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【2024年】積水ハウスの特徴11選〜すべてがわかる!〜
今回は『積水ハウス徹底解説(特徴・強み、商品のおすすめ仕様を紹介)【2023年版】』というテーマでお話していこうと思います。
本記事を最後まで読んでいただくことで、積水ハウスがどういうハウスメーカーで、何に気をつけなければならないのかがわかるようになります。
これからハウスメーカーで注文住宅の建築を検討される方は是非最後までご覧ください。
過渡期を迎えた住宅業界
今まで私はYouTubeで、積水ハウスやその他のハウスメーカーの解説動画を出してきたのですが、去年2022年10月から住宅業界は過渡期になりました。
これがどういうことなのかというと、建物には断熱等級と呼ばれるものがあるのですが、それが今までは最高等級が4でした。
しかし去年2022年10月から断熱等級の最高等級が7に引き上げになったのです。
このことをイメージしやすいように簡単にお伝えすると、本州でも北海道で建てるような家を建てましょう!ということです。
要はそれだけ断熱材を分厚く入れ、家に空いている隙間を埋め、気密性を担保することで室内の温度を快適な状態でずっと維持できる、地球環境に配慮した住宅をつくらなければならなくなったわけです。
そしてこの制度改正というのは住宅業界の中でいうと、例えるならガラケーからスマホに切り替わった時と同じくらいインパクトがデカいことなのです。
ですので、ハウスメーカー各社もそのために今いろいろと対策をしているという状況でもあるわけです。
ただし、ここで問題になってくることが、担当営業マンのアンテナの高さとリテラシーの高さ、これによって皆さんが建てる建物の性能が大きく変わってしまうということです。
なぜなら、ハウスメーカー本体が用意するのは選択肢であって、その選択肢をチョイスするのは最終的に担当の営業マンだからです。
もう少し具体的に説明をすると、ハウスメーカー側は選択肢を用意しても『これが正解!』というのは決めません。
正解を決めてしまうと、それ以外が全てダメとなってしまい、リーチする客層の幅を縮めてしまうからですね。
だからこそ担当の営業マンがコーディネートできるように幅を持たせているのですが、先ほどもお伝えしたように、今の住宅業界は過渡期なのです。
誰が担当になるのか、自分の担当の営業マンのアンテナの高さとリテラシーの高さで提案されるものが大きく変わってきてしまうわけです。
誰もがそうだと思いますが、せっかく新築を建てたのに後々になって性能の低い仕様だったと気がついたらショックですよね。
『なんで教えてくれなかったの?』となりますよね。
そうならないために、次の章から積水ハウスについて詳しく解説していきます。
積水ハウスの会社概要と特徴・強み
積水ハウスは設立が1960年、従業員数が15,017名※積水ハウス(株)のみ、その内一級建築士が2,994名在籍している会社です。(2022年1月31日現在)
累計建築戸数世界一
営業拠点は沖縄を除く全国に展開しており、2022年1月31日現在で累計建築戸数は2,544,849戸となっています。
この数だけ聞いてもあまりピンとこないとは思いますが、実はこの数はものすごい数で、累計建築戸数が世界一なのです。
国内外でたくさんの方に選ばれてきた企業が積水ハウスでもあるのです。
チーフアーキテクト
ではなぜ積水ハウスが国内外で選ばれ続けるのかというと、それは『住宅の設計に対する想いがどの企業よりも強いから』です。
というのも、積水ハウスにはチーフアーキテクトという制度があります。
これは社内で一部の優秀な設計士に与えられる称号なのですが、一級建築士が2,994名いる中で全体の上位8%しかいないのです。
そしてそのチーフアーキテクトが1988年から30年以上に渡り、積水ハウスの設計文化をつくり上げてきました。
つまり言い換えれば、積水ハウスのチーフアーキテクトは、設計・デザイン力が高いのはもちろんのこと、理想の設計・デザインの実現に向けて技術面を統括・指揮するディレクターでありプロデューサーでもある存在だということです。
高いデザイン力
ここからは少し私の私見が入りますが、積水ハウスのデザインは日本の昔ながらの住宅のデザインを上手く現在に反映させている、そんなデザインの住宅が多いのです。
例えば日本の神社仏閣を思いうかべてもらいたいのですが、日本の昔ながらの建物は横に大きく開口を取っていることが多いですよね。
更に『陰翳礼讃』という言葉があるように、日本には『暗がりにこそ、美しさがある』という文化があります。
イメージしやすい所でいうと、一昔前に『そうだ、京都へ行こう!』というJRのCMをやっていました。
あのCMに出てくる天授庵なんかが正にそれですよね。
あれは横に広く開口が設けられていて、更に部屋の中に暗がりがあるからこそ、外の景色が室内にいた時に映えるのです。
これは実際に建っている積水ハウスの建物なのですが、まさに今説明した通り、外の景色が室内にいた時に映えるつくり方になっていますよね。
あとは沖縄建築の特徴である「雨端(あまはじ)」。
「雨端」は沖縄にある外部と内部をつなぐ開放的な軒下空間のことです。
軒下は長く強い日差しから室内を守ってくれるのと同時に、外と内の中間的なあいまいな空間でもあるのです。
なので「雨端」があることで、高温多湿な気候風土に対応するための環境装置として機能しつつ、子どもたちの遊び場所になったり、あとは大人がくつろげたりする魅力的な空間をつくることができるのです。
これを上手く言語化し、商品化したのが積水ハウスの『クリアビューデザイン』と呼ばれるものなのかなと私は思っています。
あくまで私の推測なので『クリアビューデザイン』のルーツが「雨端」にあるかどうかはわからないですが、軒を深くし、魅力的な空間をつくっている建物が積水ハウスにはたくさんあります。
ですので、積水ハウスは日本独自のデザインを現代にうまく反映させつつ、耐震性・断熱性・機密性、これら住宅の機能性との両立を上手く図っているのです。
Instagramなどで積水ハウスの家がやたらおしゃれに見えるのは、こういう理由があるからなのですね。
それもこれも、30年以上に渡って社内で住宅の設計に対して真摯に取り組んだ結果だということです。
こういう話を聞くと、累計建築戸数が世界一というのもうなずけると思います。
積水ハウスとセキスイハイムの違い
また、皆さんがよく疑問に思う積水ハウスとセキスイハイムの違いですが、設立が1960年、積水化学工業の住宅部門が独立するということで始まった方が積水ハウスです。
その後積水化学工業で再度立ち上げられた住宅部門が今のセキスイハイムになります。
元を辿ると一緒ですが、今は全くの別会社である、ということは覚えておいてください!
