【新築のいらない設備50選】プロは絶対選ばない新築向け設備

【新築のいらない設備50選】プロは絶対選ばない新築向け設備 おすすめ住宅設備
この記事は約44分で読めます。

皆さん、注文住宅の購入は考えることが多いですよね?

YouTubeや検索で情報収集していると、「あれはダメ」、「これは後悔する」とか、そのような内容ばっかりです。 確かに、住宅業界は遅れています。

だからこそ、今の時代にあった家づくりをするためには、これから家を建てる皆さんが学び、遅れている差分を埋めるべく、何が良くて何が悪いのか、この辺りを判断しなければなりません。

自分で選ぶ

これは事実です。

もう仕方ないのです。

とはいえ、いろんな方がいろんな意見を述べているので、網羅的に情報を得ようとすると、なかなか骨の折れる作業なわけです。

「だったらそのめんどくさい作業、私が全て引き受けましょう!」ということで『【新築のいらない設備50選】プロは絶対選ばない新築向け設備』これを解説していこうと思います。

本記事を全て見ていただければ、私も含め、多くの方がNGと言っている新築向け設備を網羅的に把握できます。

大手ハウスメーカーでの注文住宅購入を検討中で、どのメーカーに絞ったらよいか迷っている方は、30秒でわかる「まかろにおのハウスメーカー診断」をご利用ください。

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  1. 新築のいらない設備1:スレート瓦
  2. 新築のいらない設備2:軒ゼロ
  3. 新築のいらない設備3:サイディング
  4. 新築のいらない設備4:ベランダ
  5. 新築のいらない設備5:テレビのアンテナ
  6. 新築のいらない設備6:特定負荷の蓄電池
  7. 新築のいらない設備7:性能の低い窓
  8. 新築のいらない設備8:無駄な窓
  9. 新築のいらない設備9:天窓
  10. 新築のいらない設備10:家全体が最低限の断熱仕様
  11. 新築のいらない設備11:ダクトに頼りきった全館空調
  12. 新築のいらない設備12:再熱除湿がついていないエアコン
  13. 新築のいらない設備13:埋め込み型のエアコン
  14. 新築のいらない設備14:第3種換気
  15. 新築のいらない設備15:ダクトレス第1種換気
  16. 新築のいらない設備16:浴室乾燥機
  17. 新築のいらない設備17:お風呂の鏡
  18. 新築のいらない設備18:浴室の窓
  19. 新築のいらない設備19:既製品の洗面台
  20. 新築のいらない設備20:止水栓と電源が目立つトイレ
  21. 新築のいらない設備21:国産の食洗機
  22. 新築のいらない設備22:局所暖房
  23. 新築のいらない設備23:エネファーム
  24. 新築のいらない設備24:中途半端な太陽光パネル
  25. 新築のいらない設備25:備え付けのホームシアターと音響設備
  26. 新築のいらない設備26:UFO型のシーリングライト
  27. 新築のいらない設備27:大量のダウンライト
  28. 新築のいらない設備28:エネルギー消費の激しい照明
  29. 新築のいらない設備29:プラスチック製の可動棚
  30. 新築のいらない設備30:大きな収納
  31. 新築のいらない設備31:服を畳むことしか考えていない収納
  32. 新築のいらない設備32:天井裏収納
  33. 新築のいらない設備33:床下収納
  34. 新築のいらない設備34:キッチンの吊り戸棚
  35. 新築のいらない設備35:勝手口
  36. 新築のいらない設備36:急勾配の階段
  37. 新築のいらない設備37:ただの廊下
  38. 新築のいらない設備38:井草の畳
  39. 新築のいらない設備39:トリニティ以外のシート系床材
  40. 新築のいらない設備40:ビニールクロス
  41. 新築のいらない設備41:固定の造作家具
  42. 新築のいらない設備42:玄関が普通の鍵の扉
  43. 新築のいらない設備43:断熱性能の低い玄関扉
  44. 新築のいらない設備44:扉
  45. 新築のいらない設備45:ダサい扉の建具
  46. 新築のいらない設備46:ほこりが溜まりやすい巾木
  47. 新築のいらない設備47:見える所に配置したスイッチ
  48. 新築のいらない設備48:スタディスペース
  49. 新築のいらない設備49:ガラスの防犯砂利
  50. 新築のいらない設備50:人工芝
  51. 【新築のいらない設備50選】プロは絶対選ばない新築向け設備のまとめ

新築のいらない設備1:スレート瓦

新築のいらない設備1:スレート瓦

『スレート瓦』はセメントと繊維材料を混ぜて、高圧でプレスし、厚さ約5mm程度に成型された屋根材です。

『スレート瓦』はセメントと繊維材料を混ぜて、高圧でプレスし、厚さ約5mm程度に成型された屋根材

価格がとにかく安いので採用されがちですが、メンテナンスが非常に大変なのでおすすめしません。

ハウスメーカーの営業マンの中には「スレート瓦は30年間ノーメンテで大丈夫です。」と言う人がいるのですが、それは真っ赤な嘘です。

ハウスメーカーがよく使うスレート瓦は、コロニアルグラッサと呼ばれるものになるのですが、

ハウスメーカーがよく使うスレート瓦は、コロニアルグラッサ

販売元のケイミューの資料には、きちんと10年サイクルでメンテナンスは行うこと、そして必要に応じて部分補修をしてくださいと書いてあるのです。

販売元のケーミューの資料には、きちんと10年サイクルでメンテナンスは行うこと、そして必要に応じて部分補修をすること

「スレート瓦は30年間ノーメンテで大丈夫です。」とは1mmも書いていなくて、そのような営業トークをしてくる営業マンはレッドカードです。

正直、1発退場です。

『スレート瓦』はメンテナンスしなければ雨漏れの発生リスクが増えますし、コケが生えてくる場合もあり、見た目的にもかなり悪くなります。

『スレート瓦』を採用する場合は、それ相応のリスクがあることを覚悟して採用するようにしてください。

私個人的なおすすめは、ガルバリウム鋼板でできた屋根材のウッドピースです。

ガルバリウム鋼板でできた屋根材のウッドピース

新築のいらない設備2:軒ゼロ

新築のいらない設備2:軒ゼロ

軒ゼロというのは読んで字の如く、屋根の軒がない家のことを指します。

箱型の家も軒ゼロになりますし、三角屋根ではあるものの、軒が出ていない家も軒ゼロに該当してきます。

箱型の家も三角屋根ではあるもの軒が出ていない家も軒ゼロ

軒がない家の何が悪いのかというと、理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は、夏場、家の中がとんでもなく暑くなる可能性があるからです。

軒ゼロのデメリット①夏場、家の中がとんでもなく暑くなる可能性がある

特に昨今流行りの高気密高断熱住宅とはものすごく相性が悪いのです。

なぜなら、夏場に窓から日差しが入ってくると、そこからの熱で室内の温度が上昇してしまうからです。そして気密断熱が高い家はそれを保温してしまうので、日中、冷房効率がすごく悪くなってしまいます。

夏場に窓から日差しが入ってくると、そこからの熱で室内の温度が上昇してしまう

冷房をガンガンかけてもなかなか涼しくならない家は嫌ですよね?

