【2025】注文住宅の庭づくりのポイント6選|庭の種類とメリット・デメリットを解説

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この記事はメグリエ運営事務局によって作成しました。

注文住宅では、自由に庭を設計できるだけでなく、芝生や砂利、コンクリートなど仕上げ方も自分好みに選べることが大きな魅力の一つです。庭があることで、自然を感じられる空間や遊び場、趣味のスペースを手に入れられるため、多くの人に人気があります。

一方で「仕上げ方によって費用やメンテナンスはどう変わるのか」と不安に思う方も少なくありません。そこで今回は、注文住宅の庭づくりについて、庭の種類や仕上げ方の特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。これから庭づくりを検討する方は、ぜひ参考にしてください。

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注文住宅の庭の種類

注文住宅の庭

注文住宅では、庭の種類や配置を自由に選べるのが大きな魅力です。庭の形状や目的に合わせて最適なスタイルを選ぶことで、住まいに合った理想の空間をつくれます。ここでは、代表的な5つの庭の種類について詳しく解説します。庭づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

主庭

主庭は、住宅の中で最も広く、リビングやダイニングに面したメインの庭を指します。室内からの眺望や外観に大きく影響するため、家づくりにおいて特に重要なスペースです。花壇や池、テラス、パーゴラ、庭園灯など、好みに応じた多彩な設えが可能です。

BBQやビニールプールなどのアウトドア、ガーデニングや家庭菜園といった趣味の空間として活用されるケースが多く、用途によって必要な広さも異なります。

主庭を設計する際は、家族のライフスタイルや隣接する部屋のデザインに合わせることがポイントです。さらに、動線や使い勝手を考慮することで、見た目にも機能性にも優れた庭が実現します。

前庭

前庭は、住まいの正面に配置される庭で、門から玄関までのアプローチを彩ります。住まいに緑や開放感をもたらすだけでなく、防犯やプライバシー確保の役割も担います。飛び石や植栽、来客をもてなす花壇などがよく取り入れられます。

プランニングでは、敷地の有効活用を考えましょう。アプローチを長めに確保することで、階段の段差を緩やかにしたり、スロープで高低差を調整したりできます。さらに、樹木や草花、園路、照明などを取り入れることで、訪れる人を心地よく迎える空間に仕上がります。

中庭

中庭は、建物の内部または囲まれた空間に設ける庭で、プライバシー性と開放感を兼ね備えています。コの字型、ロの字型、L字型などのレイアウトが主流で、外部からの視線を遮りつつ、採光や風通しを確保できる点が魅力です。

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裏庭

裏庭は、家の裏側に設ける庭で、前庭に比べて人目に付きにくく、プライベート空間として利用できます。隣家との距離が生まれ、日当たりや風通しも改善されるメリットがあります。

前庭と裏庭を併せて設けるケースや、裏庭のみを広く確保して趣味や憩いの場とするケースもあります。四季を感じられる草花や樹木を植えると、より豊かな空間になります。

坪庭

坪庭は、塀や垣根で囲まれた小さな庭で、もともとは日本庭園の要素をコンパクトに取り入れた和風庭園を指します。

近年では、和風だけでなく洋風や和モダンのデザインもあり、観賞用として取り入れる方が増えています。竹や草木、灯篭、飛び石、ししおどしなどを組み合わせることで、落ち着きのある空間を演出できます。

注文住宅の庭の仕上げとその特徴

芝生の庭

庭は、地面の仕上げ方によって雰囲気や使い勝手が大きく変わります。土・砂利・芝生・コンクリートなど、選ぶ素材ごとに特徴が異なり、費用やメンテナンス性にも影響するため、慎重に選ぶことが大切です。

ここでは、代表的な仕上げ方法ごとの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。理想の庭づくりを実現するための参考にしてください。

土や砂を敷く

土や砂で仕上げる方法は、コストを抑えられることが魅力です。仕上げには、何も手を加えない方法と、土を追加して整える方法の2種類があります。費用を最小限に抑えたい場合に適しています。

ただし、土や砂のみでは殺風景になりやすく、何も植えない状態だと、雑草が生えやすくなり、雨天時はぬかるみやすいことが難点です。防犯や景観を考慮し、樹木や植栽で目隠しをするのがおすすめです。

初期費用相場何も手を加えない:不要
土を加える:7,000~15,000円
メリット・自然な風景を楽しめる
・新たな植栽や設備を追加しやすい
・初期費用を抑えられる
デメリット・見た目が地味になりやすい
・雨の日はぬかるみや水たまりができやすい
・雑草対策が必須
・砂埃が立ちやすい