積水ハウスの商品ラインナップ
それでは、続いて積水ハウスの商品ラインナップを見ていきましょう!
3つの構法の商品展開
積水ハウスは鉄骨造と木造、両方での商品展開を行っています。
鉄骨造には主に2種類の構法があり、1つ目が平屋、2階建てで採用される『ダイナミックフレーム・システム』です。
これは軽量鉄骨に制震ダンパーのシーカスが付いた構法になります。
制震ダンパーとは地震による建物の揺れを抑えてくれる装置のことですね。
そして2つ目が鉄骨3、4階建てで採用される重量鉄骨ラーメン構造の『フレキシブルβシステム』です。
これは高さ60メートルの高層ビルと同じ耐震基準で設計されており、地震に対して非常に強いつくりになっています。
鉄骨造ではこの2つの構法があります。
そして木造では構法が1種類のみで、それが『シャーウッドハイブリッド構造』です。
このシャーウッドハイブリッド構造は通称シャーウッドと呼ばれ、平屋から3階建まで対応しています。
ですのでまとめると、
- ダイナミックフレームシステム(軽量鉄骨)
- フレキシブルβシステム(重量鉄骨)
- シャーウッドハイブリッド構造(木造)
この計3種類の家のつくり方から、自分達の理想にマッチした家のつくり方を選んでいくことになるわけです。
ここまでで商品ラインナップの大枠は理解していただけたと思うので、続いてそれぞれの商品の特徴について深掘りをしていきます。
ここら辺からちょっとマニアックになりますが、わかりやすく解説していきますので皆さんも頑張ってついてきてください!
ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)
まずはダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)についてです。
ダイナミックフレームシステム(軽量鉄骨)の主な特徴は、
- 『設計の自由度が高い』
- 『制振装置シーカス』
- 『外壁』
この3つになります。
設計の自由度が高い
1つ目の『設計の自由度が高い』ということについてですが、ダイナミックフレーム・システムは、1階の天井高を最大2,700mm取ることができ、最大スパンはなんと7,000mmも取れるのです。
また、2階の天井高は標準で2,470mmなのですが、それより200mm低い2,270mmも選択可能となっています。
つまり、1階の天井を高くしてその分、2階の天井は低く抑えるなど、建築規制の厳しい都内でも柔軟に対応できる構法だということなのです。
それだけいろいろな調整が可能な構法なので、
オーバーハング
ダウンリビング
キャノピー
フルフラットバルコニー
スキップフロア
など何でもできてしまいます。
そのため、どのような提案をしてくれるのかは、担当の腕によって大きく左右されるという側面も持ち合わせています。
この点は注意が必要ですね。
制震装置シーカス
続いて『制震装置シーカス』について。
シーカスは、地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変えて吸収する制震構造システムのことを言います。
これにより地震時の住宅の変形を2分の1以下まで抑えてくれるのです。
鉄骨住宅は木造住宅よりも揺れやすいと言われているので、こういった制震装置が付いているのは非常に安心ですよね。
ここで一つ余談ですが、実はシーカスは最初からあったものではないのです。
というのも積水ハウスでは1997年から制震システムの研究を行っており
- 鋼材ダンパー
- オイルダンパー
- 高減衰ゴムダンパー
- シーカス
といった感じで、時代に合わせて制震装置を進化させ続けてきました。
そして結果、最終的に辿り着いたのがシーカスなのです。
ちょっとした小ネタですが、おもしろくないですか?