最近電気料金も上がっていますし、それを考えると見た目の好き嫌いはありますが、軒はあった方がよいのです。

そして2つ目は、見た目が悪いことです。

軒ゼロのデメリット②見た目が悪い

ここでの話は、三角屋根ではあるものの、軒が出ていない家のことです。

正直、私はこういう家がなぜかどんぐりにしか見えません。

この写真はフリー素材ですが、特に真ん中の2つの建物がどんぐり感強めだなと思います。

確かに軒を削ることで、5,60万円金額を落とすことができるわけです。

そのため、金額を落とすという意味で建売などに多いのがこの屋根形状なのですが……これは建物の見た目的にも機能的にも最悪です。

これらの2つの理由があって、軒ゼロの家はあまりよくないという話でした。

軒ゼロのデメリット
夏場に家の中がとんでもなく暑くなる可能性がある
見た目が悪い

ただ東京など都心部で家を建てる場合、法規制の関係でどうしても軒を出せないなんてこともあるかと思います。

その場合はひさしを上手く取り入れるようにしてください。

ひさしを上手く取り入れる

そうすれば法規制の問題は解決できます。

新築のいらない設備3:サイディング

新築のいらない設備3:サイディング

最近では見た目がいいサイディングも出始めてきて、安くて見た目もいいため「サイディングで十分なんじゃないか?」そう思われる方が増えているような気がします。

見た目がいいサイディングも出始めてきている

ただし、少し待ってください。

『サイディング』は水を吸うのです。

もちろん、スポンジのように水をものすごく吸うわけではありませんが、それでも雨水が染み込みやすいという特徴は事実あるのです。

その対策として、サイディングは表面に塗装がされています。

サイディングは雨水が染み込みやすいため、表面に塗装がされている

しかしその塗装も永遠に続くわけではありません。

経年劣化でサイディングの防水性は確実に落ちてしまいます。

そのためサイディングは、だいたい10年ごとにメンテナンスを行う必要性があるのですが、そのメンテナンス費用としてざっくり100万円前後の金額がかかります。

「いやいや、本当にそんなにかかるの?」「10年ごとにそんな大金払えないよ!」と思われた方もいると思いますが、メンテナンスは外壁の塗装だけではなく、足場を組むための作業代や、目地の修復費用も含まれるのです。

ですので100万円近い金額が簡単に飛んでいくのです。すごいですよね。

足場を組むための作業代や、目地の修復費用

メンテナンスしないとどうなるのか具体的にお伝えをすると、サイディングは水を吸うと膨張します。

サイディング自体が変形していき、反り、浮き、クラック、割れといった順番で劣化が進行していく

その後、サイディングは乾燥すると収縮するわけですが、これが繰り返されることによって徐々にサイディング自体が変形していき、反り、浮き、クラック、割れといった順番で劣化が進行していくのです。

こうなってしまうと建物の構造躯体にも悪影響を及ぼすので、非常に危険です。

確かにサイディングは安いですが、そこには安いなりの理由があると思ってください。

私は、タイルや吹付外壁をおすすめします。

タイルや吹付外壁

新築のいらない設備4:ベランダ

新築のいらない設備4:ベランダ

ベランダはそれをつくるコストに対して、使用頻度を考えると採算があまり合わないものになります。

ベランダはつくるコストに対して、使用頻度を考えると採算があまり合わないもの

ベランダは大きさにもよりますが、それをつくるのに100万円近くお金がかかるものになります。

しかも防水のメンテナンスもそこそこ金額がかかりますし、外壁や屋根と違ってメンテナンス頻度を減らす方法がありません。

防水のメンテナンスも金額がかかりますし、外壁や屋根と違ってメンテナンス頻度を減らす方法がない

そのため、ベランダは現代住宅の金食い虫と言っても過言ではないかなと思います。

そもそも最近はランドリースペースをつくるのが主流となりつつあります。

ランドリースペース

ですので、家の中で室内干しをしてそれで終わりにするケースも増えてきていますし、仮にランドリースペースがなくてもドラム式洗濯機やカンタくんのおかげで洗濯物を外干ししなくなってきています。

ですので、今の時代わざわざ余計にベランダをつける必要性がなくなってきているのです。

ただし、都内などの建築に対する法規制が厳しいところや住宅密集地で家を建てる場合、あとは狭小地で家を建てる場合は少し話が変わってきます。

というのも、ベランダを活用することで室内に広がりを持たせることが可能になる場合があるからです。

ベランダを活用することで室内に広がりを持たせることが可能になる場合がある

ベランダの設置やメンテナンスにお金がかかったとしても、少しでも広々とした空間をつくりたいのであれば、コスト度外視でベランダをつけてしまった方がいい場合もあるのです。

そのため、皆さんもベランダをつけるのかつけないのか、この辺りは慎重に判断してください。

新築のいらない設備5:テレビのアンテナ

新築のいらない設備5:テレビのアンテナ

テレビのアンテナはシンプルにダサいです。

テレビのアンテナ

今は光回線でテレビをみることができます。

光にすると月額料金が発生してきますが、テレビのアンテナもそのうち交換するタイミングが出てくるので、それを考えると費用的にはトントンかなと思います。

皆さん、かっこいい家をつくりましょう!

新築のいらない設備6:特定負荷の蓄電池

新築のいらない設備6:特定負荷の蓄電池

最近、蓄電池を入れる人が激増しています。

これは日本だけではなく海外でも同じで、脱炭素化の流れで「高くてもいいから蓄電池が欲しい」という人が増えているのです。

そんな蓄電池ですが、大きく分けて2種類存在していて、それが

  • 特定負荷型
  • 全負荷型

この2種類です。

特定負荷型は『特定』というだけあって、指定した特定の部屋や家電製品のみに電気を供給できる蓄電池です。

特定負荷型は、指定した特定の部屋や家電製品のみに電気を供給できる蓄電池

災害や台風などで停電が起きても長く電気を利用できるというのが特徴で、停電などが起きても長く電気を使い続けたいという方向けの蓄電池です。

一方で全負荷型は『全負荷』というだけあって、家中の電気をカバーすることができます。

全負荷型は、家中の電気をカバーすることができる

ですので、台風や地震などで停電が起きた際にも、日常生活と変わらず電気を使うことができるのです。

このような感じで蓄電池は2種類存在するのですが、結論、全負荷型一択です。

蓄電池は2種類存在するのですが、結論、全負荷型一択

というのも、特定負荷に関しては使用できる場面がかなり限定的になるので、蓄電池のメリットを日々感じにくいのです。

蓄電池をフル活用して日々の電気代を抑えるのであれば、もう特定負荷を選ぶのはあり得ないわけです。

ただそれにも関わらず、最近特定負荷の蓄電池の方が安いからということ、蓄電池のことに関して住宅営業マンがあまり理解していないということ、これらの理由から、気合と根性と勘による「大丈夫です!」「オーバースペックです!」というオラオラ営業にやられて、特定負荷型の蓄電池が見積もりに入っているお客さんをチラホラ見かけます。

ですので蓄電池を入れる場合、自分達がどんな蓄電池を提案されているのか、これはきちんと確認してください。

新築のいらない設備7:性能の低い窓

新築のいらない設備7:性能の低い窓

この業界は1999年から2022年4月までの約22年間、ほとんど住宅の断熱性能に関して進歩していなかったのです。

1999年から2022年4月までの約22年間、ほとんど住宅の断熱性能に関して進歩していなかった

ですので当然、現場の住宅営業マンも断熱に関して無関心で、今の今までずっときているわけですが、その影響で隙あらば性能の低い窓を提案してきます。

具体的には

  • スペーサーがアルミの窓
  • アルミの割合が多めの窓
・	スペーサーがアルミの窓
・	アルミの割合が多めの窓

もうあげればキリがないです。

窓は簡単にリフォームできるものではありません。

だからこそ、自分達の家はどんな窓を採用するのか、これはしっかりと時間をかけて決めてください。

安易に営業マンの気合と根性と勘による「大丈夫です!」「オーバースペックです!」という言葉を信じないでください。

そして「大丈夫」というのであれば、きちんとその根拠を聞くようにしてください。

新築のいらない設備8:無駄な窓

新築のいらない設備8:無駄な窓

この前、とあるハウスメーカーのとある住宅営業マンと話していたら、「まかさん、いい間取りができたんですよ!見てください!」と言ってきたのです。

私はその彼が提案する予定だった間取りを見たわけですが、その時彼が「ここの窓から風を取り入れて、ここの窓から風が抜けるように考えて設計してもらったんですよ。」とプランに対する説明をしてきたのです。

それを聞いた私はとても怒りました。

どうして私は怒ったのかというと、それは建物の気密を取る意味や、24時間換気システムの意味を理解していなかったからです。

とても怒った

無駄な窓は建物の断熱性能を落とすだけです。

また無駄に明るい空間はメリハリがなく、落ち着かない家になりやすいのです。

ですので窓をつけるのであれば、その窓1つ1つの意味を皆さんも考えてみてください。

そして意味を見出せない窓はつけないようにしましょう!