花壇や家庭菜園、樹木周りなど部分的な活用には適していますが、庭全体に採用する場合は、手入れや防犯性を考慮した工夫が欠かせません。

芝生(天然・人工)を張る

芝生仕上げは、庭全体を緑豊かで明るく、ナチュラルな印象に仕上げたい方に人気です。天然芝と人工芝の2種類があり、目的に合わせて選びます。

人工芝は、耐久性が高くメンテナンスが楽なのが魅力ですが、火に弱いため、BBQやアウトドアを楽しむ予定がある場合は、防炎機能付きの製品を選びましょう。

天然芝は、自然な風合いを楽しめるうえ、初期費用も抑えやすいですが、定期的な芝刈りや施肥、水やりなど手間がかかります。枯れた場合は植え替えも必要です。

芝の種類:天然芝人工芝
初期費用約5,000~10,000円約6,000~1,3000円
メリット・季節の変化や自然を感じられる
・柔らかく、転倒時も安心
・明るく美しい景観を維持しやすい
・手入れ不要
デメリット・手入れや維持管理が必要
・維持費がかかる
・初期費用が高め
・火に弱い

ライフスタイルや使い方に応じて、天然芝と人工芝を上手に選びましょう。

コンクリートを張る

コンクリート仕上げは、耐久性が高く、メンテナンスがほぼ不要なため、長く快適に使えることが魅力です。雑草の心配も少なく、モダンな印象に仕上げやすい素材です。

一方、熱がこもりやすく、夏場は庭全体が高温になりやすいというデメリットがあります。また、防犯面では足音が聞こえにくいため、防犯カメラやセンサーを併用すると安心です。

初期費用約10,000~20,000円
メリット・モダンでスタイリッシュな雰囲気
・手入れやメンテナンスがほぼ不要
・耐久性が高く劣化しにくい
デメリット・初期費用が高め
・夏は熱がこもりやすい
・防犯対策が必要

部分的にタイルを組み合わせたり、他の素材と併用したりすることで、より使いやすい空間に仕上げられます。

砂利を敷く

砂利仕上げは、防犯性やメンテナンス性に優れ、コストも比較的安く抑えられます。踏むと音が鳴るため防犯効果があり、水はけも良好で、雑草対策にもなります。

一方、駐車場などに使うと、摩耗によって小石が減っていくため、定期的に補充が必要です。

初期費用約2,000~8,000円
メリット・防犯性が高い
・水はけが良く、雑草が生えにくい
・ナチュラルですっきりとした見た目
デメリット・使用状況によっては定期的な補充が必要

色や形、サイズを工夫することで、住宅の雰囲気に合った仕上がりが実現します。

ウッドチップなどで仕上げる

ウッドチップは、自然の温かみや柔らかい印象を演出したい場合におすすめの素材です。足触りも柔らかく、防虫・抗菌・消臭効果も期待できます。ただし、湿気がこもりやすく、経年劣化や補充が必要になる点は考慮しておきましょう。

初期費用約4,000~7,000円
メリット・ナチュラルでおしゃれな雰囲気
・リラックス効果や防虫効果がある
・手軽に導入できる
デメリット・湿気がこもりやすい
・経年劣化するため補充が必要

ウッドチップはデザインのバリエーションも豊富なので、庭のテーマや好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

注文住宅に庭をつくるメリット・デメリット

庭を作るメリット・デメリット

注文住宅では、庭づくりを設計段階から計画することで、住まい全体の統一感や快適性が大きく向上します。しかし、手入れや土地面積といったデメリットもあるため、メリット・デメリットの両面を理解した上で検討することが大切です。

ここでは、注文住宅に庭を設ける主なメリット・デメリットを詳しく解説します。庭づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

メリット

庭を設ける最大の魅力は、住まいに開放感や快適性、趣味や家族団らんの空間をプラスできることです。暮らしの幅が広がり、日常の楽しみが増える点が、多くの人に選ばれる理由です。主なメリットには、次のものが挙げられます。

  • 採光や風通しを確保しやすく、住環境が快適になる
  • 緑や自然を取り入れることで、室内外の空間温度を和らげられる
  • ガーデニングや家庭菜園、アウトドアなど趣味の場として活用できる
  • 家族や友人との交流スペースとして使える
  • 子どもやペットの遊び場としても重宝する
  • 季節の変化や自然を身近に感じられる
  • 間取りや外構の自由度が増し、理想の住まいが実現しやすくなる