こういった普段なかなか知ることのできない企業努力の裏側がわかると、何だか『安心感』や『納得感』が湧いてきますよね。
外壁
最後に3つ目の『外壁』について。
ダイナミックフレーム・システム(軽量鉄骨)には2つの外壁が用意されています。
それが
- ダインコンクリート
- セラブリッド
この2つになります。
それぞれ何が違うのかという話ですが、基本的には値段だと思ってもらえればと思います。
- ダインコンクリート(高)
- セラブリッド(低)
といった感じですね。
ただ、ダイナミックフレーム・システムを選ぶほとんどの方がダインコンクリートを選ばれるようです。
ですのでここでは、ダインコンクリートについて少し深掘りをしていきます。
ダインコンクリートは厚さが55ミリもある外壁材で、なんといってもその彫りの深さに特徴があります。
見ていただければわかりますが、もはや彫刻ですよね。
これは一般的に使われる厚さ16mmの外壁材では出すことのできない表情です。
また、ダインコンクリートはガラス繊維が入っているため、強度自体も非常に高いという性質があるのです。
なので、意匠性と耐久性、これらを上手く両立させたのがダインコンクリートだということです。
ダインコンクリートを使うとどうしても石造のような家になるので、洋風建築のような外観が好みの方には非常におすすめですね。
また、ダインコンクリートは業界初のフッ素光触媒塗装というのを採用しています。
これは東京スカイツリーのような簡単にメンテナンスができず長期耐久性が求められる大型建造物の塗装によく使われるフッ素樹脂の効果と、有機分解作用と親水作用、更には藻やカビなどの微生物にも効果を発揮してくれる光触媒の効果、これら両方を併せ持った、めちゃくちゃすごい塗装です。
ですので耐用年数が30年と非常に長いのです。
ただし一方で、鉄骨住宅はどうしても目地が多くなってしまいます。
目地というのは、外壁と外壁を繋ぐプニプニしたゴムのようなものです。
これは建物のつくり上、仕方のないことなのですが、ダインコンクリートの美しさをより際立たせたいという方は、フロストアートTFという目地を隠すためのオプションも存在します。
目地が気になるという方は是非とも選んでみてください!
ということで、ダイナミックフレームシステム(軽量鉄骨)の主な特徴3つ
- 『設計の自由度が高い』
- 『制震装置シーカス』
- 『外壁』
これらの特徴をお話ししました。
フレキシブルβシステム(重量鉄骨)
続いてフレキシブルβシステム(重量鉄骨)についてです。
フレキシブルβシステムは簡単に言うと、通し柱を必要としない構法です。
どういうことかというと、通常、3階4階建てを建てる時は『通し柱』と呼ばれる柱が必要になってきます。
なぜならその方が効率的に地震の力を地面に逃がせるからなのですが、その反面、どうしても間取りに制限が出てくるというデメリットがありました。
しかし、積水ハウスのフレキシブルβシステムは通し柱を必要としないつくり方ができるので、構造のコーナーにも窓を設置できたり、250mm刻みでプランニングが可能だったり、こちらも軽量鉄骨のダイナミックフレーム・システムと同様に、都市の規制にも対応できる柔軟な設計ができるのです。
また、交通振動や地震の揺れから建物を守ってくれる『マルチTMD』と呼ばれる専用の制震装置もつけることができます。
そうすることで、地震の揺れはもちろんのこと、交通振動も低減してくれます。
そのため、都心部に住んでいる方で、安全性、快適性、デザイン性、これらを全て高性能な水準で叶えたいという方にはピッタリの商品なのです。
ただしその分、どうしてもコストが高いです。
恐らく積水ハウスの3階建、4階建はハウスメーカーの中でもズバ抜けて高いです。
その点はご注意ください。
また外壁は
- シェルテック
- SC25
この2種類から選べます。
どちらの外壁にするのかは最終的には好みなのですが、価格差は150万円ほどあります。
ただそれぞれ主な用途を考えたときに、シェルテックは耐火建築をする際に使い、SC25は準耐火建築をする際に使います。
規制についての話をすると今回の話の本筋から脱線してしまうので、外壁の使用用途だけ簡単にお伝えすると、シェルテックは賃貸住宅で使われることが多く、SC25は戸建てで使われることが多いということです。
この辺りはマンションなどの賃貸住宅で使用される外壁を戸建てで使うのはオーバースペックな気もするので、見た目だけに150万円かけるくらいなら個人的にはSC25で十分かなと思います。
シャーウッドハイブリッド構造(木造)
そして最後にシャーウッドハイブリッド構造(木造)です。
シャーウッドハイブリッド構造は、「軸組」と「モノコック」という2つの構造を組み合せた構法の総称です。
大きな特徴は
『ラミナ』という部材を使っている
『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステム
陶版外壁ベルバーン
窓枠のスリムさ
これら4つになります。
それぞれ見ていきます。
ラミナ
まずは『ラミナ』についてです。
実は積水ハウスで使われている構造用の木材は、北欧材であれば80年から120年、国産材であれば50年以上の歳月をかけて育つ、年輪の目が詰まった木をベースにつくられているのです。
そして、それらの木材は『ラミナ』と呼ばれる挽き板に加工され、ミルフィーユのように重ねることで1つの木材をつくっているのです。
ただしこの時にただ重ねて木材をつくるのではなく、ラミナ毎の強度に合わせてどこに重ねれば効果的な強度が出るのかを見極めてから加工されます。
ですので、全ての木材が均等な強度を発揮できるようになっているのです。
木もそれぞれで育ち方が違うわけなので、当然強度もバラバラです。
それを均等な強度にできるのはすごいですし、安心ですよね。
ジョイントシステム
続いて『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステム。
これは集成材を独自の構造用金物で緊結する「MJ(メタルジョイント)接合システム」と、基礎と柱を直接つなぐ「基礎ダイレクトジョイント」この2つのことを指しています。
そもそも木造は鉄骨と違い溶接することができません。
ですので素材を完全に一体化させることができないのです。
そのためどうしても接合部分の強度が弱くなってしまうのですよね。
これが木造の弱点だったのです。
ですが、積水ハウスの「MJ(メタルジョイント)接合システム」は、接合部分を構造用金物で緊結することで、接合部分の強度を高めています。
更に「基礎ダイレクトジョイント」と呼ばれる基礎と柱を直接つなぐつくり方にすることで、地震の時に建物に加わる力を効果的に地面に流すようにつくられています。
ですので構造躯体がものすごく強固につくられているのです。
そのため、積水ハウスの木造はかなり自由度が高いです。
鉄骨同様に、だいたいどのような間取りでもできてしまいます。
ちなみに余談ですが、日曜日に鉄腕DASHというテレビ番組をやっていると思いますが、あの番組に出てくるダッシュ海岸の最寄り駅、『弁天橋駅』のホームも「基礎ダイレクトジョイント」でつくられています。
神奈川県にお住まいの方は、機会があれば見てみてください。
陶版外壁ベルバーン
お次は『陶版外壁ベルバーン』。
ベルバーンはその名の通り陶器でできた外壁です。
ですのでメンテナンスも必要ありませんし、強度自体も非常に高いため、釘などでこすってみても傷ひとつつきません。
また、外壁が陶器でできているので、耐火性能も非常に高いのが特徴です。
ただし、ベルバーン自体はメンテナンスフリーでも目地はメンテナンスが必要となるので、ベルバーンを採用すればメンテナンスがなくなるのかと言われればそうではないので、その辺りは勘違いしないようにご注意ください!