新築のいらない設備9:天窓

新築のいらない設備9:天窓

天窓は、光を取り入れたいためにわざわざ屋根に窓をつけるわけですが、実は室内に日射が欲しい冬は天窓から光が入ってきません。

室内に日射が欲しい冬は天窓から光が入ってこない

なぜなら、冬は太陽の位置が低いからです。

逆に夏は太陽の位置が高いので、本来、日射を遮りたいのですが、バンバン日差しが入ってくるのです。

ですので天窓に関しても、高気密高断熱の家とは相性が悪いのです。

あとは施工を丁寧にやってもらわなければ、普通の屋根に比べて雨漏れのリスクもあるわけです。

ただ一応最近の天窓は、昔に比べて性能も上がっているので、雨漏れリスクはかなり減っています。

具体的には、例えばベルックスという所の天窓は、雨水が侵入しないようにするために、防水シートのようなものを被せた上で施工します。

それがけっこうしっかりしているので、言うほど雨漏れリスクはないのかなという感じです。

ただ日射の件に関してはどうにもならないので、天窓をつけるくらいなら、別の方法を模索することをおすすめします。

新築のいらない設備10:家全体が最低限の断熱仕様

新築のいらない設備10:家全体が最低限の断熱仕様

実はどのハウスメーカーも、程度に差はあれど、ある程度建物の断熱仕様をカスタムすることが可能です。

ただし建物の断熱仕様に関しては、どのハウスメーカーも私たちから言わなければ、よほどアンテナの高い営業マンが自分の担当者にならない限り、最低限のペラペラ断熱仕様を提案されることになります。

「いやいや、そんなことあるわけないでしょ。」「どうせハウスメーカーが勝手にいい提案してくれるから大丈夫でしょ!」と思った方は絶対に痛い目を見ることになります。

これは言い切ります。

実際にいい家をつくることではなく契約を取ること、これが目的でこの仕事に携わっている住宅営業マンも非常に多くいます。

そういう営業マンからしたら、なるべく金額を安くして提案し、契約棟数を増やした方がいいわけなので「ハウスメーカーが勝手にいい提案してくれるから大丈夫。」なんて高を括らないようにしてください。

新築のいらない設備11:ダクトに頼りきった全館空調

新築のいらない設備11:ダクトに頼りきった全館空調

これに関しては賛否両論あるかと思いますし、メーカーさんによっては勘弁してくれという内容だと思うのですが、正直に皆さんにお伝えしようと思っています。

そもそも全館空調は、天井に通しているダクトの長さが長くなるほど空調効率が下がるわけです。

全館空調は、天井に通しているダクトの長さが長くなるほど空調効率が下がる

具体的には室内の温度を24度にしたいけど、ダクトを通るのでそこでロスが発生してしまい、26度の風が出てくる、というようなことです。

室内の温度を24度にしたいけど、ダクトを通るのでそこでロスが発生してしまい、26度の風が出てくる

ですので、ダクト式の全館空調はどれだけダクトが短いか、あとはダクト自体の保温性が必要になるので、ダクトの断熱対策はどのようになっているのか、この辺りを確認する必要があるわけです。

ダクト式の全館空調の注意点
ダクトの長さ
ダクトの断熱対策

さらに現場での施工難易度もとても高いので、失敗するとこれまた空調効率が下がるのです。

まとめると、設計と施工、この両方の側面からしっかりとつくり込む必要があるのがダクト式の全館空調になるわけですが……そこまでしてダクト式の全館空調にこだわる必要があるのかなというのが昨今の状況です。

というのも、断熱気密を整えた上で間取りを調整すると、普通のエアコンだけで全館空調らしい家をつくれてしまうのです。

例えば私が以前に公開した全館空調もどきのつくり方もそうですし、吹き抜けをうまく利用すれば、それだけで普通のエアコン1台で家全体を温めたり涼しくしたりできるわけです。

実際に私の家は大きい吹き抜けがあり、1、2階合わせて50畳くらいの大空間ですが、6畳エアコン1台で家中快適な温湿度を保つことができます。

ですので、昔と比べて全館空調の存在意義というのも変わってきているのではないかなと思います。

私の家は大きい吹き抜けがあり、1、2階合わせて50畳くらいの大空間ですが、6畳エアコン1台で家中快適な温湿度を保つことができる

新築のいらない設備12:再熱除湿がついていないエアコン

新築のいらない設備12:再熱除湿がついていないエアコン

再熱除湿機能というのは簡単に説明すると、部屋が寒くならないように除湿してくれるエアコンのことです。

部屋が寒くならないように除湿してくれるエアコン

しかも普通のエアコンと違ってかなり除湿してくれる気がするので、今の高温多湿な日本において、もうマストと言っていいくらい最高のエアコンです。

ただし再熱除湿機能は全てのメーカーでついているわけではなく、日立、三菱電機、ダイキン、富士通ゼネラル、これら4社から発売しているエアコンにしかついていません。

日立、三菱電機、ダイキン、富士通ゼネラル

ですので、エアコンを選ぶ際はこの4社の中から選ぶようにしましょう。

特に日立の白熊くんが1番使い勝手がよくておすすめです。

日立の白熊くんが1番使い勝手がよくておすすめ

新築のいらない設備13:埋め込み型のエアコン

新築のいらない設備13:埋め込み型のエアコン

これは言い方が悪いのですが、本当に粗大ゴミです。

『埋め込み型のエアコン』はつけると室内の見た目はスッキリしてよくなります。

『埋め込み型のエアコン』はつけると室内の見た目はスッキリしてよくなる

ただ、夏場、冷房を入れるとなぜか湿度も吐き出すので、室内の湿度が急上昇します。

感覚的には電車の中でよく体感する、ヒンヤリしているのにムシッとしているというような感じです。

電車の中でよく体感する、ヒンヤリしているのにムシッとしているというような感じ

あれは冷房を効かせていても、湿度が高くてものすごく気持ち悪いですよね。

『埋め込み型のエアコン』はそういう気持ちの悪い空間をつくるのには適しているのですが、つけるととてもじゃないですが、快適とは言えない空間になります。

「夏場あえて湿度を上昇させて室内でキノコを栽培したい!」という方にはおすすめですが、そうではなくて快適にカラッとした空間をつくりたいという方は『埋め込み型のエアコン』は絶対に選ばないようにしてください。

快適にカラッとした空間をつくりたいという方は『埋め込み型のエアコン』は絶対に選ばないように

もし営業マンから提案されても、そんなものは即却下してください。

新築のいらない設備14:第3種換気

新築のいらない設備14:第3種換気

第3種換気は外気をそのまま室内に取り入れて、機械で室内の空気を排気する換気方法のことを言います。

第3種換気は外気をそのまま室内に取り入れて、機械で室内の空気を排気する換気方法

これは外気をそのまま取り入れるので、夏は高温多湿の空気を室内に取り入れることになりますし、冬は乾燥したカラカラの空気をそのまま室内に取り入れることになるのです。

ですので、省エネという観点から考えると経済合理性が悪いのです。

さらに第3種換気は家の壁部分にたくさん穴を開けることになるので、家の気密性能も悪くなってしまいます。

ですので、第1種換気の方がいいという話を以前からお伝えしているのです。

ただどことは言いませんが、ハウスメーカーの中には第3種換気大好きマンが絶対にいます。

そのためこちらがハウスメーカーに対して第1種換気がいいと言っても、お得意の気合と根性と勘による「大丈夫です!」「オーバースペックです!」という言葉が返ってきて、なかなか素直に第1種換気を入れてくれないのです。

どこのハウスメーカーかは言いませんが、もし皆さんが第3種換気を提案されたら、

  • なぜ第3種換気なのか?
  • 第3種換気で大丈夫な理由とデメリットの打開策はなんなのか?
第3種換気を提案されたら、しっかり担当営業マンに聞こう

これらはしっかりと聞くようにしてください。

これらが答えられないのに、ただただ第3種換気を提案してくる営業マンは本当に時代遅れだなと思います。

新築のいらない設備15:ダクトレス第1種換気

新築のいらない設備15:ダクトレス第1種換気

ここ最近、「第1種換気だったら何でもいい」という営業がチラホラ出てきています。

そのためか『ダクトレス第1種換気』を提案されたという方をちょこちょこ見かけるのですが、『ダクトレス第1種換気』はやめてください。

本当にやめてください。

「失敗した」「後悔した」そう思う確率が爆発的に上がります。

ですのでやめてください。

ではなぜそこまでやめろと言うのかというと、そもそも『ダクトレス第1種換気』は第3種換気と同様に、家のあちこちに穴を開けて換気をする方式です。

『ダクトレス第1種換気』は第3種換気と同様に、家のあちこちに穴を開けて換気をする方式

ですので家の気密性が悪くなりますし、何より『ダクトレス第1種換気』は吸気と排気が切り替わる仕様なのです。

もう少し具体的に説明をすると、例えば1つの場所で1分間吸気したらファンが逆回転して排気をし始めるというようなイメージです。

『ダクトレス第1種換気』は吸気と排気が切り替わる仕様

そのため、吸気から排気、排気から吸気に切り替わる際に、どうしても換気ロスが発生するのです。

ですので『ダクトレス第1種換気』は、100%換気ができているとは言いづらいのです。

さらにさらに『ダクトレス第1種換気』を設置すると、けっこう大きめの穴が壁に開くので、外が強風で周りに建物などの風を遮ってくれるものがなければ、『ダクトレス第1種換気』の吸気や排気の動作に関係なく、外の風がバンバン室内に入ってきてしまいます。

