測定の機械は、1台80万円程度かかります。機械を使えるようになるための研修も下請会社に実施しなければならず、多くのお金と手間がかかります。
また、上場企業のハウスメーカーは、決算月に向けて工事スケジュールを組んでいるため、気密測定によるスケジュールのズレや工期の乱れを好みません。そのことから、気密測定を行わないハウスメーカーが多いのです。
一方、一条工務店は気密測定の実施をルールとして定めており、その仕組みも整っています。また、上場企業ではないことも、じっくりと時間をかけた性能の高い家づくりを可能としています。
実際のC値の目安は、中間測定の時点で以下のとおりです。完成時には、さらに数値が良くなるのが一般的です。
| 商品 | C値 |
|---|---|
| グラン・スマート アイ・スマート アイ・キューブ | 0.59 |
| グラン・セゾン/セゾンF セゾンA/ブリアール/百年 | 0.61 |
大手ハウスメーカーの多くがC値1を切るのに苦戦しているなかで、一条工務店は全棟C値0.5を目指しています。公式LINEの登録者約18,000人へのアンケートをもとにした大手ハウスメーカー10社の気密性能ランキングでも、一条工務店が第1位でした。
なお、一条工務店では床下収納から気密測定を行う物件が時々あります。この方法は計算式に補正がかかるため、通常よりC値が良く出ます。どうしても必要な場合を除き、窓に測定機器を設置する通常の方法で測定してもらってください。
防災に力を入れている
一条工務店では防災に特に力を入れており、「超高耐震仕様」「耐水害住宅」の家づくりを行っています。
耐震等級は、次の3つの段階に分かれています。
- 耐震等級1:数百年に1度発生する地震の地震力に対して倒壊・崩壊せず、数十年に1度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度の家
- 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の地震力に対抗できる家
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の地震力に対抗できる家
「超高耐震仕様」とは、耐震等級1の2倍レベルの地震が起きても、倒壊・崩壊しないレベルの非常に強い仕様の建物です。また、この超高耐震仕様の家にすると「耐水害住宅」の仕様も付加できます。
耐水害住宅は、一条工務店が5年の歳月を掛けて開発した住宅仕様のことで、水害時に家の中へ水の浸入を許さない仕様の建物です。耐水害住宅には次のような特徴があることから、水害に強い仕様となっています。
- 基礎断熱風にもできるフロート弁付き床下換気口がついている
- 逆流防止弁がついている
- 外壁の下地にゴアテックスの技術を転用した防水シートが使われている
- 窓にも水害対策がされている
耐水害住宅には、スタンダードタイプ・浮上タイプに加え、新たに床下タイプが登場しました。一条工務店では今後全棟を耐水害住宅にしていく方針で、耐水害住宅はいまだに一条工務店にしかできない仕様です。
ただし、商品によって選べる耐水害住宅のタイプは異なります(例:Naturiaは浮上タイプ非対応)。
また、耐水害住宅にすると、一条ルールに加えて耐水害住宅独自の間取りのルールも追加されます。理想の間取りをつくれるかどうか、担当者に必ず確認しましょう。
オリジナル製品は10年間無償で修理・交換してくれる
一条工務店では、自社のオリジナル製品であれば、不具合があった場合に10年間すべて無償で修理・交換してくれます。普通、他のハウスメーカーでは無償交換は絶対にやらないため、これは本当にすごいことです。
たとえば、建具の変形や床の不具合など、一条工務店が自社工場でつくっているものであれば、10年間無償で交換・修理してもらえます。一方で、トイレやエアコン、エコキュートなどは対象外です。
ただし、故意に傷つけてしまった場合は対象外です。また、不具合が生じた部分だけ修理・交換に対応しているため、たとえばキッチンの一部分が修理・交換が必要になっても、キッチンそのものを交換してもらえるわけではありません。
また、無償で交換してもらえるものの、自社工場のあるフィリピンから空輸で部材を運ぶ都合上、交換には1か月半ほど時間がかかるというデメリットがあります。オリジナル製品以外のものは保証の対象外になる点も、前述のとおり注意が必要です。
特許技術のある屋根を使用できる

一条工務店は、他のハウスメーカーよりも太陽光パネルを安く取り付けることができます。また、30年後以降のメンテナンスも考慮されています。
通常の屋根は、野地板(屋根の下地板)の上にルーフィング(防水シート)、その上に屋根材を施工し、さらにその上に太陽光パネルを載せる4層構造です。
一方、一条工務店の場合は太陽光パネルが屋根材として扱われており、野地板・ルーフィング・太陽光パネルの3層構造となっています。これにより屋根材の費用がかからず、太陽光パネルを安く取り入れることが可能です。太陽光パネルを屋根材として使うための台座は一条工務店の特許になっており、他のハウスメーカーでは真似することができないようになっています。
また、一条工務店は自社で太陽光パネルを製造しているため、壊れたときに交換が可能です。
他のハウスメーカーが使う太陽光パネルは、技術革新によって少しずつサイズが大きくなっています。そのため、数十年後に交換しようとしても以前と同じサイズのパネルがなく、1枚だけ交換することができません。また、屋根材の交換もしなければならず多額の費用が発生します。
しかし、一条工務店は太陽光パネルを自社工場で製造しているため、壊れたり発電効率が落ちたりした場合でも、以前と同じ大きさのパネルをつくって交換できます。そのため、数十年後に交換が必要になっても安心です。
まとめ
一条工務店で後悔した理由と、良かったと感じた理由それぞれについて解説しました。
一条工務店で後悔する原因の多くは、次の3点を事前に理解していないことです。
- 一条ルールによる間取りの制限
- 外観が似通いやすいこと
- オリジナル製品以外は保証の対象外になること
これらを理解したうえで、担当者に確認しながら家づくりを進めれば後悔は防げます。一条ルールの中で理想の家にどこまで近づけられるかは、担当者のレベル次第です。一条工務店は圧倒的なコストパフォーマンスで間違いない性能の家が手に入るため、一度は検討する価値のあるハウスメーカーです。
より詳しい家づくりの情報は、住宅系YouTuber「まかろにお」のYouTubeチャンネル「まかろにお【工務店&ハウスメーカー攻略法】」をご覧ください。一条工務店を含む大手ハウスメーカーの特徴や、家づくりのノウハウをわかりやすく解説しています。
また、自分に合ったハウスメーカーを探したい方は、無料の「ハウスメーカー診断」もご活用ください。
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