また余談にはなりますが、積水ハウス側としてはベルバーンを世に広めたいため、ベルバーンを採用していただいた方限定でベルバーン割引というのを使うことができます。
これは通常の値引き枠とは完全に別枠なのでお得。
オシャレな家を建てたい方はベルバーンの採用を検討しても良いかもしれませんね。
話を戻しまして、積水ハウスのシャーウッドハイブリッド構造の外壁は、ベルバーン以外にもシームレスドライウォールという吹付や、その他にもサイディングの選択もできます。
予算や好みに合わせてチョイスしていただければと思います。
スリムな窓枠
そして最後に窓枠のスリムさです。
個人的にはここが一番のイチオシポイントです。
実は積水ハウスの鉄骨と木造とでは、窓枠のスリムさが違うのです。
これはめちゃくちゃ細かいポイントなのですが、例えば外の景色を室内に入れることを考えた時に、窓枠はやはりない方が綺麗に外の景色を室内に取り入れることができますよね。
これは気にし始めれば、『確かに』となるポイントだと思います。
そしてシャーウッドの窓は鉄骨に比べて窓枠がシャープなので、デザインの良い家をつくりやすいのです。
この窓の納まり方だけで、シャーウッドを選ぶ方もいるくらいです。
ですので、すみ分けとして、耐震性能や耐火性能をメインでこだわりたい方は鉄骨をベースに、デザイン面や断熱性能・気密性能をメインでこだわりたい方は木造をベースに考えてみても良いのかもしれません。
といことで、シャーウッドの特徴、
- 『ラミナ』という部材を使っているということ
- 『接合部』の強度不足を解決したジョイントシステム
- 陶版外壁ベルバーン
- 窓枠のスリムさ
これらを解説しました。
【追記】積水ハウスの新提案『life knit design(ライフニットデザイン)』と新商品『重量鉄骨の高気密高断熱化』
今回、一回性に重きを置いたすばらしい提案である『life knit design(ライフニットデザイン)』を出しました。
さらに、待望の重量鉄骨の高気密高断熱化ということで、重量鉄骨のフレキシブルβシステムでもグリーンファーストゼロ・スーペリアが使えるようになりました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
積水ハウスの商品のおすすめ仕様
私がおすすめする仕様は5つあります。
- グリーンファーストゼロ・スーペリア
- グリーンファーストゼロ・プラスアルファ
- スマートイクス
- スーパーアルミ樹脂サッシ
- メーターモジュール
以上の5つになります。
この5つは積水ハウスで検討する以上、マストで知っておかなければならない仕様だと思っているので、それぞれ解説していきます。
積水ハウスのZEH「グリーンファーストゼロ・スーペリア」
最初に『グリーンファーストゼロ スーペリア』についてですが、これは一言でお伝えをすると『建物の断熱性能・気密性能』を上げるためのオプションです。
というのも、冒頭でもお伝えした通りで、去年2022年10月から断熱等級の最高等級が4から7に引き上げになりました。
そのため積水ハウス側もそれに対応するための仕様をリリースすることになったわけですが、それが『グリーンファーストゼロ スーペリア』になります。
この仕様は今の時代に求められている断熱性能と気密性能、そして積水ハウスが今まで培ってきたデザイン性、これらの全てのバランスを取るためにつくられたと言っても過言ではない仕様となっていて、具体的には鉄骨の商品も木造の商品も、双方ともに断熱材の厚さや種類が変更になります。
更には気密を取るための仕様変更や、断熱気密を高めることによって起こる夏型結露対策もされた仕様になっているため、高気密高断熱住宅をつくりやすい仕様になっているのです。
本当だったら断熱材の種類や詳細なルールに関してこの場で皆さんにお伝えしたい所ではあるのですが、この仕様に関する詳細な情報は企業機密になっています。
詳しく知りたい方は担当者に聞いていただければと思います。
また『グリーンファーストゼロ スーペリア』の仕様は、他社と比較した時に多少気をつけるポイントがあります。
ですので、もしそれを知りたい!という方は、個別で公式LINEやメグリエからお問い合わせいただければと思います。
最新「グリーンファーストゼロ・プラスアルファ」
『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』も『建物の断熱性能・気密性能』を上げるためのオプションです。
去年2022年10月から断熱等級の最高等級が4から7に引き上げになったことに合わせて、去年の11月にさきほど紹介した『グリーンファーストゼロ・スーペリア』がリリースされたのですが、そのたった3か月後の2023年2月にこの『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』という仕様も登場しました。