『ダクトレス第1種換気』の穴から風の音がダイレクトに聞こえてくる

しかも『ダクトレス第1種換気』の穴から風の音がダイレクトに聞こえてくるので、うるさくて寝る時最悪です。

キッチンのレンジフードの負圧によって、『ダクトレス第1種換気』の穴から余計に外の空気を取り入れてしまう不具合も出てくる

また、キッチンのレンジフードの負圧によって、『ダクトレス第1種換気』の穴から余計に外の空気を取り入れてしまうというような不具合も出てきます。

これは冬場しんどくて、冷たい空気は床を這うように流れていくので、いくら家の断熱性能、気密性能を上げても、『ダクトレス第1種換気』の穴とレンジフードの負圧、これらが本来快適なはずの室内環境を台無しにします。

こういった不具合を解決するために、わざわざ頭を悩ませて『ダクトレス第1種換気』を入れる必要はないと思うので、シンプルにダクト式の第1種換気、これを入れてください。

今の時代、ダクト式の第1種換気以外ありえないです。

新築のいらない設備16:浴室乾燥機

新築のいらない設備16:浴室乾燥機

浴室乾燥機は、最近いろんな機能がついています。

例えば洋服の乾燥機能はもちろんですが、その他にも浴室暖房機能、浴室冷房機能というものもあるのです。

「もしものことを考えるとあった方が便利かも」なんて思ってしまいがちですが、浴室乾燥機は設置に10万円くらいしますし、電気代もかなりかかる設備なのです。

また、そもそも論として、気密断熱を高めた家は、室内に洗濯物を干していても普通に乾くので、わざわざ浴室で乾燥する意味はあまりありません。

気密断熱を高めた家は、室内に洗濯物を干していても普通に乾く

こういった理由から、浴室乾燥機は入れるとしても優先順位としてはかなり後ろの方ですし、そのような設備を入れるよりも前に、浴室周りの断熱材をしっかり入れて、浴室自体の保温性能を高めること、こちらの方がはるかに重要です。

浴室乾燥機にお金をかけるくらいなら、断熱材やその他の所にお金をかけるようにしましょう!

機械に頼るのは一番最後です。

新築のいらない設備17:お風呂の鏡

新築のいらない設備17:お風呂の鏡

私のような潔癖かつ物臭人間からすると、極力最低限の労力で、最大限のきれいさを常に保っておきたいわけです。

そう考えた時にお風呂の鏡。

お風呂の鏡

あれはどんなにきれいに洗っても、乾いたら塩素のあとが残りますよね。

それがどうも汚らしくて、げせないのです。

またお風呂に入っている最中は、鏡が曇ってしまって自分の顔があまり見えないので、実用性もそこまでないわけです。

お風呂に入っている最中は、鏡が曇ってしまって自分の顔があまり見えない

実際に私の自宅はお風呂に鏡を入れませんでしたが、なければないで気になりませんし、むしろ掃除する場所がなくなってよかったとすら感じます。

『お風呂の鏡』を入れないからといって、その分金額が極端に安くなるという話ではありませんが、日々の生活から感じる少しのストレスから解放されるためにも『お風呂の鏡』これは入れないことをおすすめします。

ただし話をすると決まって「髭を剃る時どうするんだ。」と、そんなコメントがくるのですが、そう思う世の中の迷えるヒゲモジャマンは脱毛してください。

新築のいらない設備18:浴室の窓

新築のいらない設備18:浴室の窓

これは賛否両論あると思いますが、よほどのことがない限り、浴室に窓をつけることはおすすめしません。

浴室に窓

というのも、浴室は気密が取れていないと浴室内の換気ができなくなるのです。

余計に窓をつけてしまうと、そこから入ってくる空気で気流が乱れて浴室内の換気ができなくなるのです。

そして換気ができないと、結果として浴室内にカビが発生してしまい、健康的にも衛生的にも非常によくない環境になってしまうのです。

換気ができないと、結果として浴室内にカビが発生してしまい、健康的にも衛生的にも非常によくない環境

窓を開ければ換気ができると思い込んでいる方が非常に多くいますが、それは間違いだということです。

浴室内をきちんと換気させるのであれば、なるべく室内を密閉させる必要があるのです。

ですので窓は必要ないわけです。

ただしどうしてもお風呂場から外の景色を眺めたいという理由で窓をつける場合は、断熱性能の高い窓で、なおかつ窓が開かないFIXタイプの窓を入れるようにしてください。

お風呂場から外の景色を眺めたいという理由で窓をつける場合は、断熱性能の高い窓で、なおかつ窓が開かないFIXタイプの窓を入れるように

新築のいらない設備19:既製品の洗面台

新築のいらない設備19:既製品の洗面台

既製品の洗面台は本当にダサいものが多くて、見た目にこだわるのであれば、既製品らしくない洗面台を入れる必要が出てくるわけです。

既製品の洗面台

例えばリクシルのルミシス。

リクシルのルミシス

これは既製品らしくなくて、とてもオシャレなのです。

ですので、ルミシスを入れれば間違いないのではないかなと思うのですが、残念なことに金額もそれなりにします。

「金額が高くていいものが手に入るのって当たり前じゃん!!」そんな声が聞こえてきそうですが、実際にその通りなので、ではどうすればいいのか、ここについてアドバイスをお伝えすると、「造作洗面をつくりましょう!」というのが結論になります。

お洒落な洗面台を選ぶポイント
造作洗面を作る

造作洗面はつくり方によっては金額がかなり変わります。

金額安くオシャレにつくることもできますし、反対に金額高くオシャレにすることもできるのです。

ですので金額で妥協して既製品のダサい洗面所を入れるくらいなら、頭を悩ませながら造作洗面をつくった方が、正直、安くてオシャレな洗面をつくり上げられるのです。

そういうことを知っているので、私は『既製品の洗面台』をあえて入れようと思いません。

皆さんも『洗面台=既製品』というイメージがあるなら、一度それは頭の中から消し去ってください。

新築のいらない設備20:止水栓と電源が目立つトイレ

新築のいらない設備20:止水栓と電源が目立つトイレ

トイレの止水栓というのは、この床部分からニョキっと生えている銀色のもののことで、電源はトイレの便座を温めたりする時に使うものです。

トイレの止水栓というのは、この床部分からニョキっと生えている銀色のもののことで、電源はトイレの便座を温めたりする時に使うもの

これらは担当の設計士に美的センスがないと、すごく目立つ形に配置されてしまうのです。

せっかくトイレをオシャレな空間に仕上げたとしても、止水栓と電源が全てをぶち壊す状態になりかねないのです。

少しわかりにくいと思いますが、感覚的には余裕を持ちつつスケジュール通りに行動していたのに、電車の遅延で結局慌ただしく行動させられた時の絶望感、これにかなり似ていて、要はそれだけ入念に準備してオシャレなトイレをつくれる状態にしたにも関わらず、実際にトイレができ上がってみたら、止水栓と電源の位置のせいで計画が全て台無しになって『うっわ、なんでこここうなってるの?』となるということです。

それだけトイレの止水栓と電源の位置は破壊力があるので、少しでもオシャレなトイレに仕上げたいのであれば、どこに止水栓と電源をつけることになっているのか、これは必ず確認するようにしてください。