デメリット

一方、庭づくりは設置すれば終わりではなく、手入れや維持管理、土地の確保などの負担が生じます。庭を上手に活用するためには、これらのデメリットも事前に理解しておく必要があります。主なデメリットには、次のものが挙げられます。

  • 雑草対策や樹木の剪定など、手入れや維持に手間と費用がかかる
  • 庭を設けるには、十分な敷地面積が必要
  • 道路や隣家からの視線が気になる場合がある
  • 手入れが行き届かないと、景観や防犯性が低下するリスクがある

対策としては、フェンスや植栽で目隠しをしたり、メンテナンスの少ない仕上げ材を選んだりすることで、手間や課題を軽減できます。

注文住宅の庭づくりのポイント

庭付きの注文住宅

注文住宅は、建物だけでなく庭も自由に設計できる点が大きな魅力です。しかし、デザイン性や機能性に優れた庭をつくるには、事前に押さえておきたいポイントがあります。ここでは、庭づくりで失敗しないための基本的な考え方を紹介します。

目的を明確にする

庭づくりにおいて最も大切なのは「何のために庭をつくるのか」をはっきりさせることです。

ガーデニングや家庭菜園を楽しむのか、家族や友人とバーベキューをするのか、子どもやペットが安心して遊べる場所にするのか、目的によって必要な広さや設備が大きく変わります。

家族全員で「庭で何をしたいのか」を話し合い、用途やイメージを具体化したうえで、設計を進めましょう。

日当たりやプライバシー、風通しを考える

快適な庭づくりには、日当たりや風通し、そしてプライバシーの確保が欠かせません。

日当たりが悪いと、室内も暗くなり、湿気によるトラブルが起きやすくなります。また、隣家や道路からの視線が気になると、庭を使うたびに落ち着かない空間になってしまいます。

植栽やフェンスを活用し、プライバシーを守りつつ、日差しや風が心地よく入るバランスを意識しましょう。

手入れやメンテナンスの負担を考慮する

庭は完成した瞬間がゴールではなく、使い続けてこそ価値が生まれます。そのため、将来の手入れやメンテナンスまで見据えた計画が大切です。

芝生や樹木が多いと、その分水やりや草刈り、剪定といった作業も増えます。忙しいご家庭や手入れに不安がある場合は、人工芝やコンクリート、砂利など、管理の手間を減らせる素材を上手に取り入れるのがおすすめです。

駐車場や駐輪スペースを適切に確保する

庭と併せて必ず考えておきたいのが、駐車場や駐輪場の配置です。後から拡張や配置変更がしにくい部分なので、最初にしっかり計画しておきましょう。

車や自転車の台数、将来の車種変更の可能性も踏まえたうえで、十分なスペースを確保することが重要です。また、玄関へのアプローチや動線も合わせて考えると、日常生活がさらに便利になります。

水栓の位置を工夫する

庭づくりでは水栓の位置も意外に重要です。

家庭菜園や芝生の水やり、洗車や掃除など、屋外での水の使用シーンは意外と多くあります。設置場所を考えずに計画すると、ホースを何メートルも引き回す羽目になることも少なくありません。

使用頻度や用途を想定し、最適な場所に水栓を配置しましょう。

美しさと実用性を両立させる

見た目だけにこだわると、暮らしの中で使いにくい庭になりがちです。たとえば、動線が悪く、駐車場や玄関への行き来が不便になったり、メンテナンスが大変で放置された庭になったりするケースもあります。

庭は家族の生活の一部であることを意識し、見た目の美しさだけでなく、使いやすさや維持のしやすさにも配慮することで、長く愛着を持てる空間に仕上がります。

まとめ

注文住宅の庭づくりについて、庭の種類や仕上げ方法、メリット・デメリットや、設計時に押さえておきたいポイントについて詳しく解説しました。

庭は単なる外構ではなく、住まいの快適さや、家族が過ごす日常に豊かさをもたらす大切な空間です。しかし、設計や仕上げ方を誤ると、手間が増えたり、使いにくい庭になってしまったりする恐れもあります。そのため、家族で話し合いながら、庭でどのような時間を過ごしたいか、どんな機能を持たせたいかを明確にすることが重要です。

さらに、日当たりやプライバシー、手入れやメンテナンス、駐車スペースやアプローチ、水栓の配置など、細かな点にも配慮して設計を行えば、快適で使いやすく、長く愛着の持てる庭を実現できます。

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家づくりは事前に勉強をしておくことで、後悔することが少なくなります。正しい知識を身につけて、後悔しない理想の住まいを建てられるようにしましょう。

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