これは今まであった、グリーンファーストゼロ、グリーンファーストゼロ・プラスよりもさらに断熱性能を高めた仕様です。
「断熱・気密性能を優先したい」なら、さきほど紹介した『グリーンファーストゼロ・スーペリア』がおすすめの仕様ですが、高い断熱性能を得つつ「デザイン性を優先したい」と考える場合は、この『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』がおすすめです。
『グリーンファーストゼロ・プラスアルファ』のより詳しい内容については以下の記事をご覧ください。 積水ハウスで新たな断熱仕様「グリーンファーストゼロ・プラスアルファ」が登場
私が個別で担当者を紹介した方には、より深い情報と他社と比較した時の注意事項などもお伝えしておりますので、もしそれを知りたい!という方は、こちらも個別で公式LINEやメグリエからお問い合わせいただければと思います。
第一種換気システム「スマートイクス」
続いてスマートイクス。
スマートイクスとは
スマートイクスとは、第一種換気システムと呼ばれる機械で換気するタイプの『アメニティー換気4』と天井付き空気清浄機『エアミー』、この2つを足し合わせたものです。
それぞれ簡単に説明をすると、第一種換気システムである『アメニティー換気4』は熱交換型の換気システムで、熱損失を80%以上抑制してくれるシステムです。
例えば、室内の温度が20度で、室外の温度が0度だった場合、外から取り入れられた空気はそのまま0度で室内に入ってくるわけではなく、16度になって室内に入ってくるということです。
また、外気を取り入れる際に『給気清浄フィルター』を通って室内に空気が入ってくるため、花粉やPM2.5を95%以上除去してくれます。
メンテナンスも5年に1回で良いという優れものです。
続いて、天井付き空気清浄機『エアミー』ですが、これはその名の通り、天井に空気清浄機を取り付けたものです。
しかも手術室の空気清浄なんかでも使われているHEPAフィルターを搭載しているため、部屋の中の花粉、臭い、ホルムアルデヒドを除去してくれるのです。
通常の空気清浄機は置くとそれだけでスペースを取るので、天井に付くことで邪魔にならなくて良いですよね。
そして『アメニティー換気4』と天井付き空気清浄機『エアミー』、これら2つを足し合わせたものを『スマートイクス』と言っているのです。
『スマートイクス』なのですが、マストで入れてください。
なぜなら、高気密・高断熱の住宅をつくるにはスマートイクスのような全熱型の第1種換気が必須アイテムだからです。
これがどういうことかというと、そもそも高気密高断熱の住宅をつくる理由は、夏は体感温度27度、相対湿度60%、冬は体感温度21度、相対湿度50%、この温湿度にとどめるため、空調にかかる負荷を減らして光熱費を削減するためです。
この辺りの詳しい話は、こちらの記事で紹介していますのでご覧ください。
4種類の換気について
今お伝えした
- 室内を夏は体感温度27度、相対湿度60%
冬は体感温度21度、相対湿度50%の温湿度にとどめること
- 空調にかかる負荷を減らして光熱費を削減すること
これらを達成するには建物の断熱性能と気密性能を上げることはもちろんですが、それらを上げた上で『全熱型の第1種換気システム』、これが必要になってくるのです。
難しい言葉ばかりでアレルギー反応が出てしまう人もいると思いますが、きちんと噛み砕いて大枠から説明していきます。
そもそも換気には
- 第1種換気
- 第2種換気
- 第3種換気
- 第4種換気
という4種類が存在します。
そのうち、第2種換気は主に病院で使われる換気で、第4種換気は幻の換気と呼ばれる換気で詳細は割愛しますが、ほとんど使われていません。
ですので住宅で換気というのは、第1種換気か第3種換気になります。
では、第1種換気と第3種換気、それぞれどんな違いがあるんだ?という話なのですが、第1種換気は機械で室内に外気を取り入れ、機械で室内の空気を排気するタイプのことを言います。
そしてさらに第1種換気には2種類タイプがあって、それが『全熱型』と『顕熱型』です。
全熱型は、機械で室内に外気を取り入れる際に、取り入れた外気を室内の温度に限りなく近い温度にすると同時に、加湿と除湿を行ってくれるもののことを言います。
顕熱型は外気を室内に給気する際に、取り入れた外気を室内の温度に限りなく近い温度にして取り入れてくれるもののことを言います。
要は、温度調整と除湿加湿を行ってくれるのが全熱型で、ただ温度の調整をしてくれるだけのタイプが顕熱型だということです。
一方で第3種換気は、こちらは自然に外気を室内に取り込み、機械で室内の空気を排気するタイプのことを言います。
つまり温度調整も除湿も加湿もしないまま、外気を室内に取り入れることになるわけです。
ただこれだと温湿度を一定にするという高気密高断熱そもそもの軸から外れてきますよね?