新築のいらない設備21:国産の食洗機

新築のいらない設備21:国産の食洗機

国産の食洗機は、申し訳ないですが洗浄力が弱いですし、一度に洗える量にも限りがあるので本当に使えない、というのが私の感想です。

国産の食洗機は、洗浄力が弱いですし、一度に洗える量にも限りがあるので本当に使えない

というのも、私の自宅にはミーレの食洗機が入っているのですが、実は入居してから半年間くらいは日本製の食洗機を使っていたのです。

それがなぜかというと、当時コロナの影響で、ミーレの入荷がかなり遅れていたからです。

そのためミーレが届くまでの間、メーカー側が気を遣ってくれて、日本製の食洗機を貸し出してくれたのです。

日本製の食洗機を使っていた入居当初は何も思わなかったですが、ミーレに入れ替えて使い比べてみると全然違いました。

やはり海外の食洗機の方が洗浄力は高いですし、

たくさん物は入るしで、

たくさん物は入る

もうミーレなしでは生きていけない状態になってしまいました。

それだけスペックが違うのです。

お金はかかるかもしれませんが、必要経費だと思って海外の食洗機を入れてもらえればと思います。

ミーレ以外にも、価格を抑えられるAEG、ミーレよりも高価なボッシュやガゲナウ、いろいろあるので、それぞれ見比べてみるといいと思います。

ミーレ以外にも、価格を抑えられるAEG、ミーレよりも高価なボッシュやガゲナウ

新築のいらない設備22:局所暖房

新築のいらない設備22:局所暖房

局所暖房とは

  • ストーブ
  • 電気ヒーター
  • コタツ
・	ストーブ
・	電気ヒーター
・	コタツ

そういうもののことなのですが、何度も説明している通り、今の時代の住宅は高気密高断熱なのです。

ですので、きちんと高気密高断熱住宅をつくれば、今お伝えしたような局所的に使う暖房器具が必要ない家づくりができるのです。

というのも、気密断熱が高い家は、内部発熱といってキッチンや家電製品から発せられる熱で自然と室内が暖かくなるのです。

経験したことのない人からすると「そんなわけないだろ!」と思うと思うのですが、本当です。

これは経験してみたらわかります。

ですので、気密断熱を高めて家の内部発熱を利用すれば、それだけで余計な暖房費用をかけずに済みます。

どう考えてもその方が経済的ですよね。

ですので今は時代にあった家を建てることができれば、局所暖房は必要ないのです。

好みの問題はあるとは思いますが、

  • ストーブ
  • 電気ヒーター
  • コタツ

これらはもう完全に時代遅れの産物になってしまったなという印象です。

せっかく新しく家をつくるのであれば、皆さんも局所暖房が必要ない家づくりをしてください。

新築のいらない設備23:エネファーム

新築のいらない設備23:エネファーム

エネファームは本当に入れないでください。

本当に、おすすめしません。

エネファームはガス屋がガスを効率良く使ってもらうための機械なのです。

エネフォームの仕組みを知れば知るほど、企業向きの商品で、お客さん向きではないことがわかるはずです。

悪いことは言わないので、ガスと電気の併用住宅にするならエコワンの160L、電気だけならソーラーチャージ機能付きのエコキュート、このどちらかの給湯器を選ぶようにしてください。

ガスと電気の併用住宅にするならエコワンの160L、電気だけならソーラーチャージ機能付きのエコキュート、このどちらかの給湯器を選ぶように

新築のいらない設備24:中途半端な太陽光パネル

新築のいらない設備24:中途半端な太陽光パネル

一昔前でしたら太陽光は4kwくらい載せておけば十分と言われていたのですが、今は電気料金の高騰もあって、4kwでは足りません。

最低でも8kwはのせなければ、太陽光の発電メリットを感じることができない

最低でも8kwはのせなければ、太陽光の発電メリットを感じることができないのです。

とはいえ、屋根の形状や建物の大きさに違いがあるので、全ての建物が8kw以上の太陽光をのせられるわけではありません。

ですので、太陽光はできるだけのせる、これが今の時代の家づくりの正解です。

最近では建物金額の高騰が著しいので、どうにかして金額を抑えるために、太陽光を外そうとされる方もチラホラ見かけるのですが、それは得策ではありません。

家づくりの目的は、頑丈かつ健康的な住まいをつくることなので、メーカーはその目的達成のための手段でしかないのです。

メーカーに、つまりは手段に固執して家づくり本来の目的を失ってしまっては元も子もありません。

もし太陽光を削らなければならない状態になってしまったら、いさぎよく別のハウスメーカーで検討することをおすすめします。

資金に余裕がある方は、とにかく太陽光はのせられるだけのせるようにしてください。

新築のいらない設備25:備え付けのホームシアターと音響設備

新築のいらない設備25:備え付けのホームシアターと音響設備

これは昔から気になっていたのですが、一定数の方が備え付けのホームシアターや備え付けの音響設備を入れようとするのです。

備え付けのホームシアターや備え付けの音響設備

しかし冷静に考えてみればわかりますが、機械は日々新しいものが出てきます。

ですので当然、ホームシアターや音響設備もそのうち新しいものがどんどん出てくるわけです。

どこかのタイミングで買い替えが発生してくることになるので、備え付けのホームシアターと音響設備を入れる際は、冷静に判断していただければと思います。

新築のいらない設備26:UFO型のシーリングライト

新築のいらない設備26:UFO型のシーリングライト

照明の中で一番安いのが、よくみるUFO型のシーリングライトですが、やはりとてつもなくダサいのです。

よくみるUFO型のシーリングライトですが、やはりとてつもなくダサい

しかも「明るさ=豊かさ」だった昔の日本の象徴とも言うべき照明がUFO型のシーリングライトでもあるのです。

今は令和なので、照明計画もしっかりと今の時代にあったものにしていただきたいというのが個人的な見解です。

実際、そこまでお金をかけなくても、今はイケアやアマゾンでもそこそこオシャレな照明は売っています。

契約取ることを優先する営業マンは「後々変えれば大丈夫。」「とりあえず今回は。」そのような感じの営業トークでとにかく目先の価格を抑えるために『UFO型のシーリングライト』を提案しがちです。

そういうことを言う営業マンが自分の担当ですと、契約後の打ち合わせの質も間違いなく悪くなります。

照明は家の雰囲気を左右する重要な要素です。

一時が万事という言葉を念頭に置いていただき、判断は慎重に行ってください。

新築のいらない設備27:大量のダウンライト

新築のいらない設備27:大量のダウンライト

これは住宅業界あるあるなのですが、業界的にお客さんから「暗い」とクレームがくるくらいなら、「いっそのこと多めに照明をつけてしまえ!」といった文化があるのです。

大量のダウンライトが使われているリビングダイニング

確かにその気持ちもわからなくないのですが、美しい空間をつくるためには、きれいな天井面、きれいな壁面、そして最適な光量の照明、この3つの要素がバランスよく必要になってきます。

特に照明に関しては空間の広さによって明るさの感じ方が異なるので、空間の広さごとに光量を調整する必要があるのです。

例えばトイレという限られた空間では光が反射しやすくなるので、下手に明るい照明を入れてしまうと、照明の光度以上に明るく感じてしまいます。

トイレという限られた空間では光が反射しやすくなるので、下手に明るい照明を入れてしまうと、照明の光度以上に明るく感じてしまう

しかもそのトイレの明るさが今度はその人の明るさの基準になるので、トイレ以外の空間は、トイレ以上に明るい空間にしなければ暗く感じてしまうのです。

そのため、照明はその空間の広さによっても提案する光度が変わってきますし、空間全体のバランスを考えながら照明を配置しなければ、生活しにくくなるは、見た目は悪くなるはで、実はとても奥深いのです。

安易に「とりあえずたくさんダウンライトをつけておけばいいだろう。」そう考えるのは絶対にやめるようにしてください。

新築のいらない設備28:エネルギー消費の激しい照明

新築のいらない設備28:エネルギー消費の激しい照明

正直、これは入れるかどうか迷いましたが、万人受けする内容ではないですし、昨今の電気料金のことを考えると自分の考え方も改める必要があるかなということで、『エネルギー消費の激しい照明』を加えさせてもらいました。

『エネルギー消費の激しい照明』とは具体的には白熱灯のことです。

白熱灯

白熱灯はLEDにはない独特の淡い光が特徴です。

ですので、白熱灯があるだけで空間の見え方がきれいになるのですが……LEDと比較すると消費される電気の量がだいたい3倍くらいなのです……。

ですので見た目はいいですが、全然エコではないのです。

場合によってはLDKに1つだけ白熱灯を使う照明があってもいいかもしれませんが、残念なことに今の世の中の状況を鑑みるとあまりおすすめできないものになってきてしまいました。