温湿度を一定にするという高気密高断熱の目的を達成するためには、全熱型の第1種換気システム、これを入れるのが正解になってくるわけです。
ですので『スマートイクス』は入れないといけないのです。
『スマートイクス』は『全熱型』の第1種換気ですからね。
積水ハウスで検討するなら『スマートイクス』はマストで入れるようにしましょう!
ただし、スマートイクスは天井に給気口ができてしまい、設置場所によっては天井面が綺麗に見えなくなることもあります。
そのため設置場所はしっかりと打ち合わせをし、なるべく目立たない位置に配置するように配慮してもらってください。
SAJ(スーパーアルミ樹脂)サッシ
続いて『SAJサッシ』。
SAJサッシとはスーパーアルミ樹脂サッシの略で、とにかくすごいアルミ樹脂サッシになります。
では一体何がすごいのかというと、それが中空層16mmを確保している点、これが非常に優れているのです。
もう少し詳しく解説するために、例えばこちらのグラフをご覧ください。
こちらのグラフは積水ハウス公式のものではなく、私が勝手に作成したものですが、ペアガラスの熱伝導率と熱貫流率を表すグラフになります。
ただこれだけですと「熱伝導率って何?熱貫流率と熱伝導率って何が違うの??」という感じだと思いますので、それを説明していきます。
まず熱伝導率は物質の熱の伝えやすさのことを言います。
つまりグラフの見方としては、ペアガラスの空気層部分の厚み、これが厚くなればなるほど熱は伝わりにくくなります、ということです。
極端な例ですが、空気層が0.2mmであれば熱伝導率が0.026なので非常に熱を通しにくく、空気層が1,000mmであれば熱伝導率が5.423なので熱を非常に通しやすくなるわけですね。
「じゃあ、熱を通しにくい空気層0.2mmにすればいいじゃん!」と思うと思うのですが、それだとガラスが非常に薄いため、今度は光を通し過ぎてしまうのです。
つまりは眩しくなってしまうということですね。
眩しくならないようにするためには、空気層部分の厚みを厚くする必要があるわけです。
空気層を1,000mmにしてしまうと確かに眩しくはなくなるものの、今度は熱がものすごく伝わってくるようになってしまうのです。
では、どうするか。
ちょうど良い塩梅はどこなのか、これを考える時に出てくるのが熱貫流率です。
この熱貫流率は複合材料の断熱性能を表す数値なのですが、言い換えると空気層の厚みを考慮した断熱性能ということになり、数値が小さければ小さいほど断熱性能に優れていることを表しています。
それで見てみると分かりますが、実は空気層は20mmを超えると断熱性能は変わりません。
断熱性能と眩しくも暗くもないちょうど良い光の通り具合、これのバランスをとるとちょうど真ん中なのが16mmなのです。
そのため積水ハウスのSAJサッシは、空気層が16mmに設定されているのです。
これは今ハウスメーカーが使っているアルミ樹脂複合サッシの中では一番性能の良い窓になります。
実際にどこのメーカーとは言いませんが、空気層12mmのサッシを使っているメーカーもあります。
また積水ハウスのSAJサッシはスペーサーと呼ばれる窓と窓の間の中間部材は樹脂でできているのですが、未だにこのスペーサーの部分がアルミのメーカーも存在します。
積水ハウスの『SAJサッシ』は通常のアルミ樹脂複合サッシに比べて非常に考えてつくられているサッシで、性能も高いのです。
ただこの話をすると決まって『樹脂サッシの方が性能が高い』、『アルミ樹脂サッシをすすめるなんてあり得ない』といった、そういう意見が出てきます。
確かにその意見も分かりますし、樹脂サッシが性能が高いというのも事実です。
しかし、樹脂サッシは樹脂サッシで、サッシ部分が太くなってしまい、どうしても野暮ったさが出てしまいます。
また、アルミ樹脂複合サッシほどの大開口を取ることもできなくなります。
どっちが合っている、どっちが間違っているではなく、きちんと特性を理解した上で窓を適材適所に配置していくことが重要だと思います。
例えば積水ハウスの4Dサッシと呼ばれる種類のSAJサッシがありますが、これは意匠性に優れており、更には先ほども説明した通りで、アルミ樹脂複合サッシの中では機能性に優れたサッシになっているわけです。
ですので、メインのところは4Dサッシを入れつつ、残りの寝室などでは樹脂サッシを入れる、といった使い分けをすることで意匠性と機能性、両方のバランスを取ることができるわけです。
もちろん「意匠性なんてどうでもいい!」という方は、全部樹脂サッシでも良いと思います。
ただSAJサッシは間違いなくアルミ樹脂複合サッシの中で性能が良いですから、状況に応じて使ってみるのもアリかなとは思うので、一つの選択肢として是非ともご検討ください!
メーターモジュール
最後にメーターモジュールについてです。
実はそもそもの設計手法として建築には
- 910mm×910mmのマスを積み上げてつくる尺モジュール
- 1,000mm×1,000mmのマスを積み上げてつくるメーターモジュール
があります。
そしてメーターモジュールを使っているメーカーは、実は積水ハウス、トヨタホーム、ダイワハウスの木造(xevoGranWood)これらしかないのです。
尺モジュールとメーターモジュールの違い
では、尺モジュールとメーターモジュールとでは、何がどう違うのかというと、尺モジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が狭くなり、メーターモジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が広くなるという特徴があります。
限られた空間というのは、洗面、廊下、トイレ、お風呂、階段、これらのことを言うのですが、これがどういうことなのかというと、例えばトイレをつくる場合2マスの正方形を積み上げてつくります。
つまり尺モジュールの場合は910mm×1,820mm、メーターモジュールの場合は1,000mm×2,000mmとなります。
そしてここからもわかるように、尺モジュールとメーターモジュールとでは幅は9センチ、奥行きは18センチ違いが出てくることになるのです。
結構違いませんか?
もっとイメージしやすいように、この違いを具体例を出してお伝えすると、尺モジュールとメーターモジュールとでは飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスくらい差があるのです。
そしてこれはトイレに限ったことではなく、先ほどもお伝えした廊下、お風呂、階段、これらの場所にも違いが出てくる、ということなのです。
特に尺モジュールでつくられた家の階段に関しては、勾配がかなり急になります。
一方、メーターモジュールでつくられた家の階段は勾配がかなり緩やかになります。
尺モジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が狭くなり、メーターモジュールでつくられた家というのは『限られた空間』が広くなるわけですね。
そのため
- 家族の中で車イスに常時乗っている方や介助が必要な方がいる場合、もしくはそれらを見据えて家づくりをする場合
- 勾配の緩い階段にしたい人の場合
これらに該当する方はメーターモジュールでの家づくりがピッタリなのです。
そんな魅力的なメーターモジュールの家づくりですが、先ほどもお伝えしたように、積水ハウス、トヨタホーム、そしてダイワハウスの木造(xevoGranWood)、これらのメーカー、商品でしか使えません。
積水ハウスはそのうちの貴重なメーカー・商品の1つになるのです。
尺モジュールのメリット
ただこれだけ聞くと、メーターモジュールの方が魅力的で、尺モジュールでつくられた家はあまり魅力がないようにも思えますよね。
しかし、尺モジュールは尺モジュールで、それを使うメリットがきちんとあるのです。
語弊のないようにそれに関してもお伝えしておくと、尺モジュールは
- 金額が安くなる
- コンパクトな家を設計しやすい
これらのメリットがあるのです。
というのも、世の中の多くの住宅は尺モジュールでつくられているのです。
そのためメーター規格の建材はどうしても出荷量が少ないため、メーター規格の建材を使う方が建物が割高になってしまうのです。
またメーターモジュールですと、洗面、廊下、トイレ、お風呂、階段、これらのサイズが少し大きくなってしまう都合上、コンパクトな家を設計する場合、あまり区切った間取りをつくってはいけないのです。
なぜならあまりにも区切った間取りをつくってしまうと、その分メインのLDKがコンパクトになってしまうからです。
そのため、メーターモジュールでコンパクトな家をつくる場合、例えるなら家全体がほぼ区切られていないワンルームのような柔軟な設計力が必要になってきます。
そのため設計のレベルの高さが重要になってくるのです。
例えばですが、
- 金額を抑えたい方
- 35坪未満のコンパクトな家を建てようとしている方
これらに該当する方は、尺モジュール向きと言っても良いかもしれません。
ですので今お話しした尺モジュールとメーターモジュールのメリット・デメリット双方をしっかり理解していただきつつ、どちらが自分達の家づくりにマッチしているのかを考えてください。
そしてもし仮にメーターモジュールが良いとなったら、そもそも積水ハウス、トヨタホーム、そしてダイワハウスの木造(xevoGranWood)、この3つのメーカーしか対応できないということを思い出してもらえればと思います。
ということで、積水ハウスで『私がおすすめする仕様』4つは
- グリーンファーストゼロ スーペリア
- スマートイクス
- スーパーアルミ樹脂サッシ
- メーターモジュール
でした。
積水ハウスの注意事項
それでは最後に積水ハウスの注意事項、これについてお話をしていきます。
積水ハウスの注意事項は
- 床下の断熱材
- できる範囲が広いため、営業マンのリテラシー格差がある
- 西日本の方が設計士のレベルが高い
以上の3つになります。
こちらもそれぞれ見ていきます。
床下の断熱材
まず『床下の断熱材』ということについてですが、積水ハウスをはじめとする多くのハウスメーカーが床下断熱というつくり方で家づくりをしています。
床下断熱はシロアリに強いつくり方である一方で、床下の断熱材が薄いと床が底冷えしてしまうという弱点が存在します。
例えば、一般論として外気5度、室温20度の状態における普通の日本の家の場合、大体床面の温度が15度くらいになってしまうと言われています。
床面の温度が低いなら『床暖房を入れれば良いじゃん!』という話だと思うのですが、床暖房は機械ものです。
さらに電気料金もガス料金も今後上がる可能性が非常に大きいわけです。
ですのでそれを考えると、床暖房を入れて力技で暖かさを獲得するよりも、床下の断熱材を入れて暖かさを担保した方が非常に経済的なのです。
ということで『床下の断熱材』に関してはできるだけ厚めに入れることをおすすめします。
あれやこれや考えるのが面倒な人は先ほどお話ししたスーぺリア仕様にすれば問題ないので、是非ともデフォルトの床の状態を体感していただき、スーぺリア仕様にするかどうかを検討してみてください。
営業マンのリテラシー格差がある
続いて『できる範囲が広いため営業マンのリテラシー格差がある』ということについてです。
正直、積水ハウスは他のメーカーに比べて高い水準で時代にあった提案をしてくれるメーカーです。
これはデザイン面もそうですし、機能面もそうです。
例えばデザイン面で言えば、実際に皆さんもYouTubeやInstagramなどで『積水ハウス』と検索してみてください。
するとわかりますが、多くの方が積水ハウスの家の写真や動画を投稿しています。
一方で検索しても出てこないメーカーはほとんど出てきません。
それだけ多くの人が満足する高いデザイン力が積水ハウスにはある、ということです。
また、機能面に関しても先ほどからお話ししているスーぺリア仕様やSAJサッシをはじめ、とにかく時代のニーズに合わせた選択肢を数多く用意してくれているわけです。
ただしここで注意が必要なのは、ハウスメーカー側はたくさんの武器を提供してくれますが、その武器をうまく使えるかどうかは現場の担当者次第だということです。
例えばこちらをご覧ください。
これは縦軸が設計士の設計力を表し、横軸が営業マンの機能に関するリテラシーを表しています。
このグラフで何を伝えたいのかというと、伝統工芸品をつくるかのような素晴らしい設計士の提案に、営業マンが断熱性能や気密性能の知識などを掛け合わせることで、今の時代のニーズにあった家づくりができるということです。
想像してみてください。
いくらデザインが素晴らしくても、中身がスカスカで住みにくい家だったら嫌ですよね?