LDKに1つだけ白熱灯を使う照明があってもいいかもしれない

もしかしたら最近人気の白熱灯専用の照明であるニューライトポタリーを営業マンや設計士からおすすめされるのではないかなと思いましたし、流れに身を任せて白熱灯を入れたことで後々後悔することになるのもな……ということで今回ご紹介させてもらいました。

最近人気の白熱灯専用の照明であるニューライトポタリー

新築のいらない設備29:プラスチック製の可動棚

新築のいらない設備29:プラスチック製の可動棚

これはどこのハウスメーカーでも使われているものになるのですが、具体的には玄関のシューズクロークの中で使われるものなのです。

この『プラスチック製の可動棚』なのですが、言い方が悪いのですが、小さいですし、使い勝手もあまりよくありません。

金具を取り外して稼働させるのですが、どうも操作性がイマイチで使いにくいのです。

玄関のシューズクローク

棚を自由につけかえることを考えると、重量の軽いプラスチックで棚をつくることが得策なのはわかりますが、それにしてもという感じです。

優先順位は低いかもしれませんが、お金に余裕があるならば造作で木の棚をつくってもらったり、もう少し稼働しやすいようにつくってもらったりすることをおすすめします。

新築のいらない設備30:大きな収納

新築のいらない設備30:大きな収納

これは中堅ローコストメーカーで「とりあえず大きい収納空間を設けておきました!」というような間取り提案が時々あるのです。

確かに一見すると収納量がありそうですし、いいのかなと思ってしまうのですが、大きすぎる収納空間は空間を無駄遣いしていることに他ならないわけです。

特にファミリークローゼットと呼ばれる、家族全員が使えるような収納空間を時々見かけるのですが、これはけっこう危険です。

ファミリークローゼット

というのも、家族の中の誰かが自分の色を出した瞬間に、ファミリークローゼット内のバランスが崩れるので、例えば当初「父3:母3:子供A2:子供B2」の割合でファミリークローゼットを使っていたにも関わらず、

使用している割合
「父3:母3:子供A2:子供B2」

「父5:母1:子供A2、子供B2」といったように、家族の誰かが自分の色を出し始めると、誰かがその分我慢しなければならなくなるのです。

使用している割合
「父5:母1:子供A2、子供B2」

言われてみれば、確かにその可能性は捨てきれないなと思いますよね?

ですので、大きめの収納空間を設ける場合は、その収納の使用用途をしっかりとイメージしてから採用することをおすすめします。

新築のいらない設備31:服を畳むことしか考えていない収納

新築のいらない設備31:服を畳むことしか考えていない収納

皆さん、洋服の成り立ちを知っていますか?

洋服は文字通り、外国から来たため洋服なのです。

つまり、海外の文化をベースにつくられた服ということです。

海外では、実はあまり洋服を畳むということはしません。

どちらかというと『かけておく』ことの方が多いわけです。

ですので例えば、ウォークインクローゼットがあると思いますが、あれは洋服の特性を生かせる最たる場所なのです。

海外では、実はあまり洋服を畳むということはしない

どういうことかというと、実はウォークインクローゼットは洋服をかけて保存しておきつつ、さらにウォークインクローゼットの中で自分の姿を鏡で見ながら着替えることもできる、そのようなことを前提につくられたスペースなのです。

ではなぜそのようなスペースが必要だったのかという話ですが、皆さん、洋服をイメージしてみてください。

洋服です。

イメージできましたか?

皆さんに洋服をイメージしてもらったと思いますが、恐らく誰一人として同じ洋服をイメージした人はいないと思います。

要は洋服は非常に多様性に富んだものだということです。

洋服は非常に多様性に富んだものだということ

「洋服=これ」というのがないのです。

その結果として、自分の姿を見ながら着替えるためのスペースが必要になったわけです。

では、洋服の反対と言えば、そう、和服です。

和服は洋服と違って、誰がイメージしても和服なのです。

和服は洋服と違って、誰がイメージしても和服

洋服と違って形がバラバラなんてこともなくて、基本的にどの和服も同じ形なのです。

そのため、自分の姿を見ながら「今日の服はどういう組み合わせにしよう?」ということはありません。

しかも和服は畳むこと前提でつくられているので、畳んでもシワにならないのです。

つまり、服を畳むという文化は、和服からきているのです。

それを考えると、『服を畳むことしか考えていない収納』をつくってしまうと、普段洋服を着ているのに、和服テイスト強めの収納をつくっている、というようなことになります。

今の時代、和服を着る人はほぼいないと思うので、基本的には畳むことよりもかけることを前提で収納をつくるようにしてください。

普段洋服を着ているのに、和服テイスト強めの収納をつくっている

特に「洋服のシワが気になる!」という方は、絶対に意識してください。

新築のいらない設備32:天井裏収納

新築のいらない設備32:天井裏収納

昔は物珍しさから天井裏収納をつくりたいという人が多くいた気がしますが、今はほとんど見かけないですし、何より使い勝手も悪いのでおすすめしません。

天井裏収納は基本的にはハシゴを使って登る

実際に経験してみるとわかるのですが、天井裏収納は基本的にはハシゴを使って登ります。

そして、荷物を持って登るとハシゴの不安定さのせいで、とても怖いのです。

さらに、天井裏で高さが1.4mくらいしかないため、常に中腰状態で動くことになります。

奥の方に行けば行くほど物の出し入れがしにくくなりますし、腰も痛くてものすごく苦痛です。

危険と苦痛を味わってまで天井収納をつくる必要はないと思うので、もし天井収納に憧れがある方、あるいはハウスメーカーから提案されている方がいましたら、一度立ち止まって採用するかどうかよく考えてみてください。

新築のいらない設備33:床下収納

新築のいらない設備33:床下収納

これも今時あまり見ないのですが、本当にごく稀に床下が収納になっているタイプの間取りを見かけます。

床下収納

確かに床下収納はスペースを有効活用していると言えばそうなのかもしれませんが、そもそも床下収納部分は床下の点検口を兼ねているのです。

床下収納部分は床下の点検口を兼ねている

そのため、床下点検時に荷物を全部出さなければならないですし、何より床下に荷物を入れておくと忘れてしまうなんてケースもよくあります。

わざわざ床下の収納をつくるくらいなら、別の収納スペースをつくることをおすすめします。

新築のいらない設備34:キッチンの吊り戸棚

新築のいらない設備34:キッチンの吊り戸棚

これに関しては、厳密に言うと、昇降式になっていないキッチンの吊り戸棚です。

昇降式の吊り戸棚は価格が少し高めですが、それをつけるだけで圧倒的に便利になります。

昇降式の吊り戸棚は価格が少し高めですが、それをつけるだけで圧倒的に便利

感覚的には、現金での支払いからクイックペイでの支払いに切り替えた時と同じくらいの便利さを体感できるイメージです。

キッチンの吊り戸棚をなくしてパントリーの収納量を多めにし、キッチンをスッキリおしゃれに見せる、というようなことも最近流行っていますが、間取りによってはキッチンの吊り戸棚も必要になってくると思います。

その時は必ず昇降式にするようにしてください!

新築のいらない設備35:勝手口

新築のいらない設備35:勝手口

勝手口は賛否両論ありますが、個人的にはいらない派です。

勝手口

ただし35坪以上の大きめの家に関しては要検討、という感じです。

これがどういうことかというと、35坪を下回る家は、言い方は悪いかもしれませんが、一般的な大きさかそれよりも少し下くらいの大きさです。

要は何を言いたいのかというと、建物の大きさに応じて、必然的に動線自体もコンパクトになっていくということです。

建物の大きさに応じて、必然的に動線自体もコンパクトになっていく

そのため、あえて勝手口を設けずとも、ゴミ捨ての動線は比較的短く済むのです。

一方で家の建坪が35坪を超えてくると、何をどう頑張っても家事動線が長めになる傾向にあります。

家の建坪が35坪を超えてくると、何をどう頑張っても家事動線が長めになる傾向

大きい家になればなるほど、家事動線を気にする必要が出てくるのです。

そのため、大きい家の場合はショートカットという意味で、勝手口か、もしくは勝手口になり得るものをつくってあげた方がよかったりもします。

ですので、勝手口をつけることに関しては家の大きさによって判断する、というのが正確な解答ではあるのですが、現実問題今の時代、そこまで大きい家を建てられる人はそうそういません。

勝手口は基本的にはいらない、というのが私なりの回答です。

新築のいらない設備36:急勾配の階段

新築のいらない設備36:急勾配の階段

誰もが急な階段は嫌だと思いますが、多くの方が階段のことを気にせず、そのまま打ち合わせを進めてしまいます。

結果、家が完成してみたら「階段が急で危ない。」「昇り降りするのが億劫だ。」など、そう思ってしまうわけです。

急な階段

この業界には、尺モジュールで家づくりをするハウスメーカーとメーターモジュールで家づくりをするハウスメーカー、2種類存在します。

メーターモジュールで家づくりをするハウスメーカーは、標準で階段の勾配が緩くなっていますが、尺モジュールで家づくりをするハウスメーカーは、標準の階段勾配が急になっています。

メーターモジュールは階段の勾配が緩くなっていますが、尺モジュールは、標準の階段勾配が急になっている

これはもう特性上仕方ないのですが、もし仮に尺モジュールを使って家づくりをしているハウスメーカーを選んだのなら、造作でもなんでもいいので、とにかく階段勾配を緩めに設計するように依頼してください。

この部分は日々の生活のしやすさに直結する部分なので、個人的には最優先でお金をかける部分だと思っています。

新築のいらない設備37:ただの廊下

新築のいらない設備37:ただの廊下

ただの廊下ほど無駄なものはありません。

廊下をつくるなら、何かと兼ねるようにしてください。

ただの廊下

これがどういうことかというと、例えば、廊下部分に収納を設けることで、廊下がただただ人が通るだけの無駄なスペースにならないようにすることができます。

廊下部分に収納を設けることで、廊下がただただ人が通るだけの無駄なスペースにならないようにする

あとは廊下と玄関を兼ねることで、坪数の圧縮にもつながります。

廊下と玄関を兼ねることで、坪数の圧縮にもつながる

このような感じで廊下をそれ単体でつくってしまうと、無駄なスペースとなってしまい、その無駄なスペースに対してお金を払うことになるわけです。

住宅の金額は決して安い金額ではないので、廊下の在り方についてしっかりと考えるようにしてください。

新築のいらない設備38:井草の畳

新築のいらない設備38:井草の畳

これは正直、すごくコスパが悪いです。

いぐさの畳を使った和室

井草独特の香りやさわり心地、それはそれで非常にいいのですが、どうしても畳のカスが部屋を汚してしまいます。

小さいお子さんのいる家庭は尚のこと、畳のカス被害に悩まれるはずです。

ですので、畳を入れるなら和紙畳にしましょう。

畳を入れるなら和紙畳

和紙畳は樹脂を入れ込んでいるので、水にも強いですし、強度も圧倒的に高いです。

そのため例えば、和紙畳を引っ掻いても畳のカスは出ませんし、万が一汚れても水拭きできてしまいます。

時々、金額を下げるためか、井草の畳を見積りに入れている担当者がいますが、多少金額が高くても和紙畳を入れるようにしてください。

「井草の畳の方が安いし、まぁいいか。」という軽い気持ちでいると間違いなく後悔します。

新築のいらない設備39:トリニティ以外のシート系床材

新築のいらない設備39:トリニティ以外のシート系床材

皆さんご存知の通り、私は無垢床教です。

そもそも床材には

  • インクジェットで木目をもしたシートを合板に巻きつけてあるだけのシート系床材
  • 本物の木を、厚さ0.3mm程度に薄くスライスし、それを合板に貼りつけた突板
  • 本物の木を、厚さ2mm程度に薄くスライスし、それを合板に貼りつけた挽き板
  • 全て本物の木でできた無垢床
床材は4種類ある

これら4種類がありますが、どう考えても無垢床が最強なのです。

触り心地もいいですし、昔の無垢床と違って今の無垢床は、木自体の乾燥収縮率もしっかりとコントロールされているので、反ったり曲がったりすることもほとんどありません。

無垢床

ですので無垢床一択なのです!

と言いたいところですが、昨今「地球環境に配慮しましょう!」という流れがありますよね。

それを念頭に考えると「無垢床を使うこと=木の伐採を進めること」でもあるわけです。

しかも日本の全ての家が無垢床を使い始めたら、多分、この世の中の樹種のほとんどが地球上から姿を消すと思います。

これはおおげさではありません。

そういう今の状況を考えると、生産量が確保できて、金額も抑えられる、なおかつ木の風合いを感じられるような床材の需要が今後上がってくると考えられるのです。

そんな夢のような床材が今あるのかというと、実はあるのです。

それがトリニティです。

トリニティ

トリニティはシート系床材ですが、ドイツの床材をつくる技術を日本に輸入してつくられている床材なのです。

というのも、ドイツは聞くところによると、地球環境への配慮から既にシート系床材がバンバン使われているそうです。

しかもけっこう前からそのブームになっていて、その影響もあって、ドイツには既に本物の木に似せて床材をつくる技術が確立されていたのです。

そこに目をつけたとあるハウスメーカーの社長とダイケンという会社がドイツの技術を日本に持ち帰り、コラボでつくったのがトリニティです。

私は以前からトリティに関して推していましたが、実はこういう背景がありました。

ただし、トリニティ以外のシート系床材は超絶ポンコツです。

劣化のスピードも早いですし、トリティとはつくり方が全然違います。

ですので『トリニティ以外のシート系床材』は入れないようにしてください。

新築のいらない設備40:ビニールクロス

新築のいらない設備40:ビニールクロス

ビニールクロスは家を安く大量生産することが目的だった昔の名残りのようなもので、本当によくないです。

ビニールクロス

以前にもお話ししましたが、こんなにもビニールクロスを使っているのは日本だけです。

ですので、ビニールクロスが当たり前というこの日本の異常さに、なるべく早く気がついた方がいいのではないかなと私は思っています。

しかもビニールクロスの家と、漆喰、霧島壁など、いわゆる自然素材が壁材に使われている家とでは、住み心地のよさが全然違います。

漆喰、霧島壁など、いわゆる自然素材が壁材

うまく表現できないですが、空気がサラッとしている感じがしますし、スッと空気が肺の中に入ってくる感じもあります。

実際に皆さんも一度でいいので、自然素材が壁材に使われた家を見学すれば、壁材が違うだけでこんなにも空気の質が変わるんだというのが体感できるはずです。

また「自然素材の壁材なんて高くて入れられないよ。」という方もいるとは思いますが、諦めないでください。

調湿性や消臭性のある紙クロスなども世の中にはあります。

調湿性や消臭性のある紙クロスなど

最初から可能性を捨てて、ビニールクロス一択にしないようにしてください。

新築のいらない設備41:固定の造作家具

新築のいらない設備41:固定の造作家具

固定の造作家具というのは、ソファやちょっとした作業台など、そういうもののことですね。

固定の造作家具というのは、ソファやちょっとした作業台などのこと

これらは最初からハウスメーカーにつくってもらうことで、確かに余計な家具を買わずに済みますし、空間的にもスッキリするのですが、デメリットとして模様替えができなくなるということがあげられます。

模様替えと聞くと「大したことないじゃん!」と思われると思いますが、今後の数十年間を考えると、家族構成は必ず変化しますよね。

例えば子どもが巣立つこともあるでしょうし、逆に子どもが増える可能性もあります。また、自分の親を引き取る可能性だってあるかもしれません。

こういった可能性があることを考えると、固定式の家具は融通が効かなくなるので、あまりおすすめできないのです。

ですので、基本的には固定式の造作はつくらない方がいいのかなと思います。

ただし一方で、固定式の家具をつくる必要がある場合もあります。

それがコンパクトな家をつくる場合です。

固定式の造作家具が向いている
コンパクトな家をつくる場合

どういうことかというと、コンパクトな家は家自体の大きさが小さいため、市販の家具を普通に入れてしまうと家具が大きすぎて、空間全体が小さく見えてしまいます。

コンパクトな家は家自体の大きさが小さいため、市販の家具を普通に入れてしまうと家具が大きすぎて、空間全体が小さく見えてしまう

要は空間に対して家具のサイズが合っていないということです。

こういう場合は、造作で家具の大きさを調整するしかないですし、いっそのこと固定にしてしまった方がよかったりもします。

ですので、必ずしも『固定の造作家具』がダメなのか?と言われればそうではないですが、多くの場合はNGかなということでお話ししました。

新築のいらない設備42:玄関が普通の鍵の扉

新築のいらない設備42:玄関が普通の鍵の扉

今の時代、スマートキー一択です。

スマートキー

とんでもなく便利で、一度使い始めたら、わざわざ鍵を取り出して、鍵の開け閉めをするのが超絶億劫になります。

鍵をバックにさえしまっておけば、よくある「あれ?鍵どこにしまったっけ?」といったことがなくなりますし、そもそも鍵を出さないので、鍵をなくすこともありません。

騙されたと思って入れてみてください。

日々の生活の幸福度が爆上がりすること間違いなしです!