逆にデザインがイマイチで性能が整っている、それなら他のメーカーで良いじゃないですか。
ですので、そういう提案ができる人が担当にならなければ、時代遅れの型落ち感が否めない家づくりになる可能性があるわけです。
実際に私は、私が積水ハウスに紹介したお客さんが時代遅れの家を建てないようにするために、全国の積水ハウスの優秀な営業マンと一緒になって定期的に勉強会を開き、みんなで一緒に大阪、兵庫、名古屋、福岡、山口、東京などに出向いて、各地域のクオリティの高い物件を見学し、設計に対する視座や断熱気密に関する視座を上げてきました。
そのため、私の周りにいる営業マンや、私と直接面識のある営業マンは、この辺りの意識が非常に高くなっているので、
- 『最短で家づくりを成功させたい』
- 『デザイン・性能ともに今の時代に合った提案を受けたい』
という方は、公式LINEからお問合せいただくか、私がつくったメグリエというサイトをご活用いただければと思います。
いやいや、自分でどうにかするよという方は、私のYouTube動画で勉強をしていただければ、デザイン面、機能面共にある程度リテラシーを上げることができると思います。
西日本の方が設計士のレベルが高い
これは先ほどの話にも付随してくることでもあり、前々からお伝えしてきていることではあるのですが、積水ハウスは実は西日本の設計レベルの方が高いのです。
「本当かよ?」と思うかもしれませんが、これは本当の話で、例えば実際にSNS上で溢れている積水ハウスのお洒落な物件の99%が西日本の物件です。
そのため社内では「西高東低」という言葉もあるくらいなのです。
ただ、そんな状況をなんとかして変えたくて、先ほどもお伝えしたように営業マンや設計士を引き連れて、みんなで各地域のクオリティの高い物件を見学し、建物の意匠の勉強をしてきました。
ですので、徐々に西高東低という状況は打破してきているとは思うのですが、まだまだ志半ばといった具合です。
ですので、皆さんもそんなことがあるのだな程度に思っていただければと思います。
ということで積水ハウスの注意事項は
- 床下の断熱材
- できる範囲が広いため営業マンのリテラシー格差がある
- 西日本の方が設計士のレベルが高い
以上の3つになります。
参考にしてみてください!
積水ハウスの坪単価
最後に積水ハウスの坪単価についてです。
去年1年間で集めた各ハウスメーカーの資金計画書、合計1600枚の中から値引き後の建物本体価格と建物の坪数、これを割って坪単価を算出し、中央値を出しています。
もちろん地域の特性や家族構成、中に入っている設備仕様によって金額は大きく異なります。
そのため、あくまで参考程度にしかなりませんが、それでもネットに掲載されているどこの情報よりも正確な情報になってくるとは思います。
その中での積水ハウスの坪単価ですが114.3万円でした。
積水ハウスの値引率は他のハウスメーカーと比べて極端に低いです。
また、積水ハウスで家を建てようとする人は、それなりの覚悟とお金を持って家づくりをしている傾向にあるため、この坪単価になったのではないかなと思います。
積水ハウス以外の坪単価も含めた坪単価ランキングについてはこちらの記事をご覧ください。「【2023年最新】 大手ハウスメーカー坪単価ランキング」
積水ハウス徹底解説(特徴・強み、商品のおすすめ仕様を紹介)【2023年版】のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は『積水ハウス徹底解説(特徴・強み、商品のおすすめ仕様を紹介)【2023年版】』というテーマでお話をしてきました。
そのほかのハウスメーカー解説&攻略法の記事も出すので、いろいろと見比べてみて自分達にマッチしそうなハウスメーカーを是非とも見つけてもらえればと思います。
これから注文住宅の購入を検討したいという方は、わたくし、まかろにおが提供している注文住宅オンライン相談サービス「メグリエ」で大手ハウスメーカーの優秀営業担当を無料でご紹介しています。
是非、無料会員登録の上で地域の優秀営業担当を探してみてください。