新築のいらない設備43:断熱性能の低い玄関扉

新築のいらない設備43:断熱性能の低い玄関扉

最近、各ハウスメーカーが徐々に新しい断熱仕様を出し始めています。

ただし、それは構造躯体に限ったことで、それ以外はまだまだ発展途上中です。

特に玄関に関しては、個人的に後回しになるのではないかなと思うので、今回は『断熱性能の低い玄関扉』これをピックアップしてお伝えをさせていただきました。

玄関扉は実は気密を取る上でも重要な部分で、玄関扉の施工に失敗すると一気に気密が悪くなる

玄関扉は実は気密を取る上でも重要な部分で、玄関扉の施工に失敗すると一気に気密が悪くなるのです。

これは気密施工の現場を見たことがある人ならば共感できるはずです。

それだけ玄関扉は重要なパーツなので、断熱を強化するという意味でも、家の気密性能を向上させるという意味でも、玄関扉は慎重に採用するようにしてください。

新築のいらない設備44:扉

新築のいらない設備44:扉

日本の住宅は無駄な扉が多すぎです。

とにかく部屋を区切りたがる方が多い印象ですが、無駄な扉は費用的にもったいないですし、室内の温熱環境を整えるという意味でも非常に無駄なものになります。

ですので、極力扉は最低限の設置にとどめることをおすすめします。

では、どのように扉を最低限にとどめるのかというと、境界をハッキリさせるということがポイントになります。

というのも、日本人は部屋を区切らずとも、床の素材を切り替えたり、あとは廊下をクランクさせたりすることで、そこから先は別の空間です、という認識になるのです。

これは日本人特有の感覚と言われていて、海外の人にはない感覚なのです。

境界をハッキリさせる

例えばイメージしやすいとことで言うと、玄関は日本だと靴を脱ぐ境界がハッキリしていますが、海外だとそういうものはありません。

日本と海外の玄関の境界の違い

なんなら土足で家の中にドンドン入っていく、というような文化だと思いますが、そのような感じで、ここからここが外、ここからここが内、という感性は実は日本人ならではなのです。

こういうのを上手く取り入れてあげると、扉を使わない間取りというのがつくりやすくなるので、1つ参考にしてみてください。

新築のいらない設備45:ダサい扉の建具

新築のいらない設備45:ダサい扉の建具

どんな方でも家づくりをするにあたって予算があると思います。

中にはそこまで家にお金をかけられないけれど、少しでもおしゃれな空間にしたいと思われている方もいると思います。

では、そういう方が最初にやるべきことは何なのかというと、扉の建具、ここにこだわるということです。

ダサい扉の建具

「そんなところ?」と思われると思いますが、例えるなら扉の建具はファッションで言う靴のようなもので、そこにこだわるだけで空間全体が一気におしゃれになります。

事実、有名な建築家は100%の確率で扉の建具にこだわりをもっています。

有名な建築家は100%の確率で扉の建具にこだわりをもっている

これが一番コストをかけずに空間をおしゃれにする方法なので、皆さんぜひとも意識してみてください。

新築のいらない設備46:ほこりが溜まりやすい巾木

新築のいらない設備46:ほこりが貯まりやすい巾木

巾木は目立たないものにしましょう!

私のおすすめは、アルミアングルと呼ばれているもので、これを活用することで見た目もきれいになりますし、巾木にほこりが溜まることもありません。

アルミアングル

巾木に埃が溜まらないというのは、それはとてもとてもいいことで、掃除をする場所が1箇所減るということです。

特に大きい家に住んでいる方なら、掃除をする場所が減るというのはいかにいいことか、容易にイメージできるはずです。

巾木の変更はハウスメーカー側とけっこう交渉が必要な部分なので、諦めずに粘り強く交渉してみてください。

新築のいらない設備47:見える所に配置したスイッチ

新築のいらない設備47:見える所に配置したスイッチ

スイッチは目立たないところに設置しましょう!

特にLDK。

LDKは家の中でメインの空間です。

ですので極力壁面を汚さないように、スイッチは廊下などに配置するのがベストです。

LDKのスイッチ

前々からお伝えしていますが、壁は最大のインテリアです。

どれだけ壁をきれいに見せられるか、これできれいでおしゃれな家を建てられるかどうかが決まります。

スイッチの位置の調整に関しては、お金が追加で発生してくるところでもないですし、配慮するのかしないのか、本当にそれだけです。

ですので、しっかりと想像してスイッチの位置を決めてください。

心配なら担当の設計士に展開図を書いてもらうことをおすすめします。

展開図

新築のいらない設備48:スタディスペース

新築のいらない設備48:スタディスペース

一昔前まではLDKにスタディスペースを設けてそこで勉強させる、という間取りが流行っていたのですが、今はわざわざ勉強するためだけの場所はつくらず、居場所をたくさん設けて、家族の誰もが使える場所をつくる方向にシフトしています。

スタディスペース

例えば窓際のヌック、ピットリビング、あとは段差を利用して腰掛けスペースをつくりつつ、空間にメリハリをつけるなどです。

窓際のヌック、ピットリビング、段差を利用して腰掛けスペースをつくる

このような感じで、1つの空間にいくつかの居場所をつくることで、自由な場所で自由に勉強をしたり本を読んだりする方向にシフトしているということです。

私たちでも、その日の気分で仕事や勉強をする場所を変えますよね。

それと同じです。

最初からここはこのスペースと決めてしまうと、それ以外の使い方が見出せなくなる可能性があります。

ですので、ここは『スタディスペース』にするといったように、場所を固定するような間取りのつくり方はなるべくしないようにしてください。

新築のいらない設備49:ガラスの防犯砂利

新築のいらない設備49:ガラスの防犯砂利

外構をつくる際に、安いからという理由で、時々ガラスの防犯砂利を入れる方がいます。

ガラスの防犯砂利

確かに金額的にも魅力的ですが、ガラス砂利はガラスでできているので軽いのです。

ですので、強風が吹くと飛び散ります。

飛び散った先は自分の家の庭ならまだしも、隣の家にまで飛び散ってしまうと近隣トラブルの元になりかねません。

安いというのは確かに魅力的ではありますが、普通の砂利と比べてリスクがあるということは覚えておいてください。

新築のいらない設備50:人工芝

新築のいらない設備50:人工芝

もう人工芝を植えただけでつくられた庭感が出てしまい、非常に見た目が悪くなります。

つくられた庭感が出てしまう人工芝

わかりやすくお伝えするなら、建売の庭っぽくなるということです。

建売の庭はいかにも庭のためにスペースを確保していますという感じが出ていて、ものすごくチープです。

それだとせっかく家にお金をかけておしゃれな家をつくったとしても台無しなので、どうすればいいのかというと、芝を入れたいのであればTM9(ティーエムナイン)を入れましょうということです。

一般的なコウライ芝とTM9mの比較

TM9(ティーエムナイン)は一言でお伝えをすると、超伸びにくい芝生です。

具体的にはトヨタ自動車が品種改良して誕生させた芝生で、手入れは年に1、2回芝刈りをするだけです。

通常の芝ですと、月に1、2回、場合によっては月に4回くらい芝刈りをする必要があったりするので、どれだけTM9が優れているかがわかると思います。

芝を入れたい方はTM9(ティーエムナイン)!

これをぜひとも覚えておいてください。

そうすればつくられた庭感というのは、極力抑えることができるはずです。

【新築のいらない設備50選】プロは絶対選ばない新築向け設備のまとめ

今回は『【新築のいらない設備50選】プロは絶対選ばない新築向け設備』を解説しました。

最初は50個もあるかなと思ったのですが、意外とありました。

ぜひともこれからの家づくりにお役立てください